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ダンスの海へ 舞踊評論家・高橋森彦のblog このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2010-06-02

[]大野一雄、死去

舞踊家で舞踏を代表する存在である大野一雄さんが6月1日に亡くなられた。呼吸不全のため横浜市内の病院で息を引き取られたとのこと。享年103歳。

http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20100602-OYT1T00245.htm

http://mainichi.jp/select/person/news/20100602ddm041060042000c.html

http://www.asahi.com/obituaries/update/0602/TKY201006010573_01.html

土方巽と並ぶ舞踏の巨人であり、世界的名声を博したキャリアに関してはよく知られることなので、ここであらためて触れるまでもないだろう。10年くらい前に上星川の稽古場での公演を観にいって、終演後に握手してもらった。その温かな感触は忘れられない。最後に姿をみたのは、2007年に横浜で行われた「百花繚乱」ガラだった。

謹んで故人のご冥福をお祈りしたい。


天人戯楽―大野一雄の世界

天人戯楽―大野一雄の世界


大野一雄 御殿、空を飛ぶ。 [DVD]

大野一雄 御殿、空を飛ぶ。 [DVD]

2009-07-24

[]千日前青空ダンス倶楽部の最新作『アカイノノハナ』

土方巽らの生み出した舞踏は、現在のコンテンポラリー・ダンスにも大きな影響を与えています。1990年半ば以降大ブレイクした伊藤キム、山崎広太は舞踏出身であり、彼らの存在・作風がネオ舞踏と称された時期もありました。土方に師事、麿赤兒の大駱駝艦の旗揚げにも参加した伝説的舞踏家・室伏鴻も2000年のソロ『edge』以降、舞踏とコンテンポラリーな感性を掛け合わせたダンスによって独自の存在感を示しています。昨年のトヨタコレオグラフィーアワード大賞を得た気鋭・鈴木ユキオも舞踏出身。

舞踏とコンテポラリーの境界が緩やかな現在、関西を拠点に活動しポップな作風と内面表現豊かなダンスを特徴に異彩を放つ舞踏ユニットが千日前青空ダンス倶楽部です。主宰は土方直系・北方舞踏派出身の紅玉。踊り手は全員女性です。2000年の旗揚げ以降内外各地で公演を行い、東京では2002年『夏の器』、今年3月『水の底』を短縮版ながら上演しています。新作『アカイノノハナ』は精華演劇祭参加作品。

銅版?のオブジェの前でときに繊細にときに激しく踊る。ストリップ小屋の楽屋を思わせるうらぶれた場で2人が紅い舌を出しながら西瓜を舐める。4人がフープのようなものを回しながら踊る。片足ハイヒールで踊り水辺で口から白い玉を吐き出すソロ。ドラム缶のなかから踊り手たちが現われ、ゴロゴロ転がり、やがてそこに最後に天井から無数の白い玉が落ちてくる終幕。静謐であったり、混沌としていたり、エロティックであったり、耽美的であったり、ノスタルジックであったりと多彩な展開に惹かれます。連綿と、いつ果てるともなく回り巡っていくような、めくるめくイメージの織りなす小宇宙。

ここで見落とせないのが、単に漠たるイメージや想念を羅列したものではないということ。踊り手たちの身体が核にあって、それを中心にイメージが雄弁に立ち上がっていきます。水をめぐるさまざまの記憶やイメージを、幻想美とリアルの狭間に浮き上がらせた『水の底』(2006年初演)も傑作でしたが、今回の『アカイノノハナ』からは、より多彩なイメージが確かな実存を伴い奔流のごとく迫ってきて目を離せませんでした。

ベテラン稲吉以外はメンバー変遷を経ていますが、関西の若手注目ダンサーが常に加わってカンパニーを活性化しています(かつては福岡まな実、きたまりも在籍)。今回は、銅版?とドラム缶を使った褐色の錆びた色調のオブジェを造った川井ミカコ、微細に抑えたトーンのなかに陰影に富んだ照明を当てた吉本有輝子らスタッフの仕事が特に傑出しており、一層奥行きのある世界を生んでいたように感じました。関西の生んだ愛すべき実力派カンパニー。機会があればぜひ多くの人に観てほしいと思います。

千日前青空ダンス倶楽部のインタビュー動画↓

http://www.hatch-amp.com/index.php?ca_id=11&mv_id=701

芸術文化振興基金助成事業・精華演劇祭参加作品

千日前青空ダンス倶楽部『アカイノノハナ』            

構成・演出・振付:紅玉 

出演:稲吉/あやめ/小つる/ぼたん/日向/かがり

舞台美術:川井ミカコ

sound:ORGAN

題字:紫舟

衣装製作:山本容子

舞台監督:大田和司

照明:吉本有輝子

音響:秘魔神

宣伝美術:升田学(アートーン

(2009年7月17〜19日 大阪・精華小劇場)

2009-03-08

[]山海塾『金柑少年』

フェスティバル/トーキョー09春

山海塾『金柑少年』

演出・振付・デザイン:天児牛大(山海塾)

舞踏手:竹内晶、市原昭仁、長谷川一郎、松岡大、浅井信好、土肥圭史

(2009年3月8日 東京芸術劇場中ホール)

2009-02-19

[]大駱駝艦 麿赤兒公演『シンフォニー・M』

平成20年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動重点支援事業)

大駱駝艦 麿赤兒公演『シンフォニー・M』

振鋳・鋳態:麿赤兒

鋳態:村松卓矢、向 雲太郎、田村一行、松田篤史、塩谷智司、奥山ばらば、渡邉達也、湯山大一郎、若羽幸平、仲林勝司、橋本まつり、市本雅上、小田直哉、小林優太

(2009年2月19日 世田谷パブリックシアター)

2008-10-31

[]大倉摩矢子舞踏公演『はれのひ』

BankART Cafe live・大倉摩矢子舞踏公演『はれのひ』

構成・出演:大倉摩矢子

闇配師:大森正秀

(2008年10月31日 BankART Mini)

大倉摩矢子は大森正秀率いる天狼星堂のメンバー。ラボ#20シリーズで新人賞を獲得、一躍知られるようになった。2006年秋、中野テルプシコールで観たソロ『明日へ。』は忘れられない。一見どうということのない舞踏だったが緻密な所作の連続に注目した。今回も倉庫内のカフェスペースで40分あまりを緊張感切らすことなく踊り切った。そろりと腰をかがめゆっくりゆっくりと階段から降りてくる冒頭からして惹かれる。終わり方があっけなく構成に物足りなさを残すが足を運んだ甲斐のあるパフォーマンスだった。

2008-04-05

[]ギグメンタ2008/美学校1969年の現在「一過性であるがゆえに」会田誠×小林嵯峨

ギグメンタ2008/美学校1969年の現在「一過性であるがゆえに」ダンス×平面(企画:志賀信夫、宮田徹也)

※会田誠(美術家)×小林嵯峨(舞踏家)

・久々の小林嵯峨。会田はコンセプトのみの参加だが異能の作家同士のぶつかりあいが濃密な時間を生み出していた。

(アートコンプレックス・センター 夜所見)

2008-03-23

[]佐和香 舞踏ソロ初企画公演『月の下、泥花の咲く頃』

佐和香 舞踏ソロ初企画公演『月の下、泥花の咲く頃』

(コア石響)