教養演習2012量子化学入門03

 今日は量子力学の化学への応用について講義しました。化学結合の古典論と言えるルイスのオクテット則を Cubical Atom モデルで説明してから、ハイトラー・ロンドンが原子軌道関数を使って水素分子のSchrödinger方程式を解き、初めて定量的に共有結合を示したたことを紹介しました(ほんとに紹介だけ)。その後ヒュッケルの分子軌道法とポーリングの混成軌道について話し、その後は主にノーベル化学賞を受賞した人物を順番に紹介していきました。現在はタンパク質やナノ材料などについて量子化学計算が行われており、実際に私がどんな研究を行っているかも話しました。余った時間で来週からやるSchrödeinger方程式の話のために波の式についての解説を行いました。

 今日の話はオクテット則と混成軌道については少し丁寧に説明したけど、その他はただの紹介だけだったので聞いていてつまらなかったに違いない。改善の余地ありです。来週からは板書の講義になるので気合いを入れてやろう。内容はSchrödinger方程式の導出と簡単な例(箱の中の粒子)です。