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2010-03-06 高校無償化の除外論浮上 朝鮮学校、教育方針は… このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

 「高校無償化」制度から除外すべきだ、という意見が出ている朝鮮学校。中井洽・拉致問題担当相が対象から外すよう文部科学省側に要請し、鳩山由紀夫首相も「どんな教育をしているのかみえない」という発言を重ねている。実際はどんな学校か。

 東京都北区にある、東京朝鮮中高級学校。1946年創立の同校の生徒数は、高級部(高校)が563人、中級部(中学)が164人。朝鮮籍の生徒が若干多いものの、韓国籍の生徒もほぼ同数いる。同校は「戦後の当初は朝鮮籍だけだったが、韓国籍が後からでき、在日社会のなかで韓国籍の人たちが徐々に増えていった」。言葉、文化といった民族教育を重視して韓国籍でも子どもを通わせる保護者も少なくない。

 グラウンドには、緑色の人工芝が広がっていた。サッカーラグビーの公式戦会場として使われている。ラグビー部は昨年、全国大会出場をかけた都代表決定戦まで進んだ強豪だ。同校は今年度、ボクシングラグビー東京都アスリート育成推進校(155高校)の一つに指定された。

 各教室では、女性の先生や女子生徒は民族衣装のチマ・チョゴリ姿。授業は朝鮮語だ。英語の授業では、先生は英語と朝鮮語で話しながら、生徒たちの机の間を回って教えていた。

 黒板の上には、故・金日成主席と金正日総書記の肖像画が並べて掲げられている。慎吉雄校長(60)によると、肖像画は、2002年までは各朝鮮学校で掲げられていたが、朝鮮籍、韓国籍を問わず保護者から「抵抗がある」との声が上がり、同校では義務教育段階の中級部で外し、高級部だけ残したという。

 過去10年間の大学進学をみると、毎年200〜300人いる卒業生のうち、朝鮮大学校東京都小平市)に進む生徒が48人〜90人。一方で日本の大学にも47人〜105人が進学し、東大や京大、早慶にも合格者を出しているという。教科書は日本の大学の受験も意識し、進学校向けの教科書を参考にしながら「中の上」のレベルを目指して独自に編集しているという。拉致問題は記載していないが、「明らかな犯罪行為だったとしっかり教えている」(慎校長)。北朝鮮ミサイル発射については「人工衛星だ」と説明しているという。

 同校には東京都の補助金が交付されており、09年度の額は約630万円。中、高級部を合わせた年間予算約4億円の1%強だ。都には財務関係書類やカリキュラム、財産変更届といった書類を提出している。慎校長は「首相は『中身が見えない』と言うが、確認にはいつでも応じる。日本の多くの人に学校を直接みてもらいたい」と話す。

 同校によると、北朝鮮本国は、日本にある朝鮮学校への資金援助や奨学金などとして、総額で年間200万ドル(約2億円)を出している。同校が受け取った額は、ここ5年間は年20万円〜10万円という。


朝鮮学校 学校教育法上は一般の小中学校、高校ではなく「各種学校」に位置づけられている。文部科学省によると、日本の幼稚園〜高校の各段階にあたる学校が全国で計73校(うち休校8校)あり、児童生徒数は約8300人。うち、高校無償化の除外論が出ている高校段階の「高級部」は11校(うち休校1校)、生徒数は約1900人。学費は、東京朝鮮中高級学校の高級部では初年度納付金は約53万円。

2010-03-01 本年度補正と新年度予算 大学の補助金 削除し可決 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

旧幸手東小学校跡地(幸手市幸手)に四月に開学する日本保健医療大学に対し、同市が五年間で総額五億円を予定する補助金について、同市議会は十九日、「補助金の根拠があいまい」として、二年間分の補助金二億円を削除した本年度補正と、新年度一般会計予算修正案を可決した。しかし二〇〇七年の市議会で補助金の債務負担行為は可決済みで、町田英夫市長は「補助金は義務的経費。(地方自治法に基づく)原案執行権で払う」とした。

 市議会は「開学費の全容がわからず、五億円が妥当か不明」「大学との約束は破れない」と意見が二分。市は補助金を盛り込んだ二予算案を提出したが、九日の総務常任委員会で、補助金を削除して修正可決していた。

