「平成23年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」募集要項

文化庁の新たな助成金が1月11日に発表・募集開始された。
それは、「平成23年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」で、昨年までの「芸術団体人材育成支援事業」を受けてのものだ。音楽・舞踊・演劇・伝統芸能等・大衆芸能・美術及び映画・その他(これらに関連するもの,または複数の部門に及ぶもの)の新進芸術家が、基礎や技術を磨いていくために必要な舞台などの実践の機会や知識を身につける場を提供して次代の芸術家を育成していくものである。
平成23年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業の募集について
http://www.bunka.go.jp/geijutsu_bunka/05ikusei/h23_boshu.html
これまでの赤字補てん等ではない助成システムという点に注目集まるが、同時に、その対象となる費用に関して細かな制限がついている。昨年、芸術団体の不正受給問題が話題になったが、「どんぶり勘定」やルーズな予算の組み方をしていては、社会的に信用されない。制作サイドには厳しい内容にも思えるが、国民の血税が投じられているのであるから、お金の出所をより明確にしていくのは当然のことである。
いずれにせよ各分野の芸術団体は、この事業の利点を活かしつつ、より広く社会から信頼されるに足る公演活動・事業を行っていくことが強く求められる。