Hatena::ブログ(Diary)

ダンスの海へ 舞踊評論家・高橋森彦のblog このページをアンテナに追加 RSSフィード

2006010203040506070809101112
2007010203040506070809101112
2008010203040506070809101112
2009010203040506070809101112
2010010203040506070809101112
2011010203040506070809101112
20120102030405060708091112
201301020304050607091011
20140102040508
201506070809

2010-08-31

[]木村和夫の実力

発売中の「ダンスマガジン」10月号の対談インタビュー記事(聞き手:三浦雅士)に登場したのが木村和夫(東京バレエ団)。記事は題して“「オネーギン」、奇跡の秘密〜斎藤友佳理と築いたパートナーシップの舞台裏”。今年5月に行われた『オネーギン』でタイトル・ロールを踊ってタチヤーナ役の斎藤友佳理とともに感動的な舞台を生んだのは記憶に新しいが、その舞台のエピソードや木村の踊り手としての軌跡が語られている。


木村といえば、身体が柔軟で音楽性豊か。『タムタム』のソロやベジャール版『火の鳥』タイトル・ロールなどはその特徴を余さず発揮して絶品である。若き日に大抜擢され、昨年、久々に披露したノイマイヤー振付『月に寄せる七つの俳句』の月の演技も透明感と精神性の深さがあって素晴らしいの一言。古典全幕でも確かな実力を示している。『オネーギン』のタイトル・ロールでも、少女タチヤーナを軽くあしらう冷血漢ぶりから、後年、自身の過去の過ちを知って悔恨するまでを鮮烈に演じて圧倒的だった。斎藤とのコンビネーションもよく、難しいリフトもほぼミスなく終えて斎藤を支えた。斎藤の熱演は際立っており、大手紙等の評でも賛辞が相次いだが、木村の好演なくして名舞台が生まれなかったということは、いくら強調してもし過ぎることはないだろう。

「ダンスマガジン」の対談記事では、オネーギンの舞台裏が詳しく語られ、木村の音楽的な演技の魅力に関しての聞き手の指摘も的を射ており、納得のいくもの。木村は、東京バレエ団のプリンシパルのなかでも、斎藤や吉岡美佳、高岸直樹らの同世代や後輩で現在特別団員の首藤康之に比べると、突出して目立つ印象はなかったが実力は折り紙付きである。正当な評価があたえられていて、好ましく感じた。(敬省略)

東京バレエ団「月に寄せる七つの俳句」(ジョン・ノイマイヤー振付)

D

2010-08-28

[]地域からの発信とさらなる可能性〜「全国合同バレエの夕べ」と「スペシャル ダンス セレクションinひょうご」の意義

バレエ界と現代舞踊界において、それぞれ夏に重要なイベントが行われる。日本バレエ協会の「全国合同バレエの夕べ」と現代舞踊協会の「現代舞踊フェスティバル」である。今年で前者は34回目、後者は31回目。バレエ協会に関しては各支部、現代舞踊協会に関しては個人・グループと参加単位は異なるが、ともに全国各地からの参加者が作品を持ち寄るものであり、文化庁芸術団体人材育成支援事業に採り上げられている。文化・芸術にとどまらずあらゆる点で中央集権的、東京一極集中といわれる現況のなかで、地域のバレエ・現代舞踊が広く紹介されることは意義深く歓迎したい。

本年度の「全国合同バレエの夕べ」は、8月24日に文京シビックホール大ホールで行われた。かつては多くの支部が競って参加していたが、今回は昨年に続き本部管轄の東京地区と関東支部をのぞいて3支部からの参加のみとやや寂しい。とはいえ、遠方からの参加は物心ともに大変であると想像できる。この不況の時代にそれをものともせず参加した支部と参加者の意欲には頭が下がるばかりだ。支部名と作品名・振付・改訂者名を記しておきたい。東北支部『パキータ』(改訂振付:丸岡浩)、沖縄支部『パ・ド・カトル』(改訂振付:南條喜久子)、九州南支部『クラシカル・シンフォニー』(振付:西島千博)。この会は、地域のバレエの向上と地域間の連帯を目標に掲げて開催されてきたが、いまでは日本のバレエの多様性を示す企画となっている。近年は、ここで初演された気鋭振付者の創作が各地の団体含めた別の場で再演される機会も増えるなど日本のバレエの質の向上にも貢献しているのは疑いない。来年度は久しぶりに新国立劇場オペラ劇場にて2日間にわたって開催されるという。今から楽しみである。

いっぽう今年の「現代舞踊フェスティバル」は、はじめて東京を離れて兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで行われた(8月21日)。公演タイトルは「スペシャル ダンス セレクションin ひょうご」。現代舞踊協会では、今年から夏のフェスティバルを東京と地方との交互の開催で展開していくらしく、その第1回目に兵庫が選ばれたというわけである。神戸では今年で23回を数える全国洋舞コンクールが行われ、バレエ&モダンの若手ダンサーや振付家の登竜門となっている。同コンクールを主催する兵庫県洋舞家協会は、バレエとモダンの団体によって構成されるが、今回のフェスにも参加した現代舞踊の加藤きよ子や特別出演した貞松・浜田バレエ団らの諸団体が風通しのいい交流を行っており、それが今回の公演を支えるおおきな力となったのは間違いないだろう。地域からの発信という意味で画期的な企画であり、ラインアップもなかなか新鮮で楽しめた。ただ、公演だけ行うのはもったいない気も。予算面等から難しいのは百も承知であるが、地元団体と提携する等してワークショップや講座を行ったり、参加者同士の交流の場等をもっと設けるなどさまざまな可能性もあろう。さらなる先を楽しみに。

バレエ・現代舞踊とも地域から発信される舞台に東京で行われるもの以上の水準のものや企画性の高いものも出てきた。今回の「スペシャル ダンス セレクションinひょうご」に参加した貞松・浜田バレエ団は古典作品や日本の創作バレエの名作を取り上げつつイリ・キリアンやオハッド・ナハリン作品を高水準に上演して注目を集める。今回上演の『羽の鎖』は再々演となったが同バレエ団出身でドイツで活躍する俊英・森優貴振付のコンテンポラリー・バレエの傑作である。*1近年では、新国立劇場でも地域招聘公演としてバレエが採り上げられるようになり、昨年はその第一回目として大阪を拠点とする名門大手・法村友井バレエ団『アンナ・カレーニナ』(文化庁芸術祭大賞受賞作品/舞踊部門・関西)が招聘され好評を博した。現代舞踊でも、東北や北陸、愛知、中国地方等で特に活発で、個人のリサイタルを行って精力的に活動するベテランや中堅も少なくない。文化庁の助成対象に関しても地域重視に傾きつつあるのが本年度の採択結果や新規の事業プランの内容を見れば明白である。各地域からの発信のさらなる活発化とともに、それらを首都圏や他地域とつなぐことがより重要になってこよう。その意味において、日本バレエ協会や現代舞踊協会の、各地に支部を持ち多くの会員を要する組織力は強みだ。それを活かして一層充実した取り組みを期待したい。

*1:地元を代表する舞踊団体として出たわけで、基本的には欧州コンテンポラリーの技法を駆使した振付を優秀なバレエダンサーが鍛錬された技量を用いて踊り、表現するバレエ・コンテンポラリーの作品である。狭義なジャンル分けに固執するつもりはないが、モダン=コンテンポラリー?などという現代舞踊=ジャパニーズ・モダンダンスからみたコンテンポラリーの文脈に囲われると、作品受容に関して誤解を招きかねないので、こう記しておく。

2010-08-25

[]平成22年度(第65回)文化庁芸術祭参加公演一覧

平成22年度(第65回)文化庁芸術祭参加公演一覧が発表された。

平成22年度(第65回)文化庁芸術祭参加公演一覧

http://www.bunka.go.jp/geijutsu_bunka/geijutsusai/22_geijutsusai.html

関東、関西でそれぞれ開催されるが、そのラインナップを観て簡単な雑感を。

まず、関東について。参加公演数が大幅に減った。今年は16公演。2009年が26公演、2008年が25公演、2007年が33公演であったことに比べると減少している。とはいえ、バレエ、日本舞踊、フラメンコ、現代舞踊とジャンル間のバランスの良さが際立つ。関西では14公演。例年通り主なバレエ団体が芸術祭シーズンに公演をぶつけるが、今年は京阪神の主要団体が揃いに揃う。日舞等を含めて激戦が予想される。

2010-08-24

[][]あいちトリエンナーレ2010、開幕!