 この日の本会議では、二案とも賛否同数で、議長判断で修正案が可決。再議でも、結果は変わらなかった。市によると、地方自治法では、義務的経費が予算案から削除された場合、首長が再議にかける義務が発生。それでも変更がなければ、議決を経ずに提案通りに執行できる「原案執行権」が発生する。

 大学は既に入試を行っており「定員の百人を超える学生が集まっている。市は『何らかの形で支出する』としており、問題ない」とした。

2009-12-14

少子化でも勝ち残る大学は? ブランドイメージ上位30の校名

 日経BPコンサルティング2009年10月に実施した「大学ブランドイメージ調査 2010(首都圏編)」の結果をまとめ、2009年12月10日に調査結果報告書を発行・発売した。

 日本の大学を取り巻く環境は、悪化の一途をたどっている。1992年をピークに18歳人口は、右肩下がりに減り続け、2009年現在、約120万人とピーク時の40%減となっている。しかし、大学の数は年々増え続けており、パイは縮小、受け皿は拡大と、ギャップが大きくなっている。来春から学生募集を停止する大学も複数校出ており、大学淘汰の激しい波が押し寄せている。そんな中、こういった状況を打破するための解決策として、大学経営の中で、大学の「ブランド力」が注目されている。そこで、日経BPコンサルティングでは、大学のブランド力を客観的に評価すべく、調査を実施した。

 その結果、ブランドの総合力を表す「大学ブランド偏差値」第1位は89.3ポイントを獲得した慶應義塾大学となった(表1)。僅差での第2位が東京大学(89.1ポイント)。また第3位には早稲田大学(86.0ポイント)が続いた。


表1●【首都圏編】大学ブランド偏差値ランキング(有職者編)TOP30

大学ブランド
偏差値
ランキング
大学種別
(国公立/私立
での順位)
所在県 大学名 大学ブランド
偏差値
1 私立(1位) 東京都 慶應義塾大学 89.3
2 国公立(1位) 東京都 東京大学 89.1
3 私立(2位) 東京都 早稲田大学 86.0
4 私立(3位) 東京都 上智大学 76.3
5 国公立(2位) 東京都 一橋大学 73.0
6 国公立(3位) 東京都 東京工業大学 70.3
7 私立(4位) 東京都 青山学院大学 67.2
8 国公立(4位) 東京都 お茶の水女子大学 65.3
9 国公立(5位) 東京都 東京外国語大学 65.1
10 私立(5位) 東京都 学習院大学 63.9
10 私立(5位) 東京都 中央大学 63.9
12 私立(7位) 東京都 東京理科大学 63.6
12 私立(7位) 東京都 明治大学 63.6
14 私立(9位) 東京都 立教大学 62.6
15 私立(10位) 東京都 津田塾大学 61.6
16 私立(11位) 東京都 国際基督教大学 61.3
17 国公立(6位) 神奈川県 横浜国立大学 61.1
18 国公立(7位) 東京都 東京学芸大学 59.4
19 国公立(8位) 千葉県 千葉大学 59.0
20 私立(12位) 東京都 法政大学 58.7
21 私立(13位) 東京都 日本大学 57.7
22 私立(14位) 東京都 東海大学 57.6
23 私立(15位) 神奈川県 フェリス女学院大学 57.0
24 国公立(9位) 東京都 東京農工大学 56.8
24 私立(16位) 東京都 東京女子大学 56.8
26 私立(17位) 東京都 日本女子大学 55.9
27 国公立(10位) 東京都 電気通信大学 55.2
28 私立(18位) 東京都 芝浦工業大学 54.4
29 私立(19位) 東京都 東京電機大学 53.8
30 私立(20位) 東京都 聖心女子大学 53.5


「認知率×ブランド偏差値」で5つのグループに分類、「高知名度・低ブランド力」の大学も散見

 各大学を認知率と大学ブランド偏差値プロットした結果、5段階のブランド成長フェーズがあることが確認された(図1)。最終フェーズであるブランド「成熟期」に入っている大学は17校だった。これらの大学は十分な知名度に加え、大学の「らしさ」が確立、浸透している。逆に、認知率が、平均の 75.2%をはるかに下回る「ブランド戦略の初期状態」の大学もみられ、ブランド戦略の出発点「認知・知名」に問題を抱える大学の存在も、明らかになった。しかし、大学の規模が小さい大学は、広報・宣伝活動に割く予算も限られており、マンモス校のような認知度を確立するのは骨が折れるだろう。であれば、「山椒は小粒でもピリリと辛い」を目指し、訴求ポイントを最小限度に抑え、予算をそこに集中投下することで、「競合には絶対負けない何か」を1つ作る戦術をとるべきである。「知る人ぞ知る」大学づくりへの舵取りも検討しなければならない。

