California Zefer

アイマスクを使ったせいか、思ったりぐっすりと眠り、起きたら朝の8時。朝食を逃しました。そして、山岳地帯に既に入っているので時計の針を1時間戻す。これで、Vancouverとの時差は1時間に。



朝の8時にはDenverに到着、ロッキーマウンテン越えに入る・・はずだったんですが、出発が遅れたせいで草原地帯をひた走る。山はまだ見えない。



結局1時間半以上の遅れで、ロッキーの麓の町Denverに到着。ロッキー越えを目的とした乗客を乗せ、軽いSmoking stopを挟んでいざ出発。行きのViaでもロッキー越えをしたので、これで旅の中では2回目。一回目は豪雪地帯の中を通ったので、あまり綺麗な景色は眺めることが出来ず。今回は、あれから3週間近く経った事と緯度がだいぶ南に下がったので雪も少ないだろうと踏んでます。そして、この予想は半分当たり&半分はずれ。。



ロッキーに入りだすと景色は急に岩山に変わり、列車のスピードもゆっくりになります。テン・カーブという有名なカーブがあって、これはアメリカ鉄道の規定で最大の曲角度を意味するそうで。そんなカーブを通過しながら、グルグル山を登っていきます。



Amtrakは貨物列車の路線を借りて走っているので、途中で何度か貨物列車とすれ違い。時に基本的にAmtrakが待つ側なので、よく停まります。山の頂点に向かって、電車がゆっくりと登ってゆく時の景色は最高です。日本ではありえない広大な土地の向こうに見える地平線、切り立った崖の様な山。展望車に乗って、ずーーーとぼけーーーーと景色をひたすら眺めてました。




そうこうしている内に、これからコロラドの家に帰るんだという兄ちゃんと知り合いに。ガスの建設を仕事にしているらしく、Vacationで3週間ほど旅行をしていたとか。旅の話とか、日本の平均給料の話とか、英語を学ぶのは難しいかとか・・そんな話をしながら、彼はビールとウィスキーを5缶以上空けて行きました。私にも2缶奢ってくれました。有難く頂いたら、お酒に強くない私は酔ってフラフラに。

4時間以上話し込んだり、休憩して本を読んでいたりしたら彼の故郷の駅に到着。
そこで、一期一会の出会いもお別れに。またいつか何処かで会いましょう。





そのまま、ひたすら列車は走り続ける訳だけれど。景色が2転3転する事に驚きました。切り立った崖の様な山を登っていると思えば、長いトンネルを抜けたら一面雪景色だったり。そうかと思えば、建設プラントの乱立する砂漠地帯になったり。10時間の間に、景色はコロコロ変わって飽きる事が無い。10時間走って全然目的地に着かない事もすごいけれど、これだけ色々な情景が一つの国にあるってのは凄いですね。やっぱり、アメリカは大きい。色々な意味で。。



夕闇が迫った中で、平原と空のコントラストが鮮やかでした。

列車は深夜にSolt Lake Cityに到着。残りも3分の一を切りました。
明日の夜にはSanfulancisco Bay Area に到着するはず。