2013年3月の読了本

・3/9 空ろの箱と零(ゼロ)のマリア (電撃文庫) 御影 瑛路

そうとう昔の積読を消化。悪くはない。

・3/17羆嵐 吉村昭

kindle版。淡々と、作者のパーソナリティが前面に現れない書き口がよい。ドキュメンタリー以上に主観から離れている様に感じられる技巧。こういう作品だとamazonのコメントも質が高くていいです。
事件内容に言及すると、あっという間に犠牲者がでて、その後は安全マージンを大きく取ることで被害が出ない。羆を狩るに際しても主力と遊軍を用意する慎重さが出て、結果的に取り逃がしていない。人間の集団の賢さ強さ弱さが見て取れて、非常に面白かった。

 

2013年2月の読了本

・2/4 スワロウテイル人工少女販売処 (ハヤカワ文庫JA) 籘真 千歳

かなりいいです。説明的なところがあからさまだったり、描写のバランス感覚に拙いところも目立つけれども、大した問題ではなく。

題材・要素に関する思考が明瞭であり、かつ心理的な納得の深い物語を描けていて、作者に信頼が置けます。ハードSF面も、表紙やタイトルのイメージよりしっかりしています。

既に色々読んでいる今の自分からは、倫理・科学面でよく書けてる退屈しないで済む良作というくらいの受容になるけれど、これは中・高生の頃に読んだら結構インパクトがあるんじゃないかな

・2/8 大鴉の啼く冬 (創元推理文庫) アン クリーヴス

・2/11 アクセル・ワールド13 ―水際の号火― (電撃文庫) 川原礫

・2/13 はたらく魔王さま! 7 (電撃文庫) 和ヶ原聡司

・2/17 「戦争学」概論 (講談社現代新書) 黒野 耐

表面を撫でるような本で物足りないけど新書なら仕方ないか。基礎論の土台がしっかり論ぜられているわけでもないと思うけど、概論だし仕方ないか。

現代日本に関する書き込みが薄いのと、提言・呼びかけのようなもの挟み方が馬鹿みなたいなのと、仕方ないけど現在の情勢からすると古いのが残念なところ。地政学の大枠概念や昔の戦争の話題については知識の補完になる部分があって、読書として無益ではなかったかな。

amazonの評価は褒め過ぎという印象で、自分がブログなどを通して持っている現代国際情勢の認識と、これはというような差分はなかった。

「地政学入門」っていう更に古い80年台に書かれた新書も積んでいるので、基礎論的なものはそちらで賄えるのを期待している。

2/20 マージナル・オペレーション 03 (星海社FICTIONS) 芝村 裕吏

大枠予想通りの事しか起きなかった巻なんだけれど、実際に読むと確りと重い。2巻がよく効いてると思う。さすがは芝村だといったところ。

2013年1月の読了本

[概要]

先年のkindle日本発売以降、電子書籍のラインナップが増えてるんじゃないのかな、というところからざっとストアを見てみたところ、過去のベストセラーやラノベの既刊を読むのには使えそうと思いまして、そのようなものを電子書籍で読んでいます。

創元推理や早川がもっと電子化しないかな。読むデバイスとしてはスマートフォンのポータビリティが一番優位みたい。スマホは必ず持ち歩くし、文庫本1冊といえども荷物が減るし、持ち歩くものの中でも取り出しやすさは随一だから。

 

[読了]

1/4 ノーゲーム・ノーライフ 1 (MF文庫J) 榎宮 祐 Kindle

1/5 ノーゲーム・ノーライフ 2 (MF文庫J) 榎宮 祐, 榎宮祐 Kindle

1/7 ガガガ文庫 羽月莉音の帝国(イラスト完全版) 至道 流星, 二ノ膳 Kindle

1/7 ガガガ文庫 羽月莉音の帝国2(イラスト完全版) 至道 流星, 二ノ膳 Kindle

1/8 ガガガ文庫 羽月莉音の帝国3(イラスト完全版) 至道 流星, 二ノ膳 Kindle

1/11 ガガガ文庫 羽月莉音の帝国4(イラスト完全版) 至道 流星, 二ノ膳 Kindle

1/11 ガガガ文庫 羽月莉音の帝国5(イラスト完全版) 至道 流星, 二ノ膳 Kindle

 読んだ範囲での羽月莉音の帝国は、ラノベの皮をかぶったおっさん経済小説ですね。その皮で読者層を広げているので、教育的に意味があってよろしいとは思うのだけれど。おもしろいんだけど…でもさあ…っていう釈然としない思いが拭いされない。

(「おっさん」という理由>ライブドアや長銀や日本興業銀行当たりのIFをやっているあたり)

 今後も読む予定で、その原動力はスケールアップでどう印象が変わるかという楽しみ。そこが怪しくなれば途中で読まなくなることもありえるかな。

1/15 理想のヒモ生活 web掲載分

1/15 憑物語 西尾維新 講談社BOX

1/21 ゴールデンタイム番外 百年後の夏もあたしたちは笑ってる (電撃文庫) 竹宮ゆゆこ

1/21アマンダの影 キャロル オコンネル

1/28 天冥の標 6 宿怨 PART3 (ハヤカワ文庫JA) 小川一水

 

 

 

社会復帰済み

4/24に退院して、すで会社にも戻ってる。GW挟んだのはありがたかった。
入院中にGoogleReaderユーザになったのだけど、Stylish用のCSSをリハビリがてらに書いた(既存の物に手を入れただけだけど)ので貼っとく。

http://gist.github.com/392984

入院中

twitterの方でもう書いてるけど、3月15日から都内の病院に入院してるのでした。
最初切っ掛けは心膜心筋炎で、その後特発性好酸球増多症候群というのが出てきて入院が長引いてる。
後者は病院にいて安静にしてる間に発症。心筋炎からってのは珍しいらしいよ。症状として苦しむ以前に加療が始まってるものだから、病識・薬識を確り持つように気をつけなければって状態。
心筋炎は順調に直りつつあるようなんだけど、プレドニゾロンの服用量が多く副作用の影響で退院できない。院内ではずっとマスクをしてる。その点以外自覚的には健康な状態と殆ど変わりないんだけど、もうすぐ入院ひと月になるよう。
放っぽり出す事になった仕事や、給与面など今年の評定分最低来年までは響くことになることとか、復帰後の会社のことを考えるとうんざりするけど、無理して病気になったのは自分だから仕方ないんですの、しくしく。