 さらに、大学の認知度・知名度が高く、大学名が広く知られているにも関わらず、その大学のイメージが湧かず、コアとなるブランドイメージが想起できない、「高知名度・低ブランド力」の大学も散見された(図の3に布置するプロットの大学)。ブランド力向上のカギの1つである、大学の個性・差別性といった「どれだけ尖れるか」。この3のグループの大学は、表面的な大学名だけの認知にとどまっており、ブランド戦略の根幹である「尖ること」への成熟にまだ余地がある。


図1●【首都圏編】大学ブランド力の分布とその成長:シャチホコモデル(有職者編)


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「旬な」首都大学東京、「地域産業に貢献」の東京農工大学など、大学の個性が如実に


大学認知者ベースで、各イメージ項目第1位になった大学から、その大学の特徴や「らしさ」がどの程度浸透しているかが明らかになった(表2)。例えば、「旬な」首都大学東京、「地域産業に貢献」の東京農工大学、「資格取得に積極的な」産業能率大学、「スポーツ活動に熱心に取り組む」の国士舘大学、「親しみが持てる」の明治大学が、それぞれ第1位となった。

表2●各ブランドイメージ項目で第1位になった大学(47項目:大学認知者ベース


表2●各ブランドイメージ項目で第1位になった大学(47項目:大学認知者ベース

イメージ項目 大学名
▼一般的なイメージ
いま注目されている、旬である 首都大学東京
エネルギッシュである 早稲田大学
センスがいい、かっこいい 青山学院大学
チャレンジ精神がある 早稲田大学
時代を切りひらいている 東京大学
一流感がある 東京大学
ステータスが高い 東京大学
自由闊達である 早稲田大学
知名度がある 東京大学
親しみが持てる 明治大学
好感が持てる 上智大学
誠実である、正直である 学習院大学
成功している 慶應義塾大学
柔軟性がある 日本大学
信頼できる 東京大学
▼大学(組織)に対するイメージ
教育機関としてのビジョンがある 東京大学
広報活動に力を入れている 東海大学
各界に多数の人材を輩出する 東京大学
ロゴ、カラーなどが思い浮かぶ 早稲田大学
学長/教授陣に魅力がある 東京大学
在学中の資格取得に積極的である 産業能率大学
就職状況が良い 東京大学
キャンパスに活気がある 青山学院大学
伝統や歴史を重んじている 学習院大学
他大学にはない魅力がある 東京大学
学部、学科が充実している 東京大学日本大学
研究施設が充実している 東京大学
地域産業に貢献している 東京農工大学
地域社会・文化に貢献している 横浜市立大学
留学生の受け入れが活発である 上智大学
グローバル国際交流が活発 上智大学
スポーツ活動に熱心に取り組む 国士舘大学
▼学生に対するイメージ
個性的である 早稲田大学
勉強、研究に熱心である 東京大学
意見を言える、自己主張できる 早稲田大学
リーダーシップがある 慶應義塾大学
集中力がある 東京大学
精神的にタフである 早稲田大学
礼儀正しい、上品である 学習院大学
基礎学力が高い 東京大学
語学に長けている 東京外国語大学
存在感がある 東京大学
創造力がある 東京工業大学
問題解決能力が高い 東京大学
高い専門性、専門知識を有する 東京工業大学
面白みがある 早稲田大学
コミュニケーション能力が高い 慶應義塾大学上智大学