“都市とアートが響き合う、3年に一度の国際芸術祭”として今年スタートしたあいちトリエンナーレ2010。現代美術とパフォーミングアーツを中心とした現代芸術の多様性を示す意欲的なプログラムが並んでいる。8月20日に行われた内覧会およびレセプションには出席できなかったが、会期中何度か足を運べそうなのでいろいろ見て回りたいと思う。今回は、関西への舞台観劇と併せてスケジュールを組むことができたため、いくつかのパフォーミングアーツ作品を中心に顔を出すことができた。

まず、話題は、平田オリザ+石黒浩研究室(大阪大学)によるロボット版『森の奥』世界初演だ。1990年代にブームを巻き起こした“静かな演劇”の代表的劇作家・演出家で演劇界を理論と実践の面でリードする平田オリザと、ロボット研究の第一人者として知られる石黒浩がタッグを組んで進めているという「ロボット演劇プロジェクト」の初の劇場公開作品。中央アフリカ・コンゴに生息する類人猿・ボノボを飼育する研究室における、ロボットと人間たちが織りなす会話劇からは、人間とサル、それにロボットにおける知能や感情の相違や生命の倫理といった問題がユーモラスかつシニカルに浮かび上がる。2台のロボットは、90分近くも動き、喋る。これはなかなか画期的なことのようだ。最近は遠ざかっていたがオリザさんの作品は細かなものまでほとんどすべて追っていた時期もあるだけに懐かしい。オリザ・ワールドを堪能できた。

あいちトリエンナーレ2010パフォミングアーツ作家紹介

D

今回の名古屋訪問は時間がなく、他では納屋橋会場のインスタレーション群しかチェックできなかったけれども、なかなかおもしろいものも。

振付・ダンスのほか映像・音・照明デザインまで担当する自作のヴィジュアル・パフォーマンスが世界の舞台芸術フェスティバルで好評を得ている梅田宏明が、ここでは、光とサウンドによる体験型インスタレーション『Haptic』を発表した。これは、目を閉じると瞼に映像が映しだされるという仕掛けで、昨年3月横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホールにて行われた梅田の単独公演でプロトタイプが披露されている。そのときは映し出される映像はモノクロであったが、今回はカラー・バージョンが完成し(モノクロ版も同時公開)、音響効果もパワーアップ。2分半ほどの時間の作品であるが、映像と音の交響の刺激的な挑発に時間間隔が麻痺するような不思議な感覚を覚える。梅田は、9月の10、11日にはパフォーミングアーツ部門の劇場公演にも登場する。ラップトップ1台(作品によっては2台らしいが)を携え、世界中を相手にクールに活躍する梅田は新世代のヒーローといえる。頼もしい限りだ。

Adapting for distortion - Hiroaki Umeda

D

体験型のインスタレーションということでいえば、同会場でレアなものを体験できた。ボリス・シャルマッツによる『héâtre-élévision』(体験型映像インスタレーション)は、一時間に1名、一日七回ほどの上演と限られているもの(予約制)。ネタバレは避けたいので詳しいことはいえないが、本当に観客は一名だけで体験・体感するアート作品だ。コンセプト性の強いものであるが、観客自身が体験することで、はじめて完成するというあたりの仕掛けが心憎く、一本取られたという印象。10月31日までの会期中上演されるので、鑑賞予定者は早めに予約をすることをお薦めしたい(入場料:1,000)。

Boris Charmatz

D

2010-08-21

[]東京バレエ団『ドン・キホーテ』ダニール・シムキン&小出領子 初日

東京バレエ団『ドン・キホーテ』初日@ゆうぽうとホールを観た。ダニール・シムキン&小出領子 主演。公演プログラムに、小出と他日に主演する上野水香&高岸直樹についての紹介記事を寄稿させていただいたこともあって楽しみにしていた。

昨夏の世界バレエフェスティバル全幕特別プロ『ドン・キホーテ』バジル役の演技で日本でも大ブレイクしたシムキンが、今回もその興奮を鮮やかに再現してくれた。高い高い跳躍、切れ味鋭くも滑らかな回転技が冴えわたるが、それらを優美に音楽的に見せきるのが彼の魅力だ。気品があって、それでいてアクロバティックなテクニックを嫌味なくみせるのがすばらしい。いっぽう、小出にとって、キトリはどちらかといえば柄ではないかもしれないが、端正で美しくチャーミングな演技。32回転のフェッテも綺麗に回って大任を果たした。両者のパートナーシップもまずまず。22日(日)の舞台ではさらに深まったパートナーぶりを見せてくれるのではないか。初日しか観られないのが残念。

小出に関しては、いまからちょうど5年前の夏、マニュエル・ルグリと組んで『眠れる森の美女』オーロラ姫を踊った際の公演プログラムにも彼女を紹介する記事を書かせていただいた。先日のように思い出される。さらにその前のソリスト時代から踊りの端々にキラリと光るものを感じて、そのさらなる活躍を願い続けてきた者として、今日の見事なプリンシパルぶりには感慨深いものがある。決して派手ではないタイプではあるが、底力のある小出をちゃんと抜擢してきた英断はあらためて評価されていいと思う。

以下、シムキンに関しての情報。

[メディア情報]NHK「海外ネットワーク」にダニール・シムキン登場!

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/nhk-4.html

新刊本が発売!

ダニール・シムキン 奇跡のバレエ・ダンサー

ダニール・シムキン 奇跡のバレエ・ダンサー


シムキンのバジル、相手は浜中未紀さん

D

2010-08-18

[]2010年8月下旬〜9月下旬

久々の更新となり8/1〜8/19までの公演が抜け落ちてしまいました。

8/20-9/30の間のリストになります。

★注意事項★

■原則首都圏の洋舞(バレエ、コンテンポラリー・ダンス、フラメンコ、現代舞踊等)の主なる&見逃せない公演をフォロー。不注意でスルーしてしまうことはお許しください。興味関心や守備範囲によって若干の偏り等が出ることもあるかと思いますが、重ねてお許しください。演劇等の周辺ジャンルは折々独断と偏見で掲載。

■ジュニア・児童公演、新人公演・勉強会的公演、発表会やそれに類するものは教育上の配慮や諸事情から原則取りあげません。また、子ども向け公演や全国ツアー都心での公演のないもの・少ないもの等はとりあげないことも。チラシ等配布も少なく一般観客に対して公演告知、情報公開の少ない公演等も同様に後手に。

■首都圏以外の公演は、基本的に公共施設・団体の主催する公演OR管理者が定期的に実見している、状況把握のできているもののみ原則掲載。

■情報の誤り等による被害等に関しては責任を追いかねます。悪しからずご了承ください。HPリンクを極力貼っておりますので一次情報の確認を願います。

■来日公演■

【ダンス】

デルガド・フッシュ 『桃色のズボンと赤いヌバックの先の尖ったハイヒールをはいて、襟ぐりが緩んだセーターの上に着た空色のウールのロングコート』

●9/3(金)19:00、9/4日(日)14:00&19:30/愛知芸術文化センター小ホール

¥前売‐3,000 当日‐3,500 学生(前売)‐2,000

http://aichitriennale.jp/

2002年にナディーン・フッシュとマルコ・デルガドによってスイスのベルンで結成されたグループ初来日。愛知トリエンナーレ単独公演。“鍛えられた強靭な肉体から生み出されるダンスとエスプリの効いた振付で絶妙なパフォーマンスを見せるデュオグループ”(チラシ等より)。奇妙なヴィジュアルはそそられる。


D

シディ・ラルビ・シェルカウイ×首藤康之『アポクリフ』

●9/4(土)18:30、9/5(日)14:00/Bunkamuraオーチャードホール

¥S-11,500 A-9,500 B-7,500

http://www.kajimotomusic.com/

ベルギー王立モネ劇場制作で2007年初演。欧州で注目を浴びる振付家シェルカウイと積極的な活動ぶりの目立つ首藤のコラボレーション作品として話題に。チケット代は高いが切れない。

ヤン・ファーブル『Another Sleepy Dusty Delta Day〜またもけだるい灰色のデルタデー』

●9/18(土)19:00、9/19(日)14:00、9/20(月・祝)14:00/愛知芸術文化センター小ホール

¥前売‐5,000 当日‐5,500 学生(前売)‐3,000

http://aichitriennale.jp/

●9/22(水)19:30、9/23日(木・祝)15:00/伊丹・アイホール

¥前売‐3,800円 当日-4,300円 学生&ユース(25才以下)前売‐2,800(当日3,300)

http://www.aihall.com/

●9/26(日)/高知県立美術館

¥前売‐3,000 当日‐3,500

http://kochi-bunkazaidan.or.jp/~museum/

●10/2(土)18:00、10/3(日)15:00/金沢21世紀美術館シアター21

¥前売‐4,000 当日‐4,500

http://www.kanazawa21.jp/

おなじみベルギーが生んだ前衛パフォーマンスの旗手による2008年初演作品。母と妻へのオマージュの込められた女性ソロダンス。踊るのはオリジナルキャストでありながら『主役の男が女である時』日本公演の際には来なかったイヴォナ・ヨゼク。あいち公演の決定に伴い300名のオーディションで決定したギリシア人のアルテミス・スタヴリディ。オリジナルキャストでありながら『主役の男が女である時』日本公演の際には来なかったイヴォナ・ヨゼク。ファーブル信者向けか。首都圏での公演はないので注意。

エマニュエル・ユイン『心奪(Shinbai)―魂の略奪、あるいは飛翔』

●9/23(木・祝)19:30、9/24(金)19:30、9/25(土)19:30、9/26(日)15:00/スパイラルホール

¥一般‐4,000 学生‐2,000

http://www.spiral.co.jp/

フランスのアンジェで活動するエマニュエル・ユインと、華道・石草流師範の奥平清鳳によるコラボレーション。


■国内公演■

【バレエ】

松山バレエ団『眠れる森の美女】(日生劇場版)

●8/20(金)11:00、8/21(土)11:00&15:00、8/22(日)11:00&15:00/日生劇場

¥S-6,000 A-4,000 子ども(中学3年生以下)は半額※全席完売

http://www.nissaytheatre.or.jp/

夏休み恒例となった日生劇場国際ファミリーフェスティバルに松山バレエ団が参加。主演は森下洋子&清水哲太郎のゴールデン・コンビ。ルドルフ・ヌレエフ版を日生劇場版として上演する。

