「週刊オン★ステージ新聞」2012新人ベスト1決定!舞踊家:秋元康臣、振付家:川村美紀子

音楽・舞踊・演劇・映像の綜合専門紙「週刊オン★ステージ新聞」2013年1月号に恒例の洋舞ベスト5とアンケート選出による新人ベスト1舞踊家振付家が掲載されている。
これは舞踊評論家/ジャーナリストが各々のベスト5を挙げるとともに新人ベスト1として舞踊家振付家それぞれに対して票を投じるもの(各カテゴリー2名まで)。本年度は以下の16名が投票した。池野惠、上野房子、海野敏、うらわまこと、門行人、児玉初穂、佐々木三重子、佐々木涼子、桜井多佳子、祐成秀樹、新藤弘子、高橋森彦、長野由紀、山野博大、村山久美子、渡辺真弓(五十音順・敬称略)。
結果、下記のように新人ベスト1が決定した。

新人ベスト1舞踊家秋元康

新人ベスト1振付家川村美紀子

新人舞踊家はおおむね30歳くらいまでが対象となる。秋元はロシア・バレエ・インスティチュートを経てボリショイ・バレエ学校に編入・卒業。NBAバレエ団では若くしてプリンシパルとして活躍する。小柄ながら端正なテクニックとしなやかな身体使いが魅力的な踊り手だ。2010年に熊川哲也Kバレエカンパニーに入団。今年は『シンデレラ』『ドン・キホーテ』などに主演した。まだ20代半ばと若く、さらなる活躍が期待される。
Kバレエカンパニー メンバー情報 秋元康臣
新人振付家はおおむね40歳くらいまでが対象となる。川村は1990年生まれ!今春、日本女子体育大学の舞踊学科を卒業したばかりの新星。高校時代からはじめたストリートダンスを出発点にコンテンポラリー・ダンスシーンに旋風を巻き起こす。昨年から今秋にかけて「横浜ダンスコレクションEX2011最優秀賞新人賞」「ダンスがみたい!新人シリーズ10新人賞」「第1回エルスール財団新人賞(コンテンポラリーダンス部門)」と立て続けに受賞。「ダンストリエンナーレトーキョー2012」にも招待された。ソロだけでなく群舞の入ったフルイブニングの作品も制作している。要注目の奇才だ。
川村美紀子 公式サイト
舞踊家の次点は二階堂由依(東京バレエ団)、中家正博(牧阿佐美バレヱ団)。二階堂は『ザ・カブキ』顔世、子どものためのバレエ『眠れる森の美女』オーロラ、中家は『ノートルダム・ド・パリ』フロロで鮮烈な活躍を見せたが、いま少し古典全幕主演経験を積めばシーンを担う存在としての地位を確立するだろう。振付家の次点は大柴拓磨、田畑真希、舩木城、山本康介。小林十市とのデュオ作品が話題を振りまいた大柴、コンテンポラリー・ダンス界きっての実力派作家である田畑、NBAバレエ団公演委嘱作品が注目された舩木、英国時代にビントレーの薫陶を受けた才人・山本が続く。
洋舞ベスト5の選出や選者のコメント等は誌面を参照されたし。
Akimoto Yasuomi Flame of Paris variation

川村美紀子「へびの心臓」