批評の手帖

浜崎洋介のブログです。ご連絡は、yosuke.khaki@gmail.comまで。

『表現者クライテリオン』9月号―特集「ポピュリズム肯定論」――が発売されました!

表現者クライテリオン 2018年09号[雑誌]

表現者クライテリオン 2018年09号[雑誌]

 先日、『表現者クライテリオン』の最新号(2018年9月号)が届きました!
 今回の特集は「ポピュリズム肯定論―『トランプ・英EU離脱』現象とは何だったのか」です。
 いつものことですが、藤井編集長を中心に、編集委員の柴山さん、川端さん、実務担当の毛利さん、雑誌デザインの芦澤さん、写真家の佐藤くん、啓文社の皆さんなどが汗をかいてようやく出来上がった9月号です(こうやって数号出しただけでも、雑誌を持続するという事が、どれだけ多くの人の手を借り、エネルギーを必要とする仕事なのかということを日々実感しています)。期待以上に面白かったかとか、勉強になるとかいう評価を聞く一方で、真面目過ぎるとか、小難しいとかいう意見も耳にしていますが(笑)、いずれにしろ精進して参ります。一人でも多くの方に手に取って頂ければ幸いです。
 
 私自身は、小浜逸郎先生をお呼びした特集座談会「庶民からの反逆―市場から社会を防衛するのは誰か」に参加し、いつもの「対米従属文学論――『戦後的日常』への頽落/『第三の新人』をめぐって」をプロデュースし、「近代/日本を繋ぐもの―日本近代批評史試論」では「大正教養主義の蹉跌」という題名で連載第三回目を書いています。あと補足しておけば、特集原稿の質はもちろんのことですが、この度の「書評欄」や「読者欄」も充実しています。是非、手にとっていただければと思います。
 また、毎度のことになりますが、少しでも思白いと思っていただけるようであれば、是非、定期購読をお願い致します。雑誌の存亡がかかっているといっても過言ではありません。このネット全盛の時代に、お金も、労力もかかる「雑誌」を敢えてやるということの意味を少しでもご理解いただければ幸いです。

 ちなみに告知し忘れていましたが、先日も『チャンネル桜』さんで「表現者クライテリオンスペシャル」と題して、「戦後ナショナリズムを問う」という座談会をやったんでした(笑)。こちらの方も、お時間があれば是非。