大学ブランドは、広く世間一般からの「評判」に始まり、また受験の際には厳しい選択基準として表面化する。受験生の父母や先生からの推薦度合いや、「同偏差値校のダブル合格者」がどちらに進路を絞るかなどを左右する。大学ブランドを確立するには、それぞれの大学が、広報、宣伝活動などのコミュニケーション活動を通じて、その大学「らしさ」を上手く伝え、他大学との「差別化」をいかに図ることができるかが重要となる。そして、情報氾濫時代の今、訴求内容にプライオリティを付け、集中・集約させることにも留意が必要だ。今回の調査結果から、そのような活動がどの程度進んでいるのか、成功しているのかが、レビューできる。

就職キックオフセミナー:学生ら、早めの就活 11年卒業見据え

就職キックオフセミナー:学生ら、早めの就活 11年卒業見据え

中小企業家同友会は12日、那覇市の沖縄産業支援センターで、2011年春卒業予定の大学・短大生が経営者と直接意見を交換する「第6回就職キックオフセミナー」を開いた。10年春新卒者の就職環境が深刻な状況となっている中、中小企業側からは「再来年卒の優秀な人材を囲い込むチャンス」との声があった。

 セミナーは沖縄同友会と共同求人活動を行っている東京中小企業家同友会、県内8大学・短大でつくる県大学就職指導研究協議会、県キャリアセンターを含めた4者の主催。約150人の学生と、東京の5社・1大学と県内15社の経営者らが21グループに分かれ、テーマごとに議論した。

 名桜大3年の山城日南子さんは「就職が決まっていない先輩も多く、早めの活動を心掛けている。東京志望だが、就職に対する自分の目線と、社会や企業が求めていることの違いに気付いた」と話していた。

 経営者からは「この時期から動く学生は意識が高い。景気は厳しいが、数年先の人材を採用しておきたい」(不動産会社)との声があり、沖縄同友会の担当者は「大手が採用を控える中、企業は人材確保のチャンスとみている」と話した。

 セミナーは同友会が来年、3月以降に計4回開く合同企業説明会や各種就職イベントに向けた学生の意識喚起を目的に開かれた。

琉球新報

2009年12月13日

2009-12-09

就職氷河期

就職氷河期(しゅうしょくひょうがき)とは、社会的に就職難となった時期の通称。狭義では新卒者の就職難を指すが、転職者も同様に就職難となった。

日本

日本では、バブル崩壊後の就職が困難であった時期を差す語。就職雑誌『就職ジャーナル』が1992年11月号で提唱した造語。1994年の第11回新語・流行語大賞で審査員特選造語賞を受賞した。

経過

1990年1月より株価の暴落が始まり、その後、地価やゴルフ会員権価格等も暴落し、「バブル崩壊」と呼ばれた。翌1991年2月を境に景気が後退する中で、バブル期の大規模な投資によって生じた「3つの過剰」(設備、雇用、債務)が企業業績にとって大きな足かせとなり、これらの中でも特に過剰な雇用による人件費を圧縮する為に、企業は軒並み新規採用の抑制を始めた。これによって、1993年から2005年に就職する新卒者が、困難な就職活動を強いられ、フリーターや派遣労働といった社会保険の無い非正規雇用(プレカリアート)に泣き寝入りする者が多数現れた。

1994年入社予定者(高卒だと1975年生まれ、大卒だと1971年生まれ)の就職活動は、それまでの就職活動と明確に異なる対応を強いられた学生側の混乱もあり、「オイルショック以来の就職難」と言われた。1930年代の「大学は出たけれど」と同義語である「学歴難民」が徐々に増えて来たのもこの時期である。又、1992年から1993年にかけては、企業の急速な業績悪化で、学生が内定を取り消される事例が相次ぎ、問題になった。

1993年を底とする景気の回復で、1997年新卒の就職状況は多少持ち直したものの、1997年下旬から1998年にかけての大手金融機関の破綻(→アジア通貨危機)などで景気が急速に悪化した為に、1999年以後の新規採用は大幅に削減された。1999年以後の就職難を、それ以前のものと区別する意味で「超就職氷河期」と呼ぶこともある。[要出典]

この時期は、求人数の大幅削減の外に、企業の業績悪化や新興国との競争激化によって新卒を育てる余裕が失くなり、現場に即投入できる「即戦力」を新卒に求める風潮が現れた。これにより、雇用のミスマッチ(→転職#需給のミスマッチ)が多数発生し、単純に求人数が増えても失業率が下がり難くなり、本人の能力とかけ離れた職場に渋々入って短期間で解雇に追い込まれる者が増大した。又、大卒者の就職についても、1996年に就職協定が廃止されて以後は、企業が優秀な大学生を囲い込むべく採用活動を年々早めており、こうした環境の変化により多くの大学生に混乱を与えることとなった。

