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ダンスの海へ 舞踊評論家・高橋森彦のblog このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2012-11-29

[]Asami Maki Ballet Hot Line 開設!

バレエ界きっての名門大手である牧阿佐美バレヱ団のダンサーが管理・運営するAsami Maki Ballet Hot Lineが開設された。バレエやダンサーをより身近に感じてもらえるような楽しいサイトを目指して更新していくという。

今月上旬、同バレエ団公演『デューク・エリントン・バレエ』で配布されたチラシのなかに開設予定の案内が入っていたが実際に動きはじめたようだ。ダンサーたちの日々の活動がリアルタイムでアップされるのはファンにとってはうれしい。バレエ公演の創造の現場を垣間見れることも楽しいし、鑑賞の際の理解を深めることもあろう。

ダンサー主導というのは画期的だが、各団体がブログ等で情報発信しているのと同じように固定ファンへのサービスという色彩が強い。ホットな情報が求められてくるだろうから運営は生半可ではないと思う。情報発信は好ましいので継続に期待したい。


DVD付き バレリーナに学ぶはじめてのバレエ・エクササイズ

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バレエに育てられて―牧阿佐美自伝

バレエに育てられて―牧阿佐美自伝


牧阿佐美バレヱ団「くるみ割り人形」<全2幕> [DVD]

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DVDで覚えるシンプルバレエLesson

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2012-11-19

[]「世田谷区芸術アワード“飛翔”」舞台芸術部門にスズキ拓朗主宰 tamago PURiN (たまご ぷりん)

東京都世田谷区が若手アーティスト支援を目的として2008年度(平成20年度)に創設した芸術賞「世田谷区芸術アワード“飛翔”」の第3回受賞者が決まった。

本年5月〜9月2日の間に募集を行い、生活デザイン部門16件、舞台芸術部門9件、音楽部門6件、美術部門28件、文学部門8件、計67件の応募のなかから公益財団法人せたがや文化財団各事業部及び外部審査員による一次審査(書類審査)を行ない、「世田谷区芸術アワード“飛翔”本審査会」にて受賞者を決定したという。

《第3回世田谷区芸術アワード“飛翔”》 受賞者が決定しました

http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/106/151/662/663/d00122280.html

舞台芸術部門に選ばれたのが、tamago PURiN(たまご ぷりん)

授賞理由は以下となる。

代表者:スズキ拓朗(すずき たくろう)。2009年結成。個性派4人組「パフォーマンス集団 たまご」と、スズキ拓朗 率いるダンス集団「chairoi PURiN」で構成。演劇×身体を追求。ダンス、歌、生演奏など幅広い表現を取り入れ、子どもから大人まで楽しめる作品を創る。

平成25年度にシアタートラムにて受賞記念公演を行なう。

tamago PURiNは2009年結成。4人組の「パフォーマンス集団・たまご」と現在コンドルズのメンバーでもある振付家・スズキ拓朗率いるダンスカンパニー 「chairoi PURiN」が組んで結成された。“ふんわりと心温まる時間を創ることを日々模索する”がモットー。ダンス的な動きも豊富に織り交ぜた作風が特徴で、野菜たちがシェイクスピアを演じるという奇想天外な趣向による『さいあい〜シェイクスピア・レシピ〜』で若手演出家コンクール優秀賞を得るなど若手劇団等対象の演劇コンペにおいて受賞多数。同じく鈴木主宰の 「chairoi PURiN」(メンバーは役者たちで構成される)が演劇的なダンスを志向しているのとはベクトルが違うが、ともに面白い試みである。

スズキは桐朋学園芸術短大演劇専攻科卒。2007年にchairoi PURiN結成。カンパニー名はむろん喜劇王チャップリンをもじってである。演劇とコンテンポラリー・ダンスの両面で活躍する異才。山田うん、東野祥子、矢内原美邦。近藤良平などの作品に出ており、2011年の横浜ダンスコレクションEXの新人部門では破天荒でユーモアを感じさせるパフォーマンスが外国人含む観客の喝采を浴び審査員の評価も得て「特別賞」を受けている。同年からコンドルズに出演。赤丸急上昇中の注目株で、独特の人なっこいキャラを愛する観客や関係者も少なくない。いっそうの活躍が期待される。

さいあい〜シェイクスピア・レシピ〜

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chairoi PURiN [WC]

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Yokohama Dance Collection EX 2011 Competition II digest 5/5

