一区切り

ぎみっくP


今はただただ見返してる最中なので、感想は明日追記します。


【追記】
これが一つの物語の終わりだと認識しつつも。
どこかようやくプロローグが終わったような。
そんな気もしてしまう。
それほどに、真と雪歩のこれからを、強く思わせてくれる作品。


色んな出会いがあった。色んな想いがあった。
その中で意識して自分の道を選択し続けるなんてことは出来なくて。
何かの縁で触れあい、何かのきっかけで別れる。
日々の流れに急かされるように生きる。
思えば人生なんてのは大半そんなものなのかもしれない。
だからあとから思い出したときに、あれこれと思いを巡らせてしまうのだろう。


そんなどうしようもない中でも、彼女達は彼女達なりに生きていく。
美希は夢を受け継いだ。千早は少し違った形でまだ夢の延長線上にいた。
律子も、春香も、それぞれの道を歩いていった。


TVを眺める真。何かをはじめたいのに、わからずに虚ろな真。
何となく生きていることに気づいたとき、人生は怖い。
裏切りも悲しみも、全てを抱えて歩いていくのはしんどくて。
時に誰かにすがったり、夢見ることに逃げ込んだり、そしてまた打ちのめされたり。
歩いてきた道も、これから進む道も真っ暗で何も見えない。
足下の地面すらどこにあるのかわからない。
そんな感覚。


自分じゃどうにも出来ないものを、どうにも出来ないと納得すらできずに。
泣いて、笑って、抱え込んで。歌うくらいしかできなくて。


それでも真は、おかえりなさいって言ってくれる人の元へ辿り着いた。
世界がどうなろうとも、それだけでいいんだ。生きるなんてことは。
そうして生きる真の姿は不格好かもしれないけれど、強くて美しいと思う。


シーツにくるまって微笑む二人の姿が、ただただ優しくて、温かくて。
ああ、全てはここに繋がって、二人の全てはまたここから始まるのだと。
始まりが終わり、これまでと景色が違って見える未来が待ってるんだと思った。
ほんと、ずっと追っかけてきて良かったなぁと思った。
ここに辿り着けて良かった。


ほんとうに、お疲れ様。
二人に、幸あれ。いや、みんなに幸あれ、かな。うん。