批評の手帖

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三浦雅士著『孤独の発明』書評―「『孤独』と『社交』のあいだで」を『群像』(8月号)に寄稿しました。

群像 2018年 08 月号 [雑誌]

群像 2018年 08 月号 [雑誌]

孤独の発明 または言語の政治学

孤独の発明 または言語の政治学

 三浦雅士氏の新刊『孤独の発明』(講談社)の書評「『孤独』と『社交』のあいだで」を寄稿した『群像』が昨日自宅に届きました。三浦氏の本は550頁ある大著で、まさに博引旁証、古今東西の生物学から歴史学、文学から言語学の知見までを縦横無尽に渉猟しながら、人間の「孤独」の起源と、それが生み出す「社会」の問題を描き尽くそうとしています。
 ちなみに、実はかつて妻の指導教官でもあった三浦氏は、『福田恆存 思想の〈かたち〉』を書いたばかりの私を一度『群像』編集部に紹介してくれたことがありますが(覚えていらっしゃるかな…?)、今回は、その『群像』での書評という事で、何か因縁浅からぬものを感じています…(笑)。一読していただければ幸いです。