上野水香の挑戦

東京バレエ団ラコット版『ラ・シルフィード』公演(1月17〜19日 東京文化会館)を控え、ジェイムズ役でゲスト出演するレオニード・サラファーノフが来日したようです。
新着情報 レオニード・サラファーノフ到着!(01/07)
http://www.thetokyoballet.com/blog/index.php?id=281
シルフィードを踊るのは上野水香。初役です。一昨年秋、上野が『ジゼル』のタイトル・ロールをはじめて踊る際には“ジゼル・デビュー”として話題になりました。それまでに踊った役柄からするとイメージがわきにくい感じもあったのですが、一幕の村娘役ではマイムもこなれ演技をナチュラルにこなしヴァリエーションはほぼ完璧、二幕では強靭なテクニックを抑制して用いることで浮遊感や霊的な質感をよく出ていました。当方は公演チラシおよびネット上に公演への期待をこめた文章を寄稿したので、正直ホッとした覚えがあります。同じくロマンティック・バレエの名作である『ラ・シルフィード』も以前『ドン・キホーテ』で組んで息もぴったりなサラファーノフとの共演だけに期待できそう。踊るたびに新たな顔をみせてくれる刺激的でアメージングな存在であることこそ上野を観る楽しみ・歓びといえるのでは。そういう踊り手は意外に少ないものです。
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