東京バレエ団『ドン・キホーテ

ダニール・シムキン×小出領子 主演

●8/20(金)18:30&8/22(日)15:00/ゆうぽうとホール

¥11,000〜4,000(他にペア割引券・学生券・エコノミー券あり)

上野水香×高岸直樹 主演

●8/21(土)15:00/ゆうぽうとホール

¥10,000〜3,000(他にペア割引券・学生券・エコノミー券あり)

http://www.nbs.or.jp

納涼バレエに最高な演目&プロダクション。踊りに次ぐ踊りが魅力的だ。まれにみる超絶技巧の持ち主ながら小柄で愛嬌あって身のこなしも優雅な逸材・シムキンと身体のラインがきれいできっちり美しく踊る俊英プリマ・小出の共演は楽しみ。上野と高岸ペアはダイナミックで息の合ったパートナーシップが見られそう。


D

堀内元バレエUSA

●8/22(日)17:00/兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

¥全席指定‐2,500

http://www1.gcenter-hyogo.jp/

兵庫県立芸術文化センター主催による「1hour シアター」シリーズとしてセントルイス・バレエ団芸術監督である堀内元の新作を含む日本未発表作品を上演する。

日本バレエ協会「全国合同バレエの夕べ」

●8/24(火)17:00/文京シビックホール大ホール

¥全席指定‐6,000(開演1時間半前より座席指定券と会場入口にて交換)

http://www.j-b-a.or.jp/

全国各支部からの出品を含めた上演によって日本バレエの現在が分かる企画。気鋭振付者の創作上演も少なくない。今年は西田佑子、志賀育恵という脂の乗りかかってきた気鋭プリマの競演に注目。

松山バレエ団『眠れる森の美女』よりスペシャルハイライト

●8/27(金)17:00&8/28(土)11:30/渋谷C.C.LEMONホール

¥全席指定‐4,000

http://www.matsuyama-ballet.com/

森下洋子&清水哲太郎主演でハイライト版上演。洋子先生のお話付。

小林紀子バレエ・シアター『コンチェルト』『チェックメイト』『パキータ』

8/28(土)18:30、8/29(日)15:00/ゆうぽうとホール

¥10,000〜6,000

http://www.nkbt-tokyo.com/

ニネット・ド・ヴァロワの『チェックメイト』はやや重苦しいが歴史的価値はある。

東京バレエ団『ジゼル』

アリーナ・コジョカル×ヨハン・コボー 主演

●9/8(水)19:00、9/9(木)19:00/ゆうぽうとホール

¥13,000〜5,000(ペア割引券・学生券あり)

http://www.nbs.or.jp/

英国ロイヤル・バレエの若き名花とその公私のパートナーでノーブル・ダンサーとして、また演技派として鳴らすベテランの共演。


D


全国公演

吉岡美佳×後藤晴雄 主演

●9/10(金)19:00/川口総合文化センター リリア

http://www.lilia.or.jp/

●9/26(日)15:00/ふくやまリーデンローズ

http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/r-rose/

斎藤友佳理×木村和夫 主演

●9/12(日)15:00/よこすか芸術劇場

http://www.yokosuka-arts.or.jp/

●9/19(日)18:00/春日井市民会館

http://www2.lib.city.kasugai.aichi.jp/zaidan/

上野水香×高岸直樹 主演

●9/15(水)18:30/アクトシティ浜松

http://www.actcity.jp/

●9/18(土)14:30/三重県文化会館

http://www3.center-mie.or.jp/center/bunka/event_c/2010/0918.html

●9/21(火)18:30/大分・iichikoグランシアタ

http://www.emo.or.jp/

●9/28(火)19:00/富山・オーバードホール

http://www.aubade.or.jp/

●10/3(日)15:00/越谷・サンシティホール

http://www.suncityhall.jp/

佐伯知香×長瀬直義 主演

●10/5(火)18:30/石巻市民会館

http://www1.odn.ne.jp/~adf53200/center/

貞松・浜田バレエ団『ドン・キホーテ』

●9月23日(木・祝)17:00/尼崎・アルカイックホール

¥SS-7,000 S-6,000 A-5,000 B-4,000

http://www.sadamatsu-hamada.com/

キリアン、ナハリンらの現代作品のほか古典作品の丁寧なステージングにも定評ある団。プティパ/ゴルスキー版に基づいてニコライ・フョードロフが再演出したバージョンだ。キトリに廣岡奈美を抜擢。バジルはアンドリュー・エルフィンストン。

D

【ダンス】

群々(むれ)『静かな日』

●8/20(金)17:00&20:00、8/21(土)14:00&17:00&20:00/東京都港区芝参道のとある物件

¥2,700(前売のみ)、群々割引‐7,500(3名の団体割引)

http://newworldm.exblog.jp/13722516/

民家でのパフォーマンスの模様。面白そう。

ダンスがみたい!12・大倉摩矢子 『ブルー・ガール』/根岸由季 『honnin-R』

●8/20(金)19:30/日暮里・d-倉庫

前売‐2300(学生‐2000) 当日‐2800(学生‐2500)

http://www.mayakoookura.com/ http://negishiyuki.jugem.jp/

コンテンポラリー・ダンス、舞踏、パフォーマンスのメッカ・die pratze主催のダンスフェスティバルの一環。舞踏系だがコンテンポラリーな質感の精密な踊りの光る大倉、初期型や吉福敦子作品等で活躍する個性派・根岸が並ぶ好プログラム。

ケイタケイ's ムービングアース・オリエントスフィアLIGHT, Part 27『消える米畑』

●8/20(金)19:30、8/21(土)16:00、8/22(日)16:00、8/23(月)19:30、8/24(火)19:30、8/25(水)19:30/豪徳寺・スタジオ・ムービングアース

¥前売‐2,500 当日‐3,000 学生前売‐1,500 学生当日‐1,700

アメリカを拠点に多国籍のダンサーと世界中で公演してきたポスト・モダンダンスのカリスマが、このところ日本で精力的な活動を始めた。代表作LIGHTシリーズの代表作をリ・クリエーションして全編上演としては日本初演を果たす。

現代舞踊協会「スペシャル・ダンス・セレクションin ひょうご」(第31回現代舞踊フェスティバル)

●8/21(土)17:00/兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

¥全席指定‐3,000

http://www.gendaibuyou.or.jp/

各地から通を唸らせるコアなメンツかつ現代舞踊には縁遠い人でも楽しめる訴求力を持ったアーティストが揃った。ユーモラスな味のなかに深い人間洞察を忍ばせる佐藤小夜子、巨匠なのに相変わらずブッ富んだ個性を貫く若松美黄、ジャパニーズ・モダンダンスとコンテンポラリーな感覚の妙なる融合をみせる倉知可英、クール&ビューティ&ポップなカリスマ舞姫・内田香etc.。兵庫を代表する舞踊団である貞松・浜田バレエ団が特別参加し、同団出身でドイツで活躍する森優貴振付の傑作コンテンポラリー・バレエ『羽の鎖』を上演するのも見逃せない。

金魚(鈴木ユキオ)新作『HEAR』

●8/21(土)18:00、8/22(日)14:00/金沢21世紀美術館

¥前売‐2,500 当日‐3,000

http://www.suzu3.com/

金沢21世紀美術館レジデンス作品。木炭画アニメーションで知られる辻直之、劇団維新派の音楽でも知られる内橋和久と組んで金魚を主宰する鈴木ユキオが新作を発表する。来年2月に東京公演が予定されているが、今回、22日のみ東京公演含め一度限りの、内橋によるライブ演奏バージョンを上演。


D

徹の部屋vol.9 黒沢美香(Dance)×齋藤徹(Bass)

●8/27(金)19:30/東中野・ポレポレ坐

¥予約‐2,500 当日‐3,000

http://za.polepoletimes.jp/

黒沢と齋藤という老練な実力者同士のコラボレーション。

鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコライブ desnudo vol.7

●8/27(金)15:00&19:00、8/28(土)14:00&18:00/代々木上原・ムジカーザ

¥全席自由‐5,000※ほぼ完売状態

http://www.arte-y-solera.com/

従来のフラメンコの枠を超えた実験的な試みを主に行ってきたシリーズ。

EKODA de DANCE 2010 FROM 江古田――日藝から羽ばたいた舞踊家たち

●8/27(金)19:00、8/28(土)18:00/日本大学芸術学部江古田キャンパス北棟中ホール

¥前売‐3,000 当日‐3,500

http://www.ancreative.net/ekoda/

市原昭仁(山海塾)『L/R』、舘形比呂一 『MORIO』、珍しいキノコ舞踊団 『音楽と。』を上演。

EKODA de DANCE 2010 SINCE 1975――ポストモダン世代の舞踊家たち

●8/31(火)19:00、9/1(水)19:00/日本大学芸術学部江古田キャンパス北棟中ホール

¥前売‐3,000 当日‐3,500

http://www.ancreative.net/ekoda/

厚木凡人『まどろみ』、黒沢美香『燃ゆるキャデラック』、加藤みや子『あらべすく』、ジェシ・ザリット『BINDING』より抜粋を上演。

熊谷和徳×東京フィルハーモニー交響楽団「Revolution 革命」

●8/31(火)19:30/東京オペラシティコンサートホール

¥SS‐ 8,500 S‐ 6,500 A‐ 4,000

http://www.revolucion2010.info/

タップ・ダンスの風雲児・熊谷が天下の東京フィルと共演するという驚きの企画。

舞踊作家協会

●9/1(水)19:00/ティアラこうとう小ホール

¥全席自由‐3,000

http://www.kcf.or.jp/tiara/concert_detail_020200300270.html

舞踊作家協会連続公演《伝統と創造》第154回は《ダンスの風かおる日々》。芸術監督=尾上菊之丞、新井雅子、河野潤。河野潤、藤原悦子、横井茂・新井雅子、尾上菊之丞の作品を上演。