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2012-11-13

[]第1回「エルスール財団新人賞」コンテンポラリーダンス部門に川村美紀子、選考委員は乗越たかお氏

一般財団法人エルスール財団(代表理事:野村眞里子 プロデューサー/フラメンコ舞踊家)が選ぶ第1回「エルスール財団新人賞」の受賞者が12日、明らかになった。

同財団では、日本の「詩」と「ダンス」の未来を担うアーティストを応援するため「エルスール財団新人賞」を制定。ジャンルは「現代詩」「コンテンポラリーダンス」「フラメンコ」の3つで、毎年11月から翌年10月までの間に顕著な活躍が認められた新人1名(1組)を選んで顕彰するという。

正賞・副賞は賞状、楯、賞金10万円。各ジャンル一人の審査員が選ぶのが特徴で、現代詩は野村喜和夫、コンテンポラリーダンスは乗越たかお、フラメンコは野村眞里子が審査を担当した。

第1回「エルスール財団新人賞」は川村美紀子

選考理由は同財団HPより読むことができる。

http://www.elsurfoundation.com/index2.html

また、乗越氏の公式ブログ記事に今回の賞の生まれた経緯や選出に関しての氏の考え方が書かれている。自身の目だけを信じ多くのダンス公演に足を運ぶ氏の面目躍如たるものがあろう。

【乗越たかおが独断で選ぶ! 新人賞エルスール財団賞コンテンポラリー・ダンス部門創設!】

http://d.hatena.ne.jp/nori54/20121112

乗越さんは以前から国内のダンス・コンペティションの審査員を辞退していることを明言している。その大きな理由の一つが「合議制への懐疑」だという。確かにコンペはもちろん舞踊賞において多数決で決めるというのは忍びない気はする。場合によっては駆け引きめいたものも出て来るかもしれない。ある批評家のサークルの賞など、かつては権威があったが現在では選考委員の存在証明の場と化しているという声も。実績と影響力のある選者一人が明確に授賞理由を示すほうが遥かに説得力と価値がある。

とはいえ、コンペや舞踊賞の審査に関わった実感や過去の事例から鑑みるに合議制における選者たちの真剣な議論の末に導かれた選考にも意義はあると思う。一定の支持を得たものには、それなりの価値がある場合が多いし、舞踊賞の場合、大局的な見地から評価を定めなければいけないという性格の顕彰も。ただ、審査員の意見が完全に一致することは多くないだろう。自身の芸術観やダンス観からして推せない人・作品が賞を取ることもあろう。その場合、大局的な見地から受賞を是としなければ審査は務められない。その点、合議を必要としない賞や顕彰ならば選者の意志をストレートに反映できる。どちらが良い悪いではなくコンペや舞踊賞もいろんな尺度から選ばれるのが健全だ。だから、今回の「エルスール財団新人賞」の誕生を大いに歓迎したい。

川村美紀子「へびの心臓」

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コンテンポラリー・ダンス徹底ガイド HYPER

コンテンポラリー・ダンス徹底ガイド HYPER


どうせダンスなんか観ないんだろ!?―激録コンテンポラリー・ダンス

どうせダンスなんか観ないんだろ!?―激録コンテンポラリー・ダンス


2012-11-02

[]紫綬褒章に斎藤友佳理(チャイコフスキー記念東京バレエ団)

政府は2日、秋の紫綬褒章受章者を発表した。

舞踊界からは斎藤友佳理(チャイコフスキー記念東京バレエ団)が選ばれた。

秋の褒章に712人と24団体

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121102-OYT1T00024.htm?from=ylist

時事ドットコム:紫綬褒章受章

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201211/2012110200079&g=pol

斎藤は横浜市出身。6歳より母親の木村公香からバレエを習う。10代半ばから旧ソ連時代のモスクワに短期留学を頻繫に行いボリショイ劇場でアサフ・メッセレルやマリーナ・セミョーノワらの薫陶を受けた。1987年、東京バレエ団に入団し内外の大舞台で活躍。ことに『ジゼル』『ラ・シルフィード』(ラコット版) のタイトルロールは高く評価され斎藤の代名詞といっていい。ノイマイヤー振付『時節の色』では作品の核となる“想い出”が斎藤のために振付けられた。2004年にはウラジーミル・マラーホフと踊った『ジゼル』、「東京バレエ団創立40周年記念ガラ」で高岸直樹と踊った『椿姫』のパ・ド・ドゥの成果により平成16年度(第55回)「芸術選奨文部科学大臣賞」受賞。

