悪化するチャート。
今週のチャートはここ。
今週のTOPIX週足は、陰線になりました。
チャートに示しました青色の線の下に相場が行くと、長期的な下落を招きやすいと考えています。
昨晩のNY市場もおおよそ、400ドルの下げになっていまして、海外市場も大荒れの展開です。円高も長期的に進みそうな勢いで、デフレは深刻化の可能性も大きくなっています。
そんな中で、日銀やFRBも効果的な手段を打ち尽くしている感もあります。金融政策の限界ですね。財政政策によって有効需要を創出するしかないでしょうが、こちらも、各国ともに借金まみれでどうにもなりません。昔なら、これを戦争によって解決してきたわけですが、現在ではそれをやると、甚大な被害を世界中が被ってしまいますのでできません。
勢い、世界はブロック経済化への道を進む可能性が出てきます。つまり、消費者の囲い込みです。一般的に消費を多くしてくれるのは、先進国ですから、先進国同士でのブロック化が顕著になると思います。その流れがEUとTPPの合併の噂です。
それに対抗するために、自国領土の拡大に走って消費市場の確保をしようとしている、えせ中進国の中国であり、先進国もどきのロシアなのでしょう。まー、これは第二次世界大戦の遠因となった理由とほぼいっしょです。昨今の国際的な緊張はこの消費市場の囲い込み競争が激しさを増している証左なのでしょう。戦争ができないので、この構図は長く続く可能性は考えておかないといけませんよね。
それだけに、まずは、TPPを早く発効させることが必要だと考えていますが、このような状況になると、TPPの発効を当局も急ぐことにはなるでしょう。一方、中期的な売りポジションの構築も当局がTPPを急ぎ、下落阻止に向けた禁じ手の政策発動の連発も考えられますので、これまた、どうかな?とは、思います。そもそも下げ相場は、上げ相場に比べて、早く大きく動きますので、長期的取引は難しい面があります。
さて、そういうわけで、買い方としての中長期売買はお休みになると思います。短期での買い方・売り方として、投資を続けるのが良いと考えてはいます。
総資金量を勘案して、大きな比率で、中長期買い方ポジションを組んでいる人は、そうした目的の建玉を減量し、比較的短期目的の建玉への変更を急いだ方が良いと思います。
良い週末を。
炎と森のカーニバル(SEKAI NO OWARI)
https://www.youtube.com/watch?v=w9V3x61D994