2009-01-30
■[事件][不祥事]食中毒と大学の休講.千葉工業大学 
千葉工大の寮生79人がノロ食中毒、入試控え休校・消毒 (読売新聞)
ノロウイルス:千葉工大の79人、学生寮食堂で食中毒 (毎日新聞)
寮生79人がノロウイルス感染 千葉工業大学生寮で (中日新聞)
千葉工大の学生寮で79人食中毒 30日は大学全体を休講 (産経新聞)
千葉工業大学の男子学生寮「千種寮」において,食中毒が発生したという記事.学生79人が下痢,嘔吐を訴えましたが,入院患者はなく,快方に向かっているとの事.1月26日午後3時過ぎに,千葉市内の医療機関の医師から多数の寮生を診察したと保健所に連絡があり,判明.4人の便からノロウイルスが検出され,千葉市保健所は給食施設で調理された食事が原因の集団食中毒と断定し,29日から3日間施設は使用停止に.これを受け,受験生への影響を考え,大学は1月30日に大学全体の休講,校舎内を消毒.1月29日〜2月1日は学生の通学を禁止,入試関係者を除く教職員も出勤停止.
■[事件][不祥事]大学部活動監督の不祥事.奈良産業大学 
不審に思う部員も拒めず=野球部元監督の不正受給−奈良産大 (時事ドットコム)
奈良産業大学の硬式野球部の(元)監督が部員を利用して療養費を不正受給していた問題について,大学が調査委員会の報告書を公表したという記事.解任された(前)監督は元監督を信頼しきっていたため,不正行為に思わず.申請書への署名を不審に思う部員はいたが,拒めず.不正受給の理由は,元監督が経営する整骨院の経営不振.
関連:1月25日 大学部活動監督の不祥事と後任.奈良産業大学
関連:1月22日 大学部活動監督の不祥事と部活動.奈良産業大学
■[事件][入試]入試会場の変更.阪南大学 
阪南大が入試会場を変更 右翼の妨害情報で 神戸 (神戸新聞)
阪南大学が,神戸市中央区で予定していた入学試験の会場を,右翼団体の妨害情報を得たために変更したという記事.1月28日に実施される予定の入試について兵庫県民会館で予定も,右翼団体を名乗る2人がこの日にこの会館で上映される映画の中止を申し入れ,1月25日に実際に街宣車20台が周辺を走行したとか.会館から入試にふさわしい静穏な環境が確保できない可能性がある,と連絡があり,会場を変更.受験生12人は大学の係員が変更した会場に歩いて誘導,トラブルはなかったとのことです.
迷惑なやつらもいるものです.自分の思い通りにならないと,かんしゃくを起こして周囲に迷惑をかけて要求を通そうっていうのですか.とばっちりです.
■[事件](元)大学教員の地位確認の裁判判決.東京大学 
元東大教授の懲戒解雇適法=論文不正「信頼性に最終責任」−東京地裁 (時事ドットコム)
論文捏造疑惑で懲戒解雇は「有効」…元東大教授が敗訴 (読売新聞)
論文捏造疑惑、元東大教授の解雇は適法 東京地裁 (朝日新聞)
論文不正疑惑:東大の教授解雇は有効 東京地裁判決 (毎日新聞)
東大元教授の解雇は相当と判断 論文疑惑、東京地裁が請求棄却 (東京新聞)
東大元教授の地位確認請求棄却 論文不正「責任著者にも責任」 (産経新聞)
東京大学の(元)教員が懲戒解雇されたのは不当として地位確認を求めた裁判において,判決があったという記事.助手の実験データの検証を怠って信頼性のない科学論文を発表したとして,2006年12月に懲戒解雇されていた教員の訴訟です.1月29日に東京地方裁判所で判決があり,実験記録が殆どなく結果を再現できない,大学の教育・研究者としてありえない行為で処分は相当,という理由により,請求棄却というものでした.「責任著者」だった(元)教員が最終的責任を負い,基本的な確認をせずに論文を発表し続けていた,他のあらゆる不祥事とも比較にならないほど大学の信用を低下させた,ともしています.ただ,解雇は通告から30日後に効力が発生として,未払い給与59万円の支払いは大学に命じられています.
■[話題]教職大学院と文部科学省の改善指導 
文部科学省が,定員割れの教職大学院8校に対して改善指導をしたという記事.対象は,北海道教育大学,上越教育大学,愛知教育大学,兵庫教育大学,鳴門教育大学,玉川大学,早稲田大学,常葉学園大学.また,総定員数を満たしていても1コースで定員を満たしていないとして,京都教育大学も改善指導.
■[話題]大学の経済効果.弘前大学 
弘大の経済効果は457億円、「景気対策に一役」 07年度試算 (陸奥新報)
弘前大学の2007年度の経済波及効果が,457億2900万円だったという記事.弘前市への波及効果は74億3800万円で,前年度比20億円増.内訳は,学生と大学院生の生活費が65億6100万円,弘前市で開催の学会開催費4億1700万円,院外処方薬剤費28億200万円,大学の支出決算額のうち契約行為を伴う支出契約金総計165億800万円.
■[話題]大学の金融取引での損失の詳報.駒澤大学 
駒大、理事長不在の異常事態…120億円返済期日迫る (ZAKZAK)
駒澤大学が金融取引で120億円の損失を出したことについての,学内の様々な動きに関する記事.大学が外資系金融機関と資産運用取引を始めたのは2003年1月で,当初は7億円の取引.2008年10月に理事長が解約を決断,12月19日に理事長解任.これについて関係者は,取引開始時から常任理事として残っているのは総長で,総長は学内に居座り,取引の経緯を知らない理事長が解任なのはスケープゴート,と指摘.理事長は,銀行に緊急融資を依頼し,損失の穴埋めや職員のボーナス支払いを乗り切るも,この資金は2009年3月末までの短期融資.理事長は借入金を長期融資に移行する段取りをつけていたものの,移行前に理事長解任,総長が理事長代行兼務であるものの銀行が代行を認めず,長期融資への移行は頓挫.また,理事長は銀行からの借り入れを60億円に抑え,残りを私学振興財団から調達する段取りもつけていたものの,これも理事長不在になって実行されず.また,理事長不在の現状について,文部科学省は一刻も早く解消すべき,早期の理事会開催を要請,と指導.1月30日に新理事長を選出する予定だとか.しかし,これについても母体の宗教団体の内部の思惑が絡んで,一筋縄ではいかないという推測もあります.
また,他大学の状況について.南山大学は3月末決算後に調査委員会を立ち上げるとの事.愛知大学は,自己資金で返済済み,今後調査委員会を立ち上げて責任の所在を調べる,との事.立正大学は,責任者の解任などは特に行っていない,との事.