カンパニー マリー・シュイナール『オルフェウス&エウリディケ』

カンパニー マリー・シュイナール『オルフェウス&エウリディケ』
振付・演出:マリー・シュイナール
出演:リリアーナ・バロス、マーク・エデン=トール、今津雅晴、カーラ・マルーカ、ルーシー・モングレイン、キャロル・プリウール、マニュエル・ロケ、ドロテア・サイカリー、ジェームス・ヴィヴェイロス、ダニー・デジャルダン
(2009年2月7日 シアター1010)

カナダ・ケベックを拠点に活動、世界的名声を誇るカンパニー マリー・シュイナールの3回目となる来日公演。シュイナール作品の、奇態なフォルムが特徴の振付、プリミティブなエロスにあふれたテイストにコアなファンが多い。今回の公演チラシに推薦のコメントを寄せているなかにはコンテンポラリー・ダンス界の著名ダンサーや振付家の名が散見される。実際、客席にもダンサーや振付家の姿が数多く観られた。シュイナールはまさに奇才であり、誰かの模倣ではなく突然変異に出現した才能。それが生まれたのはケベックという土地、環境があってのことだろう。昨年、日本でもケベック学会というものが立ち上げられたようだ。ケベックダンスに関するカンファレンスも行われた。刺激的なダンスの生まれる土壌、文化について考察していくことも大切だろう。
※「オン・ステージ新聞」に評を書きました。