「食べられる花」11日から4品提供…三重
玉城町と三重大が取り組み
「咲く咲くチーズ」(三重大提供)
「玉城ポークの生花巻」(三重大提供)
「花天丼」(三重大提供)
「玉城豚ハム&ジャーキーの塩ポン酢花やかサラダ」(三重大提供)
玉城町と三重大(三重県津市)が共同で、町産食材と「エディブル・フラワー」(食べられる花)を合わせたオリジナル料理づくりに取り組んでいる。「玉城花ぐるめ」としてレシピを一般から募集。
選ばれた料理が11〜20日、町内の料理店などで提供される。
エディブル・フラワーは、野菜のように料理に使えるパンジー、菊、バラなどの花で、愛知県産が多い。農薬を使わず育てるため、ビタミンやミネラルを摂取できる健康志向の新食材として注目を集めている。
「花ぐるめ」のレシピづくりは、エディブル・フラワーの華やかさを組み合わせ、地元の食材のおいしさをPRしようと昨年始まった。
発案したのは、町と共同で地域の活性化を研究している同大の児玉克哉副学長。「玉城は伊勢の近くにありながら、あまり特色がない。誰もが好きな花をきっかけに、町を訪れてくれるようになれば」と、児玉副学長は狙いを語る。
今年1月からインターネットなどでレシピを募集し、県内47人から61種類が集まった。
先月22日、津市の三重大で審査会を開催。児玉副学長のほか、県内のすし店などでつくる「三重すし街道」の松田春喜代表、メナード青山リゾート(伊賀市)の山元潤二・統括支配人ら9人が審査にあたり、10種類を選んだ。
コストや作りやすさを考慮し、町内の飲食店では4種類の料理を提供する。1日限定20食で、好評だったメニューは期間後も継続するという。児玉副学長は「どれも美しくおいしい料理なので、ぜひ食べに来てほしい」と呼びかけている。問い合わせは町産業振興課(0596・58・8204)。(増田知基)
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〈1〉「咲く咲くチーズ」(玉城産イチゴを使ったデザート)=「Garden cafe´ Bonheur」
〈2〉「玉城ポークの生花巻」(玉城豚を使った春巻き)=「旬菜 野の花亭」
〈3〉「花天丼」(花のてんぷらの天丼)=「かくれ家 風(ふう)」
〈4〉「玉城豚ハム&ジャーキーの塩ポン酢花やかサラダ」(玉城豚ハムにエディブル・フラワーのサラダ)=「ふるさと味工房アグリ」
(2013年3月8日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/business/20130308-OYT8T00309.htm?from=yolsp
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