「横浜ダンスコレクションR」が来年度からリニューアル

旧バニョレ国際振付賞のジャパンプラットホームとして出発し、形態を変えながらも若手振付家の登竜門として機能してきた「横浜ダンスコレクションR」。次回(2011年度)から「横浜ダンスコレクションeX」としてリニューアルする旨が発表された。
コンペは今までの「横浜ソロ×デュオ+」と応募資格が異なる2部門に分かれての開催となる。「作品部門」は、これまでの「横浜ソロ×デュオ+」を受け、気鋭振付家が海外へと羽ばたく機会を与えるもの。新設の「新人振付家部門」は、キャリアやダンスのジャンルを問わない新人を発掘するものとなる模様。
コンペティション部門Ⅰ「作品部門」募集要項・応募用紙(PDF)http://www.yokohama-dance-collection-r.jp/jp/images/Competition-1-.pdf
コンペティション部門Ⅱ「新人振付家部門」募集要項・応募用紙(PDF)
http://www.yokohama-dance-collection-r.jp/jp/images/Competition-2-.pdf

コンテンポラリー・ダンスにおけるコンペティションの功罪はさまざまいわれるが、1990年代後半から2000年代半ばにかけてのコンペ勝者組の躍進は否定できない。内外で広く活躍している。とはいえ、コンペで認められたり、その延長でマーケットに則って「売れる」ことだけがすべてではない。地味に見えながらも着実な活動を続けるアーティストは少なくないが、コンペで注目されないと髀肉の嘆をかこってしまうケースも。今後行われるコンペでは、これまで以上に明確な判断基準が要求されるだろう。「横浜ダンスコレクションeX」には、評価基準をより鮮明にして新たな展開を期待したい。