折しも1991年の総量規制によるバブル崩壊と期を同じくして、世界情勢は1991年12月のソ連崩壊による冷戦の終結という歴史の転換点を迎え、経済面でも、旧共産圏が市場経済化するなどきわめて大きな変化がいくつも生じた。 グローバリゼーションが進み、労働力の供給源が日本その他の先進工業国から、中国を初めとする新興諸国(BRICs)へと大量に移動していったこともそのひとつである。

プラザ合意からの円高で、バブル崩壊以前からすでに日本における労働力のコストは高騰していたが、日本企業はバブル景気による収益で高コスト体質による不利をカバーできていたため、旧来的な雇用形態を変えておらず、それゆえ高価な労働力を過剰に抱えていた。 それがバブル崩壊を境にいよいよ維持できなくなったことで、リストラによる余剰人員の削減と、雇用柔軟性の導入が必要となった。

この動きの一環として、1999年には、小渕恵三政権によって派遣労働が製造業を除いて原則自由化され、企業が人員を削減する程法人税を減免する「産業再生法」が制定された。この「産業再生法」の背景が、1995年に日経連(当時)が発表した「新時代の『日本的経営』」だとの意見がある。この「新時代の『日本的経営』」では、労働者を「長期蓄積能力活用型グループ」「高度専門能力活用型グループ」「雇用柔軟型グループ」に分けており、派遣労働者やフリーターは「雇用柔軟型グループ」に当たる。

「新時代の『日本的経営』」を支えたとみられる政治思想として、小沢一郎の「普通の国」、小泉純一郎の「聖域なき構造改革」が挙げられる。これらの路線は、とくに左翼系論者から「アメリカ型社会の模倣」「『僅な強者が主導権を握り、大多数の弱者が貧困と死に怯える階層社会』となる[1]」などと批判されることがある。2004年3月1日には、小泉純一郎政権によって製造業への派遣労働が解禁され、派遣労働者は爆発的に増大した。但し、労働者派遣法の改正審議の当時、偽装請負が社会問題化の兆しを見せていた。派遣労働者激増の背景には、偽装請負業者が一般派遣へ流れ、それまで派遣労働者としてカウントされていなかった分の増加が相当の割合で寄与しているという面もある。

ところが、2000年代半ばの輸出産業の好転や、2007年問題として話題となった団塊世代の定年退職の影響に伴う求人数の増加により、雇用環境は劇的に好転し、2005年には就職氷河期は一旦終結した。新卒者の求人倍率は上昇し、2006年には一転、売り手市場と呼ばれるようになった。12年以上に亘る採用抑制の影響により、多くの企業で人手不足となり、企業はそれまでの態度を覆し、挙って新卒の大量採用に走った。金融関係は特に大量の人員確保に走り、三大メガバンクの採用者数を合わせると、その数は数千人にも及んでいる。

一方で、既卒者の雇用環境は厳しいままであり、世代間による雇用機会の不均衡を指摘する声が強まった。日本の労働市場における採用慣行は新卒一括採用と年功序列に偏重しているため、既卒者(第二新卒など)の就職が著しく不利になっているから、卒業後すでに相当の年数が経った氷河期世代の求職者、とくにそれまで正規雇用されたことがない者は、極めて不利な条件下に追い込まれている。団塊世代の退職による労働力減少への対応についても、大多数の企業は新卒者ないしは賃金の安い外国人労働者、定年退職者の再雇用によって補う傾向が大きく、氷河期世代の救済には至らないという見方が多い。これは氷河期世代を「『社会保険も無い、使い捨ての労働力』のまま長く使いたい」企業の思惑が大きな要因だと言われている。

数年間続いた「売り手市場」であったが、2008年にサブプライムローン問題を発端とする世界的な景気悪化が本格化し、雇用情勢は再び氷河期の情勢を呈している。

影響

多くの企業が12年以上に亘って新卒者の採用を控えたため、多くの企業で従業員の年齢構成が歪み、技術・技能の伝承が困難になっているという指摘がある。又、雇用の抑制は社内の人手不足を招き、労働環境が苛酷になる企業が増加した。特に2007年から順次退職する団塊世代の抜ける穴を埋めるべく、企業は2000年代半ばより新卒の採用を大幅に増やしている。