EKODA de DANCE 2010 トライアルステージ

●9/3(金)19:00/日本大学芸術学部江古田キャンパス北棟中ホール

¥前売‐2,000 当日‐2,500

http://www.ancreative.net/ekoda/

エリザベス・コルベットとジェシ・ザリットの指導のワークショップ・ショーイング2作品、島崎徹振付: Dance Forum Taipei『Grace』を上演。

「dancetoday2010」

●9/3(金)19:30、9/4(土)15:00、9/5(日)15:00/彩の国さいたま芸術劇場小ホール

¥全席指定‐3,000

http://www.saf.or.jp/

伊藤郁女 『Island of no memories―記憶のない島』、KENTARO!! 『「」の中』を上演。ドゥクフレ、プレルジョカージュ、シェルカウイ、プラテルらの作品に相次いで出演する超売れっ子になった伊藤作品は気になる。KENTARO!!作品には才色兼備のカリスマ・ダンサー康本雅子が出演。

小林嵯峨+Nosuri『kRUMI-2』

●9/3(金)19:30、9/4(土)19:30、9/5(日)17:00/日暮里・d-倉庫

¥前売・予約‐2,500 当日‐3,000

http://www.kobayashi-saga.jp/

土方巽直系のベテラン女性舞踏家によるグループ作品。

アンサンブル・ゾネ Klang Tanz vol,3 Improvisation live

●9/4(土)18:30/神戸・旧グッゲンハイム邸

¥前売‐2,500 当日‐3,000

http://www.eonet.ne.jp/~ensemblesonne

関西・東京等で幅広く活動する実力派舞踊集団のライブ公演。出演:高瀬アキ(ピアノ)、中村恩恵、垣尾優、アンサンブル・ゾネ 。

井手茂太新作ダンス『から騒ぎ』

●9/5(日)15:00/いわきアリオス小ホール

¥2,000 学生‐1,000 当日各300増

http://iwaki-alios.jp/

シェイクスピアの「から騒ぎ」をモチーフとした井手茂太&斉藤美音子のデュオ。

舞踊への招待 - 目白三人の会 -

●9/6(月)18:00/東京芸術劇場中ホール

¥大人‐2,300 中学生以下‐1,300

http://www.toshima-mirai.jp/

恒例の芙二三枝子、花柳千代、小林紀子の主宰する舞踊団のジョイント公演。

Generis(ゲネリス)第2回 新作公演『カルミナ・ブラーナ』

●9/10(金)19:30、9/11(土)19:30、9/12(日)16:00/吉祥寺シアター

¥前売‐3,000 当日‐3,500

http://www.akirakasai.com/

昨年春のanother BATIK公演に次ぐ笠井叡+BATIK/黒田育世によるコラボレーション。笠井は舞踏黎明期から活躍し、いまやコンテンポラリー・ダンス界の大御所。黒田は大ヒットした映画「告白」にも重要な役柄で出演して話題になったコンテンポラリー・ダンス界の寵児。燃焼度の高いダンスが見られそう。

関内ホール コンテンポラリーダンスシリーズ・タバマ企画

●9/11(土)15:00&19:00/関内ホール小ホール

¥前売‐2,500 当日‐3,000 学生割引各500引き

http://kannaihall.jp/

田畑真希が主宰するタバマ企画の公演。横浜ダンスコレクションR受賞作品『ドラマチック、の回』と田畑のソロ『TOWER』を上演。本年度のトヨタアワードは逸したが、派手さはないけれども良質な動きを追求した誠実な作風ではある。

梅田宏明 『Haptic』『 Adapting for Distortion』

●9/11(土)19:00、9/12(日)14:00/愛知芸術文化センター小ホール

¥一般‐3,000 学生‐2,000

http://aichitriennale.jp/

梅田は、ダンスのみならず、映像・音響・照明も自らプランニングする異才ヴィジュアル・アーティスト。インスタレーションも手掛ける。ラップトップ一つ(二つという説を聞いたが…)を手に世界中の舞台芸術フェスティバル等を飛び回って引く手あまたの大活躍、日本公演のほうが少ないという稀有な存在だ。尖鋭的なパフォーミングアーツに興味ある人は一度はみておいて損はないだろう。


D

コンドルズ 『SKY WITH DIAMOND』

●9/17(金)19:30、9/18(土)14:00&19:00、9/19(日)17:00/東京芸術劇場中ホール

¥前売‐4,500 当日‐5,000

http://www.condors.jp/

学ラン姿で踊り、演じ、遊ぶ野郎どもによる人気カンパニー。

ダンスカンパニーカレイドスコープ「 Dance Show Case in DBB」

Aプロ

●9/18(土)16:00、9/19(日)13:00&16:00/南林間・Dance Brick Box

Bプロ

●9/25(土)16:00、9/26(日)13:00&16:00/南林間・Dance Brick Box

¥3,000(全席自由・日時指定)

http://homepage2.nifty.com/KALEIDOSCOPE/

多彩極まりない振付術を駆使して創意ある動きを生むことにかけては天才的な才能を誇る二見一幸とカンパニーメンバーらによる創作ショーケース。二見作品、『パレードの馬』が各方面で大絶賛を浴びた加賀谷香作品、さらには外部から冴子を招いての作品を上演するなど意欲的な試み。A・Bプロで内容は異なるので注意。

現代舞踊協会「2010 時代を創る 現代舞踊公演」

●9/22(水)19:00、9/23(木・祝)19:00/東京芸術劇場中ホール

¥全席自由‐3,500

http://www.gendaibuyou.or.jp/

現代舞踊の新鋭・中堅クラスをフォローできる。プログラムは日替わり。

黒沢美香・高野尚美『薔薇の人――南国からの書簡』

9月28日(火) 15:00・19:30 開演

●9/28(火)15:00&19:30、9/29(水)15:00&19:30/日暮里・d-倉庫

¥前売‐4,000(学生‐2,500) 当日‐4,500(学生‐3,000)

http://www.k5.dion.ne.jp/~kurosawa/

怠惰にかけては勤勉な黒沢美香のソロダンス『薔薇の人』黒沢美香・高野尚美 編「南国からの手紙」。ともに2世舞踊家として独自の存在を示す黒沢・高野の共演は予測不能で楽しみ。

【その他】

青年団+石黒浩研究室 ロボット版『森の奥』

●8/21(土)14:00&19:00、8/22(日)14:00、8/23(月)19:00、8/24(火)14:00&19:00/愛知芸術文化センター小ホール

¥一般‐3,000 学生‐2,000

http://aichitriennale.jp/

脚本・演出:平田オリザ、テクニカルアドバイザー:石黒浩(大阪大学)によるロボット演劇の試み。世界初演。

「BLANK MUSEUM LOOKING FOR THE SHEEP」

●8/28(土)15:00、8/29(日)15:00/原美術館

¥前売‐5,500 当日‐6,000

http://www.webdice.jp/blankmuseum/

美術館の休館日に行われる音楽と映像とパフォーマンス等によるクロス・カルチャーイベント。日によって出演者・内容は異なる。

第11回基の会

●9/10(金)18:00/国立劇場大劇場

¥A-10,000 B-7,000 2階自由席‐5,000 3階自由席‐2,000

http://motoi-kuromon.com/

花柳基のリサイタル。清元『保名』、長唄『船弁慶』に加え、関西バレエの才人振付家・矢上恵子が振付を手掛ける新作『かくて陽は昇りぬ』が注目される。

チェルフィッチュ『わたしたちは無傷な他人である』

●9/24(金19:00、9/25(土)14:00&19:00、9/26(日)14:00/愛知芸術文化センター小ホール

¥一般‐3,000 学生‐2,000

http://aichitriennale.jp/

ダンス界からも注目される演劇ユニットチェルフィッチュの公演。今年2〜3月に発表された岡田利規作・演出の最新作『わたしたちは無傷な別人であるのか?』を練り上げ完成版として「あいちトリエンナーレ」にて世界初上演する。

五耀会 大阪松竹座公演第二回

●9/25(土)14:00/大阪・松竹座

¥一等8,000 二等‐4,000

http://www.goyokai.com/

「舞台芸術」としての日本舞踊を追求しつつその魅力を広めていこうとする気鋭舞踊家・5人(西川箕乃助、花柳寿楽、花柳基、藤間蘭黄、山村若)による意欲的なプロジェクト。今回で4回目、大阪では2回目となる。長唄『連獅子』、長唄『瓢箪鯰』、常磐津『忍夜恋曲者』、長唄『七福神船出勝鬨』を上演。

2010-08-17

[]こまばアゴラ劇場の新フェスティバルの名称決定&ディレクターに矢内原美邦が就任

こまばアゴラ劇場では、これまで「大世紀末演劇展」「サミット」というフェスティバルを催して若手劇団や首都圏外の劇団を紹介するなど演劇界の活性化を促してきた。そして2011年からの展開にあたって、「Performing Arts Network」の頭文字でもある「PAN」に、「広く行き渡る」という意味を持つ漢字「汎」を当て、新フェスティバルのタイトルを決定した。その名は サマーフェスティバル〈汎-PAN-〉

