2011-01-27
某書店、なう...
という訳で、今、立ち読みにて「アフロ・ディズニー」菊地成孔、大谷能生著を読んでいる。
アフロ・ディズニー エイゼンシュテインから「オタク=黒人」まで
- 作者: 菊地成孔,大谷能生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: 単行本
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彼らの慶応大学での講義録。これがめっぽう面白い。同じ2人の著者の大学での講義録と言うことでは「東京大学のアルバート・アイラー」の続編にあたるのかもしれない。内容は違うが似ている。と言うか「東京大学のアルバート・アイラー」も立ち読みでちらりと読んだだけだが、これもめっぽう面白い。特に楽理を少し知っている人が読むとかなり面白いと思う。タイトルは「東京大学のアルバート・アイラー」だが、多分「バークリー音楽院のハウリン・ウルフ」でも良かったのではないか。ブルースを中心に黒人音楽のイディオム、と言おうか語法を用いてバークリーメソッド、ひいては西洋音楽の根幹をなす理論をやっつけている本である(多分...)。で、この「アフロディズニー」は、それと内容的に対を成す著書のような感じ。こちらでは映像と音楽の関係なども取り上げられているようだ。ま、どちらもちゃんと読んでないので分からないが、ちょっと読んだだけでも、本当にこれは面白い。お金があればちゃんと買って読むのだけど、行き着けの図書館にもなくて未だ「東京大学のアルバート・アイラー」も読めずじまい。リクエストして買って貰えばいいんだけどね。しかし、80年代サブカルとニューアカデミズムの匂いが菊地さんには随分残っていて同世代としては懐かしい感じがするよなあ。おっ、その横に平積みになっている、なんだこれは
- 作者: 中崎タツヤ
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2010/11/27
- メディア: 単行本
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あはは。「もてない男」ではない。ああ、物がとっておけずにすぐに捨ててしまう性分である自分の在りようを“じみへん”に綴った著書か。居るんだね、こう言う人。ずっと俺だけかと思ったら他にも居て少し安心。でも意外にトレンドなのかもしれないな。とにかく物が溜まるのが鬱陶しくて嫌で、捨ててしまう。綺麗好きとか、清貧の思想とかの何か高尚な理由があるとかそんなんじゃない。落語のしわいやに出てくるような、最後に一番要らないものが自分自身だと気づいてクビを括ってしまう大店の旦那のようなケチとも違う。それに物持ちが悪いと言うのとも違うのだ。自分の例で言えば、今使っているパソコンはもう10年目だし、自転車は20年目、ユニクロで5年前に買ったパーカーには今年の冬もお世話になっている。ただただ性分で物がとっておけないだけなのである。で、今の自分とって特に必要がないものは、なんか嫌になって捨ててしまうのだ。おかげで部屋はいつでもスッキリしているが見る人によっては、と言うか殆どの人には妙に殺風景に見える筈である。中崎さんとの俺との最大の違いは、俺の場合は妻帯もしないことか。古来、無頼派はみんな妻子持ちであるから、俺は無頼派でも放浪者でもないんだな。ま、ただの「もてない男」。しかし、この本が「断捨離」と並べて売られている事には、何か大きな間違いがあるように思えてならない。平積みと言えばさらにその横に話題の新書も色々あるなあ、ああ、これ、面白そうだ、
未来型サバイバル音楽論―USTREAM、twitterは何を変えたのか (中公新書ラクレ)
- 作者: 津田大介,牧村憲一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/11
- メディア: 単行本
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ふむふむ。これからの、つまりデジタル&ネット時代の音楽とその流通のありようを過去からの変遷を辿ることによって探ろうとしている本だな、これは。個人的には音楽のデジタル化は、菊地先生じゃないけれど、1オクターブを12で割った時、つまり十二平均律が発明された時からすでに始まっていると思う。譜面にもしやすいし出版もしやすい。デジタルは分かりやすくて便利なのだ。で、流通しやすい。なにかか抜け落ちていようがいまいが、進化は安直化へと向かって行く。行くところまで行けば多少の揺り戻しはあるし、肉体身体性への回帰もあるだろうが、やめられない止まらない。音楽も新しい流通形態にそった形で、“金になる”方法、を考えねばならない。ネット普及以前の著作権ビジネスのあり方自体が、もう今はそぐわないのだ。他人のふんどしで相撲をとる人が多いのがデジタル化の特徴ではある。だが、以前は誰か一部の人間が専門で“搾取”することで、実はそれなりに音楽ビジネスはなりたっていた筈だが、ネットの発想と言うのは誰も搾取しちゃいないところからそもそもが始まっている。逆言えば全員が搾取しあっている。搾取のコモディティー化とでも言えばいいのだろうか。これが一番の違いではないか。話題になったらしい安藤裕子氏のブログエントリー⇒「牙の行方」を読んでいても気になったのは実は“搾取”の箇所だったりする。今現在の現場のミュージシャンの実直な声のひとつではあるのだろう。が、個人的には過渡期と考えるのが妥当。ミュージシャンがネットの恩恵をこうむっている事だってあるハズ。危ないのは、ミュージシャン当人よりも、ミュージシャンとリスナーとの旧来の真ん中の人たちだよな。この本でも多少言及されているが、一番何かを変えたり変わったりしなけりゃいけないのは、音楽の知識があり現在の状況判断が正確に出来る真ん中の人だろう。そんな事を考えながら、ネットカフェ、なう。
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