7のXPモードでUSBスキャナは復活するのか

Windows7にはVirtualPCを元にした仮想マシンを利用したWindowsXPモードが、UltimateとProfessionalで使用できます。ただ従来のVirtualPCと違い、今回からUSBデバイスも使えるようになっているとか。ということで実験。

使用するスキャナは、EPSON製GT-7600U。これはVistaの32ビット版ドライバはあるものの、64ビット版ドライバはない製品です。使うPCはAthlon64x2 4000+で、AMD-V対応です。これにWindows7のx64 RC版を入れてあります。

まずインストールは
1.Windows Virtual PC ベータ版
2.Windows XP Mode ベータ版
の順番に入れます。↑のページ内の対応エディションを見ると、どうもVirtualPCはHomeでも使えるようにしているみたいですが、XP modeのインストーラのほうでチェックを入れているようです。

入れると初期設定が動き、使えるようになりますが、この初期設定中でCPUおよびBIOSで仮想化支援機能のIntel-VTやAMD-Vが検出されないと止まります。AtomのZ540はIntel-VT対応してるはずなんですが、どうもtypePだとBIOSの問題なのかわかりませんが、ここで止まって使用できませんでした。

この後スタートメニューから「Virtual WindowsXP」を起動し、アプリケーションを入れ込みます。今回は実験用にPhotoshopの7.0を入れました。XP側にインストールが終わると、ホスト側であるWindows7のスタートメニューにも↓の感じで出てきます。

このスタートメニューに出てくる条件ですが、VirtualPCの設定である自動公開が有効になっており、なおかつWindowsXP側のALL usersにショートカットが作成されると出てくるようです。ゲームなどで多い、インストールユーザーのみにショートカットやプログラムグループが作成されるようだと、ここには出てきません。

この後、GT-7600Uを接続し、ドライバのインストールを実行しました。

実際の動作ですが、↑のスタートメニューから実行する(仮想アプリケーションモードというらしい)と、↓の画面のように、あたかもWindows7上のアプリケーションのように起動できます。このときは、データの保存先も、ホスト側のマイドキュメントがそのまま利用できました。

しかしこの状態では、先ほどセットアップした、USB接続のGT-7600Uは利用できません。というのも、どうも毎回接続して使うよ、という宣言をしないといけないらしく、↑のようにアプリケーションを直接実行せずに、まずVirtual WindowsXPを起動します。そしてメニューバーのUSBを押すと、

というように出てきますので、ここをクリック、そしてPhotoshopを起動し、スキャナからの読み取りを実行すると…

↑のような感じでスキャナが利用できました。ちなみにホスト側OSへのデータの受け渡しですが、VirtualPC側で統合機能を有効にしていれば、クリップボードが使用できますし、またマイコンピュータを開くと、

↑のように、その他カテゴリにネットワークドライブのように、ホスト側のドライブにアクセスが可能です。

と、まぁこんな感じでとりあえず使えることは使える模様です。ただ、仮想マシンをいちいち起動するので、通常のネイティブアプリよりも起動に時間はかかるのがちょっと泣き所かなと。なんにしても、VistaVirtualPC 2007よりも使い勝手はよく、特にUSBサポートが場合によっては結構使えるのではないかと思います。

■その他:

  • 画面の解像度は、ウィンドウサイズの変更で行います。また全画面モードは、ホスト側の設定がそのまま使われます。その為、画面のプロパティでは解像度をいじれません(このことからも、わりとOSに統合されている感がある)。
  • USBメモリも先のUSBメニューから割り当てが出来ますが、同時にホスト側でドライブとして認識していれば、そのままマイコンピュータに出てきます。
  • VirtualPC 2007のときは、設定でハードウェアの仮想化を有効にするか無効にするかがあったのですが、今回のものにはハードウェア仮想化に関する設定がなく、機能がなければ使用できないというようになっている模様です。
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■参考記事:Windows 7の新機能「Windows XP Mode」を使ってみる (仮想化道場)

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RC版でちょっと変わりましたので続き