新フェスティバルの新タイトル・ディレクターが以下の通り決定いたしました

http://www.agora-summit.com/new-Fes/

演劇展からディレクター制度を採用したダンスやパフォーマンスも取り入れたフェスティバルへと進化してきたが、劇場同士のネットワークを大切にし、「繋がり広がっていく」新しいフェスティバルの形を打ち出していく。これまでは夏・冬それぞれ一月ほど行われてきたが、夏に一月半ほどの集中上演となるようだ。新展開に期待したい。

新フェスティバルのディレクターには矢内原美邦が就任する。矢内原は、ディレクター・システムによるパフォーミングアーツ集団・ニブロールを主宰してダンス界に旋風を巻き起こしつつ、個人プロジェクト・ミクニヤナイハラプロジェクトでは自ら作・演出を手掛ける演劇作品を発表して演劇界でも注目を集める存在。今回から、「ディレクターによる作品の上演」も必ず行われるようになり、ディレクターの嗜好やセレクションの方向性がより明確に発揮されるのが特徴となろう。演劇・ダンス・パフォーマンスの境界を軽やかに行き来する尖鋭・矢内原のディレクションがどのようなものになるのか注目される。

nibroll " coffee"

D

5人姉妹2009 MIKUNI YANIHARA Project -5 sisters -

D

2010-08-16

[]佐多達枝 合唱舞踊劇O.F.C.『カルミナ・ブラーナ』映像

合唱舞踊劇O.F.C. (代表:柴大元)による佐多達枝 演出・振付の合唱舞踊劇『カルミナ・ブラーナ』の映像が新たに編集されYouTubeにアップされている。

“歌、踊り、そして打楽器等の演奏、これら根源的な人の表現手段を有機的に結びつけた新しい融合芸術”を合唱舞踊劇(Choral Dance Theatre)と標榜するO.F.Cは、新たしい形の融合芸術、総合芸術を志向して活動を続け、昨年にはJ.S.バッハの大曲「ヨハネ受難曲」合唱舞踊劇化して大成功に導いた。その原点であり、この集団の設立のきっかけともなったのが、1995年にドイツの作曲家カール・オルフ(1895〜1982)の代表作「カルミナ・ ブラーナ」を作曲家の生誕100年にあわせて上演したことである。以後、たびたび再演を重ね、O.F.C.の文字通りの代表作となった。

芸術監督を務める演出・振付の佐多は1970年代から「カルミナ・ブラーナ」を使った創作を何度も試みていたが、全曲上演はO.F.C.の合唱舞踊劇が最初だったという。O.F.C.版では、合唱隊を踊らせるというのが特徴だ。その後は合唱隊コロスが踊らない合唱舞踊劇版ではないバージョンも手掛け、名古屋、新潟で上演している。数ある佐多作品のなかでも後世に確実に受け継がれていく作品のひとつといえるだろう。

今回、アップされた映像は、2004年に東京文化会館で上演された際のもの。足川欣也や堀内充、多々納みわ子といった1980〜1990年代からの佐多作品の常連と、2000年代以降佐多作品の中心的存在となった石井竜一、島田衣子らが一緒の板のうえに立っているという貴重な舞台である。同作は2011年3月に再演が行われるが、そこでも石井や武石光嗣といったいまの佐多作品の中軸と堀内、安達悦子、高部尚子といったベテラン勢や佐多のスタジオの手兵、それに、進境著しい三木雄馬のような気鋭の若手までが共演する。世代を超えた名ダンサーにして売れっ子の面々がよく顔を揃えるなといつも感心させられるが、それだけ佐多がダンサーたちから尊敬を集めているという証だろう。来春の舞台でも彼らが輝かせる佐多ワールドに浸りたい。

O.F.C. 合唱舞踊劇 CARMINA BURANA

D

2010-08-13

[]vol.2 森優貴(ヴィースバーデン・バレエ/トス・タンツカンパニー)

現在、欧米のバレエ団やダンスカンパニーで活躍する日本人ダンサーは珍しくない。そればかりか、なかには振付も手掛け成功を収める人も出てきた。ルードラ・ベジャール・ローザンヌ、リヨンオペラ座バレエ、ヨーテボリ・バレエで踊り、モーリス・ベジャール、イリ・キリアンらに師事した金森穣は、欧州時代からネザーランド・ダンス・シアター2やリヨン・オペラ座バレエにて創作を発表。2001年に帰国し、現在は新潟・Noismの芸術監督としてわが国の舞踊シーンを牽引する存在となった。ハンブルク・バレエのジョン・ノイマイヤーの下で学び、現在はカナダのアルバータ・バレエで活躍する服部有吉もハンブルク時代から振付を手掛け、日本でも秀作を発表して好評を得ている。巨匠イリ・キリアン作品の主要パートを踊った中村恩恵も帰国後、創作活動に力を入れ評価を高めている。欧州で学び、踊ったエリートたちが、同地の舞踊状況を踏まえたうえで、世界レベルで通用する振付作品を生み出しつつあるのは、なんとも心強い限りだ。

そして、現在、欧州の一線で踊り手・振付家としてバリバリに活躍していて、かつ将来も嘱望されている有為な日本人アーティストは誰かと見渡すと、クローズアップされるのが森優貴/Yuki Mori ( ヴィースバーデン・バレエ/トス・タンツカンパニー)であろう。森は、1978年生まれ。関西の雄のひとつ神戸の貞松・浜田バレエ団を経て、1997年にドイツのハンブルク・バレエ・スクールへ留学。1998年にはハンブルク・バレエ・スクール20周年記念公演においてノイマイヤー振付『祭典』主役を踊っている。1998年から2001年までニュルンベルグ・バレエ 団に、2001年からハノーヴァー・バレエ/トス・タンツカンパニーにそれぞれソリストとして所属。ハノーヴァー・バレエの解散に伴い、2006 年7月にスウェーデンのヨーテボリ・バレエへ移籍したが、2007年8月には再び兄事するシュテファン・トスのヴィースバーデン・バレエ芸術監督就任と同時に同カンパニーに移籍して現在に至る。これまでにシュテファン・トス、ウィリアム・フォーサイス、マッツ・エック、テロ・サー リネン、メリル・タンカードら超一流振付家の作品を踊っている。

踊り手としてドイツを中心に第一線で踊り続けているが、2003年からハノーヴァー・バレエ/トス・タンツカンパニーにおいて振付家としても活動を開始。 同年には『時の中の流れの光と影』を振付ける。 2005年春にはハノーヴァーで開催された第19回国際振付コンクールに出品し『Missing Link』にて観客賞と批評家賞を同時受賞する快挙を果たした。2006年5月には、ジャン・コク トー原作『恐るべき子供たち』を演出・振付。現在もカンパニーを中心に振付作品を定期的に発表している。日本でも2007年に古巣の貞松・浜田バレエ団に委嘱された『羽の鎖』の振付によって文化庁芸術祭新人賞(舞踊部門)を受賞。2008年5月には東京・セルリアンタワー能楽堂で能とダンスのコラボレーション「ひかり、肖像」の演出・振付 を担当し、バレエダンサー酒井はな、重要無形文化財(能楽総合)指定保持者・津村禮次郎と共演して話題を呼んだのは記憶に新しい(森の繊細極まりないダンスも魅力的だった)。同作と『羽の鎖』の再演の成果によって音楽、舞踊、演劇、映像の情報、批評による総合専門紙「週刊オン・ステージ新聞」新人ベストワン振付家に選ばれている。「ひかり、肖像」はその後パリ公演も行われた。

実際に観ることのできた作品や映像でチェックしたものから森作品の特徴を挙げておこう。フォーサイスやエック、それに師であるトスらの先鋭的なコンテンポラリーに慣れ親しんでいるだけに、腕や肘を大きく捻って使ったり、腰を深く落としたりといった語彙や切り替えの早いスピーディな動きといったコンテンポラリー・バレエ特有の手法が特徴的。語彙の多さと手法の多彩さ、そしてそれらを駆使して作品をまとめ上げる構成力の巧みさには舌を巻く。さらに特筆すべきは抜群の音楽センスだ。8人の女性が踊る『羽の鎖』では、グレツキの 《交響曲》第3番「悲歌のシンフォニー」を用いているが、今を生きる女性が抱えるさまざまの葛藤や自由への憧れを描きつつシンフォニック・バレエすなわち音楽の視覚化としても完璧に成功している。コンクール向けの小品であるが貞松・浜田バレエ団の俊英ダンサー・武藤天華に振付けた『Trans > mission』にも圧倒された。レディオヘッドの曲にのせたものだが、ロック音楽×コンテンポラリーなスタイルの振付でありながら武藤の、バレエダンサーならではのパの明晰さや身体能力の高さを活かしつつパのつらなりと音楽との掛け合わせがこれ以上ないといえるくらいに絶妙なのだ。完璧!振付に関しては凡手でも年月をかけて続ければある程度のラインには達することができる。しかし、さらなる高みに達するのは率直に言って選ばれし者のみ。その絶対条件が音楽センスである。その意味で森は資質十分で末頼もしい。