採用状況

新規採用

高卒

高卒者[2]の雇用環境は、この時期に大きく悪化した。2005年3月高校・中学新卒者の就職内定状況等によれば、求人数は1992年の約34万人をピークに、2003年には約3万人にまで激減した[3]。要因としては幾つか言われており、例えば大手企業が大卒者等の高学歴化へのシフトなどが指摘されている。[4]

大卒

大卒者の雇用環境も、この時期に厳しく悪化した。リクルートワークスの調査によれば、1991年をピークに求人倍率は低下傾向で推移し、2000年には1倍を下回った。多少の変動はあるものの、2002年を谷とする景気の回復に伴い求人数が増加するまで、長期間に亘って雇用環境は厳しい状況となった。

就職率も惨憺たる状況であった。学校基本調査によれば、1991年の81.3%をピークに低下を続け、2003年には史上最低の55.1%となり、2003年卒業者(専門学校の就職率は76%)は氷河期世代の中でも最も悲惨を極めた時期となった。また、この1990年代以降には、幸運にも新卒で正社員の地位にありつけたとしても、「難関国大の法学部を出てトラック運転手になる」などと揶揄されたような、本人の志望や能力とはかけ離れた道しか選ぶ事ができなかった者が様々な業種の末端でごく当たり前に見られる様になった。就職難のため、大学卒業後に専門学校などの教育機関にさらに通う者も増えた。(1997年3月24日朝日新聞)

※一般的に、雇用系列は景気動向に遅行すると言われており、景気の山谷と就職率等の山谷とは必ずしも一致しない。

中途採用

中途採用は新卒よりも悲惨な状況となった。企業が「即戦力」を要求するために、新卒時に正社員へと就職できなかった者の多くがその後も正社員でない仕事に就職したり、就職活動自体を断念したりする者も現れた(→ニート)。離職者についても、十分なスキルを蓄積できなかった者は再就職が困難な状態となった。

人手不足が深刻な企業や団体(農業や福祉業界など)では、特に即戦力としてのスキルを持たない、就職氷河期世代のフリーターやニートの雇用を行っている企業や団体も存在している。

新社会人の就職観の変化 [編集]

ポスト冷戦時代、バブル崩壊、社会主義の没落、グローバリズム、失われた10年、就職氷河期、非正規雇用、社会保障からの排除、自爆テロという時代に少年期を送った、不況の日本しか知らないポスト氷河期世代(ゆとり世代)は、災難と絶望に塗れた氷河期世代の後姿を見て育ったため、安定志向や大企業志向が強まっており[5]、消費意欲が萎縮している。

そのため、中小企業は幾ら求人を出そうとも新卒が集まらない状況に直面している。2005年放送のNHK「日本の、これから」中のスタジオ生討論においても、中小企業経営者らが「町工場は人手が全く足りない」「求人を出している」と語っていた。また、同じ大企業でも人気・不人気業種で新卒の数の確保に差が出ており、テレビ東京の『カンブリア宮殿』では、新卒の確保に苦戦している企業として幸楽苑の例が紹介された。

就職氷河期の再来

2008年春卒業の学生までは、団塊世代の大量退職や景気回復により、まさに売り手市場の就職状況であった。しかし、2007年から現在にかけての、サブプライムローン問題を引き金とする世界的金融危機の影響による株価の暴落、急速な円高や世界各国の景気後退により、ここ数年過去最高利益を出していた企業の業績が急激に悪化した。また、それ以前からの新興国の成長を見込んだマネーゲームによる原油等資源・原料価格の高騰、さらに金融商品取引法、建築基準法、貸金業法などの改正による特定業種への締め付けも企業にとって足かせとなっている。

