3月24日 紅葉谷散策
層雲峡からすぐの紅葉谷へ行ってきました。
紅葉谷は層雲峡温泉の湯元もあり、地熱で比較的一年中暖かい場所です。そのため、エゾシカが冬を越すのに集まってきます。集まるのは良いのですが、、、
シカの食痕
エゾシカは木の芽や枝、樹皮などを食べてしまいます。エゾシカの数も近年、だんだん増えてきたからか食べられてしまった木も多く、紅葉谷のモミジが枯れそうです。
いったいどうしたらよいのやら・・・。
紅葉谷にはモミジのほかにもエゾアカマツやトドマツなども生え、たくさんの生きものたちの糧になっています。一言でマツといってもいろいろ種類があります。
マツの樹皮を比べてみると・・・
≪トドマツ≫家具や建築材、チップなどになります。
≪エゾアカマツ≫楽器にも使われます。
≪エゾクロマツ≫樹皮が黒っぽく、ガサガサしています。
マツの実はエゾリスやエゾモモンガが食糧とし、トドマツなどにいる虫はクマゲラの食糧ともなります。またクマゲラはトドマツに巣を作ることもあり、森の生きものにとってマツ類は必要不可欠な木ともいえます。
紅葉谷にはとても可愛らしい実のなる木もあります。ツリバナなどはまるで星がぶらさがっているようです。
日によって生きものに会える日と会えない日がありますが、会えない日はこんな風に木を眺めているだけでも楽しいものです☆
photo・文/木守りんご