岩田守弘、ボリショイ・バレエ団退団へ

ロシア/モスクワのボリショイ・バレエ団の第1ソリストとして活躍する岩田守弘が今シーズン限りで同バレエ団を退団する。
ボリショイ劇場ソリスト、岩田守弘さん退団へ
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20111008-OYT1T00765.htm
ソリストの岩田さん、ボリショイ退団へ
http://www.asahi.com/culture/update/1008/TKY201110080594.html
ボリショイ劇場の岩田さん退団へ 唯一の日本人ソリスト
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011100801000125.html
神奈川県出身。内外のバレエコンクールで入賞を重ね、小柄ながら抜群のテクニックと豊かな表現力を備えた踊り手として知られる。1996年にボリショイ・バレエソリストとなり、2003年には第1ソリストに昇格する。『チッポリーノ』のタイトル・ロールや『明るい小川』のアコーディオン奏者などが代表作。報道によると、年齢に伴う体力低下や振付家として活動の場を広げたいことが退団表明に至った動機のようだ。
今夏、大阪で行わたバレエコレクション2011 in Osaka「バレエスーパーガラ」(主催:MRB松田敏子リラクゼーションバレエ)では、お得意の「ゴパック」を切れ味よく踊り、驚異的な跳躍も健在だった(バレエ情報サイト「Ballet Factory」に同公演に関する拙記事掲載)。岩田は41歳。まだまだ踊れるであろうが、ボリショイでやることはやったので、一区切りということらしい。踊る機会は減るのかもしれないが、報道によると50歳くらいまでは踊りたいということなので、岩田ファンは一安心といったところだろう。
振付家としては、ファルフ・ルジマートフに振付けた『阿修羅』などで知られ、2010年春には、同作の成果などにより芸術選奨文部科学大臣賞を獲得している。今春には、富山でミュージカル『回転木馬』のバレエ場面を振付けた。
昨年、1度、少しだけお話しする機会があった。穏やかな話しぶりのなかにバレエへの真摯な想いが貫かれているのをひしと感じた。さらなる活躍を願いたい。



ボリショイ・バレエ―その伝統と日本人ソリスト岩田守弘 (ユーラシア・ブックレット)

ボリショイ・バレエ―その伝統と日本人ソリスト岩田守弘 (ユーラシア・ブックレット)