企業の急速な業績悪化に伴い、就活時期には売り手市場であった2009年春卒業予定の学生の内定取り消しに踏み切る企業が続出することとなった。一方で、前回の氷河期において企業が長期にわたり採用抑制を行った結果、人員構成がいびつとなり、極端な人手不足に陥り、技術の継承に支障を来たす弊害が出た経験もあることなどから、前回ほどの極端な採用抑制には至らず、少なくとも中核となる人間の採用は続けるだろうとする見方もある[6]。また、ここまで内定取り消しが多発した原因に、就職活動の早期化が指摘されている。現に、2009年春に大学を卒業する学生は2007年秋頃から就職活動を始めており、この時点では景気はまだ安定していた。強烈な景気後退が発生したのは、内定が軒並み出そろった2008年秋のことであったので、内定を取り消した企業にしても入社時点での景気の動向の予測を立てるのが困難であるのも事実である。

この結果、平成初期生まれは「第二次氷河期世代」と化している。2009年3月に卒業した高校生で、就職の内定を取り消された者は269人に上った[7]。そして、2009年7月の完全失業率は国全体で5.7%に、有効求人倍率は0.42倍に下がった。その中でも、25歳〜34歳(1975年〜1984年生まれ)の完全失業率は6.1%に、15歳〜24歳(1985年〜1994年生まれ)の完全失業率は9.6%に上った(2009年4月)[8]。2009年9月以降も内定取り消しや就職難が続き「鳩山不況」と呼ばれた[9]。

2009-12-05

就職活動において面接がうまくいかない人の対策法

筆記テストや適正テストには通るが面接にまったく通らない学生は、まずは問答集の作文から見直してみてはどうでしょか?面接で重要なのは、短い時間で面接官に質問内容の返答を的確に短時間に伝えることです。相手に納得や同意が選れない返答をしていないでしょうか?

まずは以下の返答を300文字で作文をしてみてください。めんどくさいですが自分の考えが整理されるはずです。作文をした内容を先生や友達に見てもらって意見をもらってください。恥ずかしい。めんどくさい。と言っている人は内定は取れないでしょうね。

志望動機

 当社を選んだ理由を聞かせてください

 当社以外でどこを受けていますか

 どうしてこの業界にしようと思いましたか

 当社に入って何がやりたいですか

 当社の良いところ教えてください

 当社で10年後には何をしていたいですか

 当社の悪いところは何か教えてください

 当社のお店を利用したことがありますか

 当社の商品を使ったことがありますか

 希望部署につけなかったらどうしますか

 転勤がありますが、大丈夫ですか

 当社の競合はどの会社かわかりますか

自己PR

 自己紹介してください

 あなたの強みは何ですか

 他人には負けないというものがありますか

 自己PRしてください

 勉強では何が得意ですか

 友人関係で大切に考えていることは何ですか

 あなたの性格をひとことで言ってください

 あなたが今熱中しているものは何ですか

 自分の弱いなと思うところは何ですか

職業観

 学生と社会人の違いは何だと思いますか

 プロとアマチュアの違いは何だと思いますか

 会社の中で出世したいですか

 転職についてどのように考えていますか

 年俸制についてどう思いますか

 あなたの希望する職種に必要な資質は何ですか

人 生 観

 最近強く感銘を受けたことがありますか

 あなたの尊敬する人は誰ですか

 生きていく上で何が一番大切だと思いますか

 人間がもっとも美しいと思うときはどんな時ですか

 あなたの愛読書は何ですか

 あなたが最近悲しいと思った世界の出来事はありますか

問題意識

 いまの日本という国をどう思いますか

 今日の朝刊で印象に残った記事は何かありますか

 最近の国際情勢で何か気になることがありますか

 最後に何か質問はありますか

学生時代

 あなたは自分の学校をどう思っていますか

 学生生活で得たものでもっとも大切なものは何ですか

 大学の成績についてどう考えていますか

 勉強以外で何か力を入れたことは何ですか

 サークル活動は何かしていますか

 アルバイトは何をしていますか 

 留年した理由は何ですか

 あなたはなぜ大学に進んだのですか

 あなたにとって学歴とはなんですか

日常生活

 あなたの休日の過ごし方を教えてください

 あなたの好きなテレビ番組は何ですか

 あなたの趣味は何ですか

 スポーツは何が好きですか、その理由は

 アパート生活で大変なことは何ですか

 あなたは何に一番お金を使いますか

その他

 あなたの好きな言葉は

 あなたの今の楽しみは

 あなたが今一番興味を持っているもの、ことは何

 すでに内定している会社はありますか