しかしながら、彼の作品が人の胸を深く打つのは、振付家本人はもとより踊り手の内面や人間味といった極めてパーソナルな肌触りを切実に伝えるからだろう。人間感情ほど複雑で多様なものはないと思うが、そういった機微が、ときに優しく、ときに鋭く観るものに迫ってくる。『羽の鎖』では、女性たちの抱くさまざまの困難やあるいは希望を繊細な手つきで掬い上げる。2008年夏のMRB松田敏子リラクゼーションバレエ「バレエスーパーガラ」にて初演された貞松正一郎&渡部美咲の踊るデュオ作品『前奏曲』でも、年輪を重ねた名手たちから奇をてらうことなく大人びた情感を引き出し妙であった。酒井はな、津村禮次郎とともに自身が踊りもした「ひかり、肖像」は「源氏物語」をモチーフにしたものだが、ここでも3人の個性を活かしつつ酒井から抑制のきいた演技を披露させるなど、演者たちの底知れぬ魅力を浮き彫りにすらした。観客に対しても、その想像力を信用している誠実さが感じられる。『羽の鎖』の終幕など、謎めいていて、すべては観るものの心に委ねられる。世阿弥のいう、秘すれば花。語りすぎてはいけない――余白ある創作は古今東西問わず真の芸術家に共通するものである。森は今後、欧州や日本でさまざまな企画に携わることになろうが、マーケットに消費されることのない、ぶれない芸術家魂を持っていると思うので、さらなる活躍を期待できそうだ。

ドイツを拠点にしているためなかなか森作品に接する機会はないが、今夏から今秋にかけて森の作品が兵庫で続けて上演される。ひとつ目は社団法人 現代舞踊協会が主催する「スペシャル ダンス セレクション in ひょうご」(第31回記念現代舞踊フェスティバル)が8月21日(土)に兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで行われ、貞松・浜田バレエ団が参加して『羽の鎖』を上演する。2007年、2008年の同バレエ団公演「創作リサイタル」に続く上演だ。近年は、キリアンやオハッド・ナハリン、スタントン・ウェルチらの作品を踊りこなし躍進しているバレエ団であるが、上村未香、正木志保、竹中優花ら森作品に関しても何度も踊りこんできた同世代の優秀な芸術的センスを持った踊り手中心に3たび作品を輝かせるだろう。そして10月11日(月・祝)には、新作『冬の旅』が貞松・浜田バレエ団の創立45周年記念シリーズとして行われる「創作リサイタル22」(於:新神戸オリエンタル劇場)にて発表される。構成・演出・振付・美術を森が手掛けるもので、シューベルトの著名な歌曲集をハンス・ツェンダーが編曲したヴァージョンを用いた1時間半に及ぶ大作だ。ツェンダー編曲版というとノイマイヤー版(2001年初演)があまりにも有名である。森はかつてノイマイヤーのもとでも踊っているが、同作が初演されたころには同地を離れており、制作には参加していない。また、そもそもノイマイヤー版を観たことすらないという。森の『冬の旅』では、ひとりの若者の心象風景を4人が踊り分け、若者の影法師としてドップルゲンガーの2人を交えた6人を中心に物語が進行するとのこと。リハーサルは7月上旬からひと月あまりのハイペースで行われ、すでに振付は上がっている模様だ。10月の本番には森も来日し、自身もドッペゲンガー役で出演するが、そこで直前に最後の仕上げを行うのだろう。制作期間は限られていたが入念なプランニングと優秀なダンサーの感度の良さがあって充実したリハーサルとなったようだ。森×カンパニーの総力を結集した大作となるが成功を確信している。

※敬称略 なお森の略歴については森の公式HP等を参照した

『冬の旅』に向けての振付家インタビュー(貞松・浜田バレエ団公式ブログ)

http://ameblo.jp/shballet/entry-10612145083.html

Les Enfants Terribles~恐るべき子供たち~

D


「ひかり、肖像」

D

2010-08-11

[][]維新派『台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき』&東野祥子『私はそそられる―Inside Woman』

野外での充実した舞台を続けてみた(「清里フィールドバレエ」については既報)。

f:id:dance300:20100724174501j:image:right

ひとつは岡山県は瀬戸内海の犬島で行われた維新派公演『台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき』(7月24日観劇)。岡山駅からバスに乗り、新岡山港からフェリーで移動して島に向かう。2002年の維新派公演以来8年ぶりに訪れた犬島は懐かしかった。港や会場の銅精錬所跡地の周辺は多少整備されて小奇麗になっていたが、海、潮風、緑に包まれたロケーションは変わらず、すばらしい。近隣の島も含めてのアートフェスティバルなども盛んになってきているようだ。

f:id:dance300:20100724182943j:image:left

さて、舞台である。今回は〈彼〉と旅をする20世紀三部作#3ということでシリーズの総括的意味合いがあるのだろう。南米、東欧を経て舞台はアジアとなる。昨秋、フェスティバル/トーキョーで上演された『ろじ式』のテーマや舞台意匠も組み込まれているようだ。日本が大東亜戦争で目指した帝国支配の果ての喪失感のようなものが浮かび上がる。8年前に犬島で上演された『カンカラ』や一昨年、琵琶湖湖畔の水上舞台で発表した『呼吸機械』のような近年の代表作に顕著であった大阪弁ラップやダンサブルなパフォーマンスは影をひそめ、近年の松本雄吉の作品としては物語性が強くメッセージを明確に打ち出しているのに誰しもが驚いたことだろう。三部作完結後、松本と維新派の劇世界はどこへ向かうのだろうか。

f:id:dance300:20100724181437j:image:right

維新派恒例の屋台村も堪能した。土手煮、鳥焼きやタイ風ラーメンにビール、泡盛の水割り。充実したパフォーマンスの後は料理も酒も旨い。東京や関西の劇場でもよく顔を合わせる知人や評論家諸氏とも普段以上に楽しく会話を交せた。皆、基本的にプライベートなモードなのだ。深夜22:30に犬島から新岡山港へと船で帰ったが、松本さん含めた維新派のメンバーが、岸壁から離れていく船に向かって手を振って見送ってくれる。維新派を見るということは、単に舞台を鑑賞するというだけではない。特別な得難い「体験」である。維新派鑑賞歴はまだ10年ほどと浅いので偉そうなことは言えないが毎回そう強く思わされる。

維新派 - ishinha - 《彼》と旅をする20世紀三部作#3 プロモーション映像 D

ふたつ目は、世田谷美術館の企画による野外パフォーマンス「INSIDE/OUT 2010」として行われた東野祥子ソロダンス『私はそそられる―Inside Woman』(7月31日 観劇)。会場は砧・世田谷美術館にあるくぬぎ広場。「そそられる」シチュエーションだ。

19:20頃であろうか、日没とともに始まったパフォーマンスは、大きなくぬぎの木のぐるりや映像の映し出される美術館の回廊を背に行われる。2008年1月に大阪で初演されたBABY-Qによるグループワーク『私はそそられる』(観に行った)をソロとして大幅に改定した実質新作といえるもの。東野一流の、アングラチックでダークな世界観に支配されてはいるが、ここではどことなく軽快な浮遊感のようなものも感じる。キョンシーみたいな振りで踊るところとかもあって楽しい。四角錐状の赤のテント小屋に何度か出ては入っては出てくるのも妙に面白い。欲望の象徴みたいなものらしい。欲望の館?カジワラトシオによるライブ演奏にアフタートークのゲストで呼ばれていたミュージシャン・作家の中原昌也が飛び入りで参加するというサプライズもあって楽しめた。

今年の東野は3月にソロ『VACUUM ZONE』を、7月頭にはカジワラとの共同作業『UNTITLED RITUALS NO.1 - NO.5』を発表している。前者では小ホールでオブジェ等の効果も含めて緻密に作りこんだ完成度の高い舞台を見せ、後者では、地下の小空間において音楽とのスリリングなセッションを見せていた。今回も野外とはいえ映像や音楽や美術へのこだわりは半端ではないが、前記の2作よりも野外の特性を活かして、のびやかに空間に息づいて踊っている。このところ東野の舞台に顕著な、ダンスを軸としながらも美的な構築力際立つ仕上がりとは趣を異にしている。何よりもダンサーとしてのイマジネーションが横溢し、場の魅力と溶けあいつつダンスによって状況を打開していくという、東野の踊り手としての無尽蔵といえる想像力の豊かさを実感できた。同時代に生きることを至福に思える刺激的で目が離せないアーティストである。

BABY-Q[私はそそられる]

D

2010-08-10

[]「ローザンヌ・ガラ2010」にみる現代バレエの現在形と未来のゆくえ

1989年に行われた「ローザンヌ国際バレエコンクール東京開催」を記念して、その会場となった青山劇場を舞台に繰り広げられるガラ・コンサート「ローザンヌ・ガラ」が3回目を迎えた(8月7日所見)。同コンクール東京開催の際に名誉総裁を務められ、バレエのみならず舞台芸術全般に造詣深くいらっしゃった故・高円宮憲仁親王殿下のメモリアルでもある。今回は、1989年のローザンヌ・東京開催の際にゴールドメダルと高円宮賞を獲得した熊川哲也が芸術監督を務めるというのが大きな話題。前回、前々回同様、プロ・ダンサーへの登竜門であるローザンヌ国際バレエコンクールの受賞者で内外において広く活躍する日本人ダンサーを中心とした出演者が好演をみせた。

2004年の初回には同年の受賞者・贄田萌の、金色の粉を塗したようなオーラ抜群な踊りにノックアウトされ、2007年の前回は2005年、2006年に神戸で観劇・感激!!して「ダンスマガジン」に評を寄せる機会も頂くなどマイ・ブームだった貞松・浜田バレエ団によるオハッド・ナハリン振付『DANCE』に3たび興奮させられた。今回も1988年のプロフェショナル賞受賞の中村恩恵から本年度スカラシップ賞を得た佐々木万璃子まで、それぞれに魅力的だったが、総評や各演技に対する印象・評価は各紙誌等に載る評論・レビューまたは感想に譲って、ここではひとつ強く感じた点に絞って触れておこう。

