カラマーゾフの兄弟 5 / ドストエフスキー

一言でいえば冗長な凡作だったかな。文学スノッブとしては「やっぱりドストエフスキーさんすげーや!」と心の底から叫べるような作品を期待していたんですが全然感動できませんでした。……という投げやりな感想だけだとさびしいのでメリットについても言及しておきます。それはずばり話のネタになるということです。大々々ベストセラーだけあって老若男女幅広く読まれているので、文学好きそうな人に「いやー最近カラマーゾフ読んでさー」と話をふってあげると喜ばれます。あとはふつーに教養ですね。文学の代名詞としてなにかとネタにされているんで、思わぬところで出くわしたりします。そんなときにちゃんと元ネタがわかっているとニヤリとできます。うーん、そんだけですね。やっぱ読まなくていいな。