斎藤を語るうえで欠かせないのがクランコ振付の名作『オネーギン』のタチヤーナ役である。故ベジャールから、ぜひ踊るようにと太鼓判を押されたという。かつて「世界バレエフェスティバル」においてパ・ド・ドゥを踊る運びとなっていたが、諸般の事情から本番直前に上演許可が下りず断念しなければならなくなった。時は過ぎ、2010年の東京バレエ団初演が実現した際にも大ベテランのプリマでありながらトライアウトを経て役を得なければならなかった。結果として、各紙誌で近来にない大絶賛を浴び、日本バレエ協会制定「服部智恵子賞」、東京新聞制定「舞踊芸術賞」、「横浜文化賞」を受賞した。先日、2年ぶりに東京と神奈川でタチヤーナ役を踊り好評を博したばかりである。

斎藤の人生は波乱に富んでいる。『オネーギン』のエピソードもそうだが、1996年12月『くるみ割り人形』の上演中に大怪我に怪我を負ったこともある(1998年6月『ジゼル』横浜公演で劇的な復帰を果たした)。夫君はニコライ・フョードロフ(元ボリショイ・バレエ団プリンシパル)。2009年にはロシア国立モスクワ舞踊大学院バレエマスター及び教師科を首席で卒業している。2002年には半生を振り返った「ユカリューシャ」を刊行し話題となった。女性としての生き方に共感する観客・ファンも少なくないようだ。

先日、斎藤の母・木村公香が財団法人松山バレエ団顕彰「芸術賞」を受けた。木村は幼少時に現代舞踊の石井漠、戦後は巨匠・小牧正英に師事したのちソ連から派遣された教師が指導する本格ロシア派バレエ学校・東京バレエ学校に学んだ。日本の洋舞における本流を歩んで来た指導者である。子女の斎藤の活躍もその延長にあるといえよう。日本とロシア・旧ソ連の文化による架け橋としての功績も大きい。

斎藤と同世代では吉田都、下村由理恵が紫綬褒章を受けている。他にも名花が少なくない。彼女たちの踊りに接することができた喜びを噛みしめずにはいられない。



斎藤友佳理「ユカリューシャ」 [DVD]

斎藤友佳理「ユカリューシャ」 [DVD]



バレエを習うということ

バレエを習うということ

2012-11-01

[]P.A.R.T.S. オーディション プレ・セレクションについて

P.A.R.T.S.(パーツ)はコンテンポラリーダンスの高等教育のための学校で、ベルギーを拠点に世界的に活躍するローザスと国立モネ劇場によって1995年に設立された。ディレクターはアンヌ·テレサ·ドゥ·ケースマイケル。そのオーディションが来年1月上旬・東京のスタジオ アーキタンツで開催される。今回はオフィシャルなプレ・セレクションで通過者のみが最終のオーディションを受けることができる。詳細は下記参照。

P.A.R.T.S. オーディション プレ・セレクション

http://www.a-tanz.com/dance/parts_2013.html

審査員は池田扶美代。ローザスの創設メンバーでケースマイケルとともにカンパニーの歴史を築きあげてきたカリスマである。近年は創作活動にも意欲的で今秋、横浜と神戸でティム・エッチェルスとのコラボレーションによるソロ作品『in pieces』を上演して話題を振りまいた。東京・神戸・名古屋で学生や一般向けにWSを行っている。若いダンサーや観客にとっても池田さんの存在が大きく迫ってきたのではないだろうか。

オーディションの資格は1991年1月〜1995年12月生まれの男女。国籍は問はない。今回を逃すと次回は3年後。滅多にない希少なチャンスである。

また、併せて年末から年明けにかけて池田さんのWSも行われる。ローザスのレパートリー・ワークショップでローザス初期の傑作『ローザス・ダンス・ローザス』や2001年に久々に彩の国さいたま芸術劇場に来日し大好評を博した『ドラミング』などが教材となる。若いダンサーにとって得難い機会となるのでは。

ご紹介させていただくのは、今秋、池田さんの『in pieces』公演に際し、広報を手掛けたprecogの山崎奈玲子さんの紹介で池田さんにメールインタビューさせていただいたという経緯があるから。『in pieces』だけでなく、生い立ちからローザス設立の経緯やケースマイケルとの関係、自身の創作活動等についてお聞きすることができた。良い記事となり、個人的にも学ぶところが多かった。日本で活動する後進に対し自身の経験を教えるにとどまらず現在考えていることをともに共有していきたいという池田さんの言葉・態度に感銘を受けた。貴重な機会をぜひ逃さないでほしい。

(株)健康ジャーナル社運営「Ballet Factry」「高橋森彦 バレエ&ダンス逍遥」 池田扶美代INTERVIEW 〜初のソロ作品『in pieces』をめぐって 来日公演を前に

http://www.ballet-factory.com/takahashi/sp/05.html

池田扶美代×ティム・エッチェルス 「in pieces」(イン・ピーシス)

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Choreographer Anne Teresa De Keersmaeker

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