それは現代作品について。昨夏の「世界バレエフェスティバル」もそうだが、今年に入ってからの各種ガラ公演――「マニュエル・ルグリの新しき世界」Bプロ、「マラーホフの贈り物」、「エトワール・ガラ」でも、現代作品あるいは非古典作品の比率が圧倒的に高まっている。一昔前なら考えられない。なにも古典のパ・ド・ドゥ集が駄目というわけではないが、コンテンポラリー作品の受容が深まって来ているのは疑いないだろう。

今回の「ローザンヌ・ガラ」でもそれは顕著で、オープニング(振付:キミホ・ハルバート)と今年度受賞者の佐々木の披露した2つのヴァリエーションをのぞく9曲のうち4曲が現代作品といえる(アシュトンの『タイス』は微妙だがここではクラシック寄りと捉える)。上演順に記してみる。横関雄一郎&金田あゆ子の踊った『譜と風景』(振付:アレッシオ・シルベストリン)、齊藤亜紀&ウィム・ヴァンレッセンの踊った『イン・ザ・ミドル・ サムホワット・エレヴェイテッド』(振付:ウィリアム・フォーサイス)、SHOKO(中村祥子)&ヴィエスラフ・デュデックの踊った『アダージェット〜アレス・ワルツより』(振付:レナート・ツァネラ)、中村恩恵&首藤康之の踊った『The Well-Tempered』(振付:中村恩恵)。

注目すべきは、現代作品といっても、バランシンやプティやベジャール、それにクランコやマクミランら20世紀の巨匠のものでなく、いまの時代の息吹を感じさせるものが並んだこと。そういうと、フォーサイスの『イン・ザ・ミドル』は少々古いではないかと突っ込みが入るだろう。確かに『イン・ザ・ミドル』は1987年、パリ・オペラ座の精鋭たちによって初演されたのち、ガラ・コンサートで上演される定番。古典といってもいい。オフ・バランスを多用したエッジーなハイパー・バレエは一時代を画したものとはいえ、トム・ウィレムスの耳をつんざくような大音量の電子音楽や衣装等も今となっては古めかしいのも事実だ。しかし、あらゆる位相でバレエというシステムを脱構築し、従来の価値観を反転させたフォーサイスこそ現代バレエの新たな次元を切り開いた存在といえる。その典型例としてガラで踊られる抜粋部分は残るだろうし、そうなってしかるべしである。

今回の現代作品はフォーサイス以後で見ていけるのが興味深い。

『譜と風景』を振付けたアレッシオ・シルベストリンはフォーサイスのもとで踊っていた人。その創作にフォーサイスの影響が少なくないのは間違いないが、空間と身体との在り様を独自の動きと意匠を駆使して問いかけている。Noismに委嘱された『DOOR INDOOR』やセルリアンタワー能楽堂で発表した『かけことば』等の佳作がある。今回の作品も現代音楽の細川俊夫の曲を使った緊密感あるデュオ。フォーサイスは近年、カンパニーの規模が縮小したこともあってか現代バレエの前線からは距離を置き、暗黒舞踏を思わせるような異色作を発表する等独自路線を歩む。そんななかシルべストリンはフォーサイス以後の展開を担って先端を模索する貴重な存在といえよう。

フォーサイスよりも世代は上ながら大御所として現役で活躍するのがイリ・キリアン。そのキリアンに師事したのが『The Well-Tempered』を振付けた中村である。キリアンの初期作はバレエのパを絶妙にずらして連ねたり、バレエとモダンダンスの融合させたような作風であったが、フォーサイスの活躍以降はそれに呼応するかのように硬質で研ぎ澄まされた作風もみせるように。近年は、もはやバレエとは思えぬ独特な作舞も見せている(『トス・オブ・ア・ダイス』など)。中村の創作の多くはキリアンの影響が極めて強く、そこを脱していない印象が拭えなかったが、首藤や廣田あつ子らと組んで踊るようになって独自のものが出てきた。キリアン以後を見据えた展開が期待される。

ツァネラは1961年生まれのイタリア人振付家。1980年代にシュツットガルト・バレエ団に在籍し、キリアンやハンス・ファン・マーネン、マッツ・エック、フォーサイスらの作品を踊った経歴を持つ(発売中の「ダンスマガジン」9月号の三浦雅士&ツァネラの対談に詳しい)。全幕バレエも振付けているがマラーホフの十八番である『ヴォワイヤージュ』や今回踊られた『アレス・ワルツ』など日本で紹介されている作品を見る限り、みるからに先鋭的といえる派手さはないが、内面から染み出る心の機微のようなものを微細なニュアンス含む振付で紡ぐ。ジャン=クリストフ・マイヨーやナチョ・ドゥアトらに続いて欧州のバレエ界でますます存在感を増している振付家のひとりといえるだろう。

練りに練ってなのか、あるいは期せずしてなのかは知るよしもないが、フォーサイスを核にして、20世紀から21世紀の現代バレエの軌跡と新展開を実感させるラインアップとなっていたのは何とも心憎い。その動きは、ローザンヌのコンクールの動向とも通じている。ローザンヌのコンクールにおいて、コンテンポラリーのヴァリエーションも審査されるのはよく知られる。ことに近年は、巨匠や気鋭振付家の創作が課題としてあたえられるようになった。ジュニアであっても古典とは違った体遣いや表現力が求められている。様々な振付に対応できる柔軟性が問われる。ダンサーの身体能力という点では年々さらに向上していくだろう。それが新たな創作を促すことを楽しみにしたい。

また、今回のラインアップは、1987年以来「青山バレエフェスティバル」を開催し、2000年代以降は「ダンストリエンナーレ」を開催するなど若い感性や先鋭的な作品を紹介してきた青山劇場・青山円形劇場の歩んできた路線の延長として捉えても納得がいく。今後も国際的な視野に立った先鋭的かつ地に足ついた企画を望みたい。そして最後になるが、今回がおそらくクレジットに入る最後の仕事になったフェスティバルディレクター/演出家の高谷静治、日本におけるローザンヌ・コンクールの窓口となった山田博子という故人たちの労を高円宮殿下の功績ともども忘れてはならない。(敬称略)

sylvie guillem - in the Middle Somewhat Elevated

D

Voyage: Vladimir Malakhov

D

2010-08-08

[]『コッペリア』三昧の秋

近年、我が国のバレエ界においてチャイコフスキー三大バレエ、それに『ジゼル』や『ドン・キホーテ』とともにもっともよく上演される全幕バレエが『コッペリア』だろう。パリ・オペラ座で1870年に初演されたこのバレエは、E.T.A.ホフマンの「砂男」に想を得たもので、台本は振付も手掛けたサン・レオンとシャルル・ニュイッテル。ロマンティック・バレエの最後の時代の作品であり、『ジゼル』『ラ・シルフィード』とは違って喜劇的な要素が強い。明るく楽しめる物語とレオ・ドリーブの珠玉の音楽が人気の秘密だろう。諸事情あって初演から間もなく上演されなくなると、マリウス・プティパによってサンクトペテルブルクで命脈を保ち、いまでは世界各地でさまざまの版が上演されている。

今年下半期のバレエ界の話題のひとつが『コッペリア』が相次いで上演されることだ。

まず、最初に、先月、井上バレエ団が10年ぶりの再演を行った。1990年初演時以降、井神さゆり(同作の演技等で橘秋子賞優秀賞受賞)、藤井直子、島田衣子という名花たちがスワニルダを演じてきた団の代表作のひとつ。振付の関直人は、『コッぺリア』を日本初演(1947年)した小牧バレエ団の出身で、フランツ役を持ち役としていた。オーソドックスな流れながら、関の音楽性にあふれる振付の妙味が発揮され、数ある『コッペリア』のなかでも独自の輝きを放っている。第三幕のディヴェルティスマンが眼目で、そこだけを取り出してもシンフォニック・バレエとして一級の秀でた仕上がりだった。

関が活躍した小牧バレエ団の伝統を受け継ぐのが東京小牧バレエ団。2006年、戦後バレエの巨星・小牧正英を喪ったが、小牧の甥にあたる菊池宗が求心力を持って公演活動に邁進し、伝統を受け継ぎつつデラックスな舞台作りを展開している。奇しくも11月に同バレエ団も『コッペリア』を上演する。2007年の小牧の追悼公演で戦後バレエの出発点となった『白鳥の湖』を、昨秋はディアギレフのバレエ・リュス100年に寄せてのミックス・プロで『シェヘラザード』を上演しているが、それらのレパートリーに続いて小牧が我が国に紹介したのが『コッペリア』だ。小牧の遺した仕事を年代順に紹介し未来へ繋ぐ仕事ぶりが心憎い。今回の振付は佐々保樹。佐々は小牧バレエ団では関の後輩にあたり、関同様フランツ役を得意としていた。日本初演版以来の小牧版に基づいての舞台となるようだが、どのように仕上げてくるのか楽しみである。

今秋はそのほかにも『コッペリア』上演が続く。熊川哲也Kバレエカンパニーは2004年に初演され好評を博した熊川版を熊川らの出演で上演する。英国仕込みなだけに、名版の誉れ高いピーター・ライト版なども参照しつつ独自の解釈・演出の際立つバージョン。スピーディで演劇性も高くエンターテインメント性も備えている。大阪の名門大手・法村友井バレエ団もロシア・バレエに知悉した法村牧緒の振付で上演する。スワニルダ/フランツを法村珠里・奥村康祐、松岡愛・今村泰典という関西きっての若手気鋭が競演するというキャスティングが注目される。活気あふれる舞台がみられそうだ。

