技能グランプリOSAKA 第27回大阪府技能競技大会って、ご存知ですか?
秋空の下、技能の匠の皆さんが、朝早くから技能を競う場がありました。
技能グランプリOSAKA 第27回大阪府技能競技大会
とき 平成27年9月26日(土) ところ 大阪府港湾教育訓練センター
日程
8:00 役員集合
8:20 選手集合
8:50 開会式・会長挨拶・来賓祝辞・来賓紹介・祝電披露・委属状交付・審査委員紹介・技能向上委員長訓示・選手宣誓・日程説明
9:20 競技場へ移動
9:25 競技説明
9:35 競技開始
12:35 昼食
13:30 競技再開
16:30 競技終了
港湾教育訓練センターは、とても不便な所でした。 私は、車で10::30頃に着きました。
匠の皆さんは、真剣な形相で競われていました。
『フラワー装飾』 ・課題1:ブーケ(ブーケホルダー使用) 競技時間40分 ・課題2:アレンジメント 競技時間30分 ・上記の2点を与えられた17種類の花材と器を使い、時間内に製作する。 ただし、与えられたものは80%使用する事。 ・・・ですって!
アレンジメント30分・・・難しそう!! 5名の選手の皆さん、頑張ってください!
『印章彫刻』(木口彫刻) ・課題 拓製印判の製作。 30mm角の本拓植の材料に「印象彫刻」4文字を篆書体(てんしょたい)で彫刻。
競技時間5時間
洋服職人でありながら、一点集中5時間・・・私には絶対無理!
『表装』(壁装) 課題・全国技能競技大会の課題を取り入れ、澱粉糊などで仕上げる。 織物・ビニール・紙・デコラティブフィルムを壁面に貼ります。競技時間5時間
学校で習った貼り絵の延長と考えて、良いのでしょうか? 我が家のトイレの壁紙を貼って頂いたプロの精密さは、承知しています。匠は、あっぱれです。 三名の選手の皆さん頑張ってください!
『ガラス施工』 ・課題ガラスBOX製作 板ガラスの正確寸法切断、異形切断、シリコン組立美麗仕上げ等を競う。また、細切りやチケット切込みの技術を審査する。 競技時間4時間30分
その技能の延長が、あべのハルカスでしょうか? ハルカスの壁は、ガラス貼りの超高層ビルですから・・・。 三人の選手の選手の皆さん頑張ってください!
『塗装』(建築塗装) ・課題A 「調色作業」支給された塗料を使用し、指定された色の3種を作成する。 ・課題B 「つや有合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ」1.200mm×900mmのラワンべニヤに適正に下地処理を施した後、図面に示された寸法を計測し、「大阪府塗装工業組合のマーク」を描き、調色した色の塗料を指定の部分に刷毛塗りで仕上げる。
競技時間4時間
洋服職人には、課題が難しすぎて・・・。
『建築板金』(内外装板金) ・課題 「アンティーク風 如雨露」の製作。 銅板(0.4mm×365mm×1/212mm)を使用。 競技時間4時間30分
堅い銅板を温かみのある形にするのは、人の手ですよね。お見事です! 四人の選手の皆さん頑張ってください!
私達が選手として参加した頃は、摂津市の大きな会場でした。
開会式を終えた会場が、小さく感じました。
今回(第27回大阪府技能競技大会)の職種と参加人者数です。
・建築板金 4名 ・広告美術仕上げ 4名 ・ガラス施工 3名 ・印章彫刻 5名 ・フラワー装飾 5名 ・塗装 5名 ・表装 3名 ・内装仕上げ施工 3名、計8職種31名の皆さんが挑戦されました。
どの職種も、技術者の高齢化からは、免れません。その中で現場は、後継者育成と技能伝承に精を尽くしています。
一方中央では、総務省・厚労省の規正改革は、税金の無駄使いとしての技能検定職種統廃合を行っています。その政策の当事者は、職種衰退の現状をご承知でしょうか?
技能士とは・・・『技能士』とは、職業能力開発促進法に基づいて厚生労働省が実施する、技能検定試験(国家資格)に合格した方々に与えられる称号で、技能が一定基準に達していることを公証するものです。
いただいた資料の冊子の裏表紙に記されていました。
決して職業能力開発促進法には、「職種試験参加者100人以下の職種は、統廃合の判断とします」・・・なんて記されていません。
私は、マシン生産と手作業生産の高いレベルでの両立が叶う、政策が望ましいと思います。
職業能力開発促進法には、「技能検定」「社内検定」として、資格内容が整理されています。
私は、法律に添った政策を望んでいます。政治家も官僚の皆さんも、持分の責任ある仕事を行っていると思いますが、足りないものがあります。
それは、コミュニケーションです。
どうか、現場の声を聞いて下さい。
青い空のもとで、技能グランプリOSAKA 第27回大阪府技能競技大会が、行われました。
技能グランプリOSAKA 第27回大阪府技能競技大会に携われたスタッフの皆様、朝早くから緊張して競技会にご参加の選手の皆様、本日はお疲れ様でした。
人の手で生産されつる「ものづくり」、 みんなで守り育てましょう!