真空管測定器(エミッションテスタ)

真空管ギターアンプの修理をするにあたって、悩ましいのが真空管の寿命判定。

明らかにノイジーだったり、マイクロフォニックが酷いのは有無を言わさず交換しますが、この時点の判断でグレーゾーンなものは悩ましい限り。真空管の値段もバカにできませんから。

そこで測定して寿命判定をしようと思ったわけです。
色々と調べると簡易なエミッションテスターと真空管を売っているショップで持っているようなGm測定型とあります。前者は廉価ですが後者はお高い。動作のわからない中古が5万くらいから、最新鋭のデジタル測定器は30万位します。

そこで割りとコンディションが良く廉価だったので、エミッションテスタ型のこちらを購入。

古くて怪しさ満点ですが丁寧に扱われていたようで動作は問題なさそうです。
添付のガイドブックは1961年と50年以上前のものです。かつてテレビやラジオのサービスマンが携行していたらしいです。

アメリカで使われていたようで117-120V仕様のようで、ステップアップトランスは必須です。

どんなものかは検索したら詳しいサイトがいっぱいあるので割愛しますが、基本的にプレートとグリッドを直結し、そことカソードの間に電流を流し、ダイオードとして動作させ電流を計測します。

操作は添付のマニュアルの一覧表にあわせて各種スイッチを設定し、指定のソケットに真空管を刺し、あとはメーターの振れを確認します。

試しに6BQ5(EL84)を測定します。

あくまでも目安ですが、ギターアンプで使われる程度の球の状態把握には役立つと思います。