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Damehumanoid 曰く

2008-10-21

[]「じっくり語り語られてみよう」参加エントリ No.14

イベント 『じっくり語り語られてみよう』に参加し,作品について語っています.作品へのネガティブな表記・ネタばれを含む場合がありますが,イベントの趣旨に乗った上での記述とご理解ください.他の方の語り記事一覧 → 『No.14: HANSHIN M@STER

井川KP


さて、困った。

自分、父系母系ともに生粋の阪神ファンというトラキチ3代目なのだ。

アイマス廃人である前に阪神ファンなんだよなぁ。この作品の前では。

以前一周年ピックアップで取り上げたときは何とかその辺ぼかしたのだけど。

「じっくり語り語られてみよう」と来てはそういうわけにもいくまい。

というわけでかなり視点が狭くなるが、ご容赦のほどを。

以下格納。




そもそもサムネの時点で予断を持たざるを得ない。

作品の肝はすべてここで把握できてしまうといっても過言ではない。

そのうえ作者コメの先頭には井川KPとかいてある。

もうこの時点で自分としたら「ついにキター!」状態なのだ。

既に実写野球映像系の作品を世に送り出していた井川KPであることを考えれば、

この作品はサムネの時点でほぼ読めてしまう。

そしてそれは「思いつくんだろうけど、やってくれないかな。やらないだろうなぁw」と、

諦めつつも期待するという微妙な気持ちで心に残っていたものなのだ。


アイマスに例えるなら(この時点ですでに何か観点がおかしいが)アイマス架空戦記と同じなのである。

大好きな阪神の選手たちがアイマスの世界に飛び込んで生き生きと動いてくれる。

そりゃ阪神ファンとしては期待せざるを得ない。


さて肝心の動画が始まると、いきなり井川がプロデューサーとして現われる。

この時点ですでに自分は吹いた。

吹いた理由はいくつかあって、

 1.お前今アメリカだろーがっ!(前年オフに大リーグに移籍)

 2.セリフが合わねえっ!

 3.そういやゲーマーだったな井川w(【井川慶伝説】内の「ゲームと井川慶」参照のこと)


といったところか。もう少し考えると、ここで出てくる井川は井川KP自身でもあるわけで。

「井川KP自身が井川慶の役柄で、HANSHIN M@STERに出演している」という見方もできる。

名前の元となった選手になってアイマスの世界で活躍できるので意気込んでいる、という解釈も可能ではないだろうか。

また、ある意味井川KP自身によるプレイ動画的要素、面白さもある。

いずれにしてもこの時点で突っ込みどころが満載でネタ動画としてのつかみはある意味完璧だと思う。


そして続くどんでん(岡田監督)との会話。

標準語がとことん似合わないwあまりの会話のありえなさに笑いが加速する。

阪神ファン的に言うなら「井川にコーチ役任せてどないすんねんw」というところである。

アイマスとプロ野球の現場を組織の観点で比較すると、「社長→プロデューサー→アイドル」の関係性は

「監督→コーチ→選手」に置き換えられるわけで。

ある意味ここはキャラクター的には美希にACMのプロデュースを任せるようなものと考えていただきたい。

うん、普通に無理無茶無謀の類であろうw

アイマスでは律子というプロデューサー志望のアイドルがいるのであまり違和感はないかも知れないが。


こうして腹筋の痛みに耐えているとようやくサムネのアイドル選択画面にたどりつく。

ここは心の準備ができているのでまあ大丈夫…と思いきや、やっぱり追い打ちが待っていた。


一番分かりやすいのは各キャラ(選手)のコメントだろうか。

一言で表すなら「愛がある」なのだろう。

個々の選手についてどんなふうに思っているかがよくわかる。

そしてそれは阪神ファンの気持ちの代弁でもあるのだ。

 「一度炎上すると手がつけられない」

 「確実性に欠ける」

 「打撃能力が向上すれば」

わかりやすい、苦言にあたるものを抜き出してみた。

こういうセリフを言うときの阪神ファンというのは、文句を言いつつも顔がニコニコしている。

全部最後につく言葉があるのだ。「でも、好っきゃねんなぁ〜w」と。

阪神ファン、と一口にいっても世代や時代は様々なので一概には言えないかも知れないが、

個人的には共通するのは「強いから好き」ではなくて先に「好き」がくるところだと思う。

万年最下位だったころから好きな阪神ファンならなおのことそうだろう。

彼らは口々に選手を罵りつつも、「でも、好っきゃねん」と言い続ける。

まぁ阪神ファンに限らず、何かのファンというのはそういう面があるのかもしれない。

このアイドル紹介にはそういう井川KP自身の愛情を感じられる。

そして一阪神ファンとしては、思わず「そうそう、そーなんよw」と深く納得しつつ笑ってしまうのだ。


JFKでトリオを組むのは全国区の知名度もあるし、「トリオ」という観点で誰しも納得だろう。

個人的には最後の実写は蛇足かなぁと思う。あのまま終わった方がテンポが良かったような。

実写部分で笑いが収まってしまった感があり、少々残念なところではある。


以上長々と書いたがこの作品は「阪神ファンのアイマス好き」な人間にはたまらない作品である。

翻って野球をよく知らないアイマス好きだったらどうだろうか。

やはりそれなりに面白いと思うのだ。

それはMADにおける一つの文脈として、「突拍子もないシチュエーションに放り込むことで発生する違和感の笑い」

が成立しているからだと思う。

その他にも架空戦記的観点でいえば、野球選手をパラメータで表すところなどは意図を読み取れると思うし、

藤川のパラメータの異常さや、あずささんの位置に髭がトレードマークの下柳選手を配するところなど、十分に笑いどころがある。

そして何より野球ファン、阪神ファンがコメで大笑いしてるのだ。

コメが沸いてれば何となくでもその雰囲気に乗っかれる。

そんなニコニコの雰囲気もいい方に作用したのではないだろうか。


勢いで書いてしまったのでまとめると、長所はMADの文脈に沿いつつニッチな笑いのツボを見事に押さえているところ。

短所はやはり実写部分の間延びだろうか。これは仕方のない面もあると思うし、インパクトで十分補っていると思うけど。


最後に、井川KPが野球系のネタを作り続ける姿勢について。

「いいぞ、もっとやれ」が多分一番単純な見る側としての思いである。

そりゃ確かに万人に楽しんでもらえる作風ではないかも知れない。人を選ぶ面はあるだろう。

でも笑いってのは狭いほどに面白いところもあるし。

みんながみんな同じようなものを作るんじゃ楽しみが減ってしまうから。

野球×アイマス作品の押さえるツボってちょうどいいくらいの狭さなんじゃないかなぁ。


とはいえ別にずっと作り続ける義務があるわけでもないし。

まず最初に作者が作ることを楽しめるものであるのは大前提だから。

井川KPが好きで作り続けてくれるなら、それが一番うれしい。どんなジャンルであっても。

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