ちょっと落ち着いて
なんか、勢いにまかせて書いてしまったので、あらためて読み返すと訳分からない所が有るけど推敲する気力がないのでとりあえずそのまま。私、ただの素人ですので、もし変だぞってところがあったら教えて頂ければ…。
いかがなものか
あんまりこの手の話題は取り上げないでおこうと思ったのだけど、ちょっとこれはどうなのよというということで。
温井ダム、警報鳴らさず放流 '05/9/8
台風14号が接近した六日夜、広島市安佐北区で太田川の水があふれ出した際、広島県安芸太田町の温井ダムが洪水調節のため放流していたにもかかわらず、周辺住民に増水を知らせるサイレンを鳴らさなかったことが七日、分かった。自宅が浸水し、不安な夜を過ごした住民は、反発を強めている
広島の温井ダムが放流で増水するのにサイレンを鳴らさなかったというニュースなのだが、住民のコメントあたりから何についてのニュースかよく分からなくなる。
住民の一人は「六十年近く住んでいるが、太田川がこれほどあふれたのは初めて。ダムの放流が原因では」と指摘。会社員竹井盛之さん(61)は「十時半ごろから一気に川の水が増えた。なぜ放流のサイレンを鳴らさなかったのか。人災だ」と憤る。
この地域の浸水の原因が温井ダムが放流した為じゃないのみたいな話になっている。で締めのコメント
安佐北区役所の金子克之市民部長は「一気に水が増えたことについてはダムの放流も含め、検証が必要」としている。
サイレンが鳴ったかどうかのコメントじゃないじゃん。
で、そもそも温井ダムがどのように運用されたのか見てみる。
国土交通省 水文水質データベース 温井ダム諸量(2005/09/05〜2005/0907)
フロッピーのアイコンのとなりのグラフのアイコンをクリックして欲しい。
このグラフの黒線がダム湖に入ってくる水の量、赤線がダムから出てくる量である。台風が通過している間、赤線が黒線を常に下回っていることが読みとれると思う。つまり、温井ダムがなかったらもっと大量の水が急激に流れていたことになるわけだ。
でもって、温井ダムの放流がどの程度浸水地点で影響を与えているか、まだ水位のデータを見ていないのでなんとも言えないが、
サイレンを鳴らさなかった理由について、温井ダム管理所は「滝山川以外の支流でも台風により流量が増え、ダムの放流だけで急激に水位が上昇するのではないと判断した。放流は広島市には伝えた」と説明している。
という説明からダムと浸水地点の間にかなり流入があると考えていいのかな。
ちなみに、このニュースの当初の話、サイレンを鳴らさなかったという話だが温井ダム公式サイトにある基準はこうである。
http://www.cgr.mlit.go.jp/nukui/onegai.htm
警報は、次のような場合に行います。
(1)常用洪水吐きから放流を行う場合
(放流量が 60立方メートル/sを超える場合 )
(2)ダムからの放流によって河川の水位が著しく上昇する場合
(3)計画最大放流量(暫定操作では480立方メートル/s)以上の放流を行う場合
とあって、鳴らさなかったサイレンは(2)に該当すると言うことらしい。(常用洪水吐きの放流は18時頃から開始しているっぽいから(1)ではないと思う)。
ただ、
安佐北区災害対策本部によると、太田川の水位は同区安佐町毛木で午後七時に警戒水位の三・八メートルを超え、同九時に危険水位の六・六メートルを突破。ピークの午前零時ごろは最高九メートルに達していた。
ってことはダムのサイレン云々以前に、危険水位越えが予想される21時前には避難を促す広報車か何かを地方自治体が出してなければいけないんじゃないのと思うのだが、その辺はいったいどうなってるんだろう。なんか、このニュース、肝心なところがすっぽり抜けているというか的がはずれてるというか、なんかそんな風にみえるのだがどうなのだろうか。