『コッペリア』は発表会でも頻繁に上演される。したがって比較的容易に制作できると思われるがそれは大間違い。舞台美術や衣装に手を抜かないで制作すると相当な経費のかかるバレエなのだ。東京バレエ団代表の佐々木忠次がバレエ団創設初期(1970年代前半だろう)に『コッペリア』を制作しようと考え、本場たるパリ・オペラ座バレエの関係者に相談すると、並のオペラよりも経費がかかると指摘され、断念したという話もある(佐々木著「闘うバレエ」)。キャラクター・ダンスの見せ場も多く、そこをしっかり見せるには優れた人材と徹底された指導が求められる。喜劇的で楽しいバレエだが本格上演は簡単ではない。とはいえ、『ラ・シルフィード』『ジゼル』といったロマンティク・バレエの残り香とプティパによるクラシック・バレエ様式の完成期の挟間の作品ということもあり、スタイルに流動的な面もあって、演出・振付はもとより装置・衣裳に至るまで細かなニュアンスに創意をめぐらすことのできる余地も。振付者・バレエ団のこだわりが見え隠れする。そのこだわりに注目し「コッペリア三昧」の秋を楽しみにしたい。



coppelia(コッペリア) [DVD]

coppelia(コッペリア) [DVD]

2010-08-06

[]「踊りに行くぜ!!」2参加ダンスアーティスト決定

2000年からスタートして全国各地のスペース間をつないでコンテンポラリー・ダンスの存在と魅力を広く紹介してきたJCDN/ジャパン・コンテンポラリー・ダンス・ネットワーク「踊りに行くぜ!!」。10周年を一区切りとして本年からは「踊りに行くぜ!!」2(セカンド)として作品制作に重点をおいた新たな展開を行っていくようだ。

去る7月10日(土)11日(日)に京都にて、1次選考を通過した応募者への2次面接選考を各地の主催者と行った結果、参加アーティストが決定した。詳細は下記参照。

「踊りに行くぜ!!」2参加ダンスアーティスト決定しました! http://odorini.jcdn.org/modules/odorini9/index.php/content0063.html

作品紹介から作品創造へ。JCDNでは、ダンス作品を制作する現場が全国に広がることを期待してのプロジェクトを目指したいと標榜している。これまでのネットワークを生かしつつ新たな作品制作の土壌の広がりが期待される。

2010 「踊りに行くぜ!!」?(セカンド) 公募スタート!

D

2010-08-04

[]里帰り組の活躍

毎年夏になると、海外で活躍する「里帰り組」の活動が楽しみなところ。

ダンサーでいえば、先日行われた文化庁主催の「バレエ・アステラス☆2010」や、今週末に行われる「ローザンヌ・ガラ2010」というガラには、欧米のカンパニーで活動する踊り手が華やかに競演してバレエ・ファンには見逃せない。前者は気鋭の若手中心、後者はローザヌ国際バレエコンクール受賞者中心の実力派が集うもの。他にもさまざまな公演で海外組が客演したり古巣に戻って踊ったりしている。ベルリン国立バレエの中村祥子、ボリショイ・バレエのソリスト岩田守弘らの活躍は印象に残る。

振付家でいうと、先だって熊川哲也Kバレエカンパニーが「New Pieces」という、日本人の手による新作創作バレエ3作品一挙上演するという意欲的な企画を行ったが、そのなかでカナダのアルバータ・バレエで活動している服部有吉がシューベルトの「死と乙女」を用いて『戦慄』と題する作品を発表した。ダンス・クラシックをベースにしたもので、ストーリー性もあって、コンテンポラリー・ダンスというだけで拒否感を示すような客層にも訴求できる懐の深さが光っていた(逆にいえば、先鋭的なものを期待すればやや肩透かしかも)。死にとらわれていく、いたいけな乙女役を演じるSHOKO(中村祥子)がなんともハマり役。バランシンの『放蕩息子』で妖艶極まりないセイレーンを演じた踊り手と同じとは、とても思えない。中村の多面的な輝きに圧倒されてしまう。ダンサーの魅力を引出し、輝かせる創作という点でも服部作品は昨今貴重なものだった。

里帰り組の活躍は、うれしい限りだが、忘れてはならないのは、そういったすぐれた才能がたくさんいながら国内ではプロとして活躍できる土壌があまりに貧困だということ。アーティスティックな活動が同時に仕事としてなかなか成立しないという現状。無論、なにも海外のカンパニーがすべてすばらしい訳でない。上演水準が低かったり、ルーチンワークな活動に陥っているところも無数にあるだろう。その点、日本のカンパニーの相当数はかなり高い上演水準にあるのも事実である。報酬さえ得られればというのではなく、ダンサーには表現者として悔いのない舞踊人生を送ってほしいと願う。ドラスティックな構造改革は難しいだろうが、わが国において、少しでも優れた才能がプロフェッショナルかつ芸術性に富んだ活動を展開できる場が増えていってほしいところだ。

Morihiro Iwata - "Tamashi"

D

Shoko Nakamura and Wieslaw Dudek / Black Swan

D

2010-08-02

[]第21回「清里フィールドバレエ」初日『白鳥の湖』

f:id:dance300:20100728153755j:image:right

山梨県・清里高原の観光施設「萌木の村」(代表:舩木上次)にて行われる「清里フィールドバレエ」は今年で21回目を迎えた。いまやその存在は広く全国に知られ、大手紙等でも毎年報じられるようになった。今年は今村博明・川口ゆり子夫妻の主宰するバレエシャンブルウエストのレパートリーのなかから『天上の詩』『白鳥の湖』『シンデレラ』の3プログラムを日替わりで上演している(8月9日まで)。フィールドバレエ全体初日(7月27日)の『白鳥の湖』を観た。

夜8時、暗くなると「萌木の村」の広場に設置された特設ステージでバレエが始まる。フィールドバレエ版『白鳥の湖』は、1幕は省略し、2幕・3幕・4幕の上演で休憩込み2時間の上演。清里でも何度も上演しておりすっかり手馴れたものだ。バレエシャンブルウエストの大きな魅力であるアンサンブルの統一感の見事さが存分に発揮され、湖畔で踊りたたずむ白鳥たちのスタイルの一体感のすばらしさには息をのむ。舞台の背景は木々や星たち。装置はきわめてシンプルだけれども衣装は劇場上演と同じ本格的なものだ。一昨年度のフィールドバレエ公演の成果で照明家協会賞優秀賞を獲得した後藤武の監修による照明の玄妙さも相俟って幻想的な雰囲気を醸し出している。

f:id:dance300:20100728161503j:image:left

元来、バレエ芸術は、宮廷舞踊に端を発し劇場芸術として磨きあげられて発展してきた。しかし、フィールドバレエで上演されるバレエは、いわゆる通常の劇場でのバレエ上演とは趣を異にする。舞踊という表現が孕む、きわめてプリミティブな要素を強く感じさせる。プロセニアムといった枠もなく、豊かな自然のなかで客席もあたかも舞台の一部であるかのような不思議な一体感が感じられる。舞台上で起こるドラマが絵空事に感じられない。虚構の世界でありながら虚構を超えるような、独特なコスモロジカルな世界に惑溺させられる。劇場芸術としてのバレエに劣らない極めて高いクオリティを追求しつつ舞踊という根源的な芸術表現の原点に立ち返った、バレエを超えたバレエと言っても決して大げさではない。何度も観ているが、他では味わえない体験を得られる比類ないものとの意を新たにした。

f:id:dance300:20100727215804j:image:right

所見日の話題は、今年1月末に行われた第38回ローザンヌ国際バレエコンクールにてスカラシップ賞を受賞した佐々木万璃子(川口ゆり子バレエスクール)がオディール役で出演すること。弱冠15歳のジュニアながらベテラン佐藤崇有貴の好サポートに導かれ健闘した(オデットの深沢祥子も好演)。物怖じしないプレゼンス光り、上半身を豊かに使った踊りはダイナミック。全身に神経行き届き背中から腰にかけてのラインが柔軟で美しい。この9月から英国ロイヤル・バレエ・スクールに留学する。大器であるが、まだ若い。時間はたっぷりある。さらなる成長と大成を期待したい。その前に、来る8月7日、8日に東京・青山劇場にて行われる「ローザンヌ・ガラ2010」(芸術監督:熊川哲也)に出演し、ローザンヌの決選で披露した「ラ・バヤデール」よりヴァリエーション&『Traces』(振付:Cathy Marston)を踊る。楽しみだ。

夢のような興奮を味わえるフィールドバレエであるが、ダンサーだけでなく多くのスタッフ、地元の多くの人々の陰の力が大きいことを忘れてはならない。物心ともに多大な負担の少なくない公演が、21年間も続いてきたことには、ただただ圧倒される。世界的にも類がない。奇跡と言いたいが舩木が開演前の挨拶で語ったように長年の営為による必然でもある。来年は15日間開催に挑む。常に限界に挑戦する今村・川口、舩木を筆頭にしたダンサー・スタッフ、関係者の熱意に対して、バレエを愛するものとして深く感謝しなければならないのであるが、いつも一方的に感動させられ、勇気付けられるばかりだ。「清里フィールドバレエ」が永遠に続くように。そう願わずにはいられない。

写真上2枚はリハーサル所見時の模様。3枚目は本番終演後の撮影OK時ショット。

(C)Morihiko Takahashi