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2007-01-17 煮た、沙魚(はぜ)

dancyotei2007-01-17

[]煮た、沙魚(はぜ) 19:40 煮た、沙魚(はぜ)を含むブックマーク 煮た、沙魚(はぜ)のブックマークコメント

1月14日(日)夜


今日は、少し、ちゃんとしよう。


呑んだくれてばかりではいけない。


午後、上野方面に稽古に出る。


春日通り、佐竹商店街を横切り、平成小学校(旧竹町小学校)、
御徒町台東中学校多慶屋の脇を抜け、昭和通りを渡り、JRも潜る。
稽古の、きり、が悪いので、松坂屋のまわりを一回り。
落語、で、あるため、きりのいいところで、終わりたいのである。)


ホットドックが食いたくなり、吉池の隣、フレッシュネスバーガー
入り、コーヒーとともに食う。なかなかうまい


出て、吉池。
魚を見る。


なにがよかろうか。
目に付いたのが、ハゼ。
丸々と太った、大きなハゼ。15cmはあろうか。
この時期の、大きなハゼ、以前から捜していたのであった。


今、東京魚屋でハゼが出回っている、ということは
ほとんどなかろう。
少なくとも筆者は見たことがない。


昔は、ハゼといえば、東京湾やら、隅田川、そこここの堀川でも
よく釣れた。


(筆者は釣りは、まったくしない、ので、よくはわからないが、
今でも、そこそこは釣れるのかとは思う。
業平橋押上亀戸の北を流れる北十間川では
数年前だが、外から見ても魚がわかるほど、たくさん泳いでおり、
釣っている人も見かけたことはあった。)


屋形船天ぷらでも、ハゼは最もありふれたものであったと思う。
(今は、キスメゴチの方が多いかもしれない。)


江戸前の佃煮にもハゼはかかせない。
小さいものは、今でも東京の佃煮屋ではよく見かけるし、
筆者の好物でもある。


しかし、10cmを超えた、大きなもの、冬になって
落ちハゼ、などと呼ばれるものは、見たことがなかったのである。
(なぜだろうか。大きいものは獲れないのだろうか。
売れないから、出回らないのだろうか、、。)


この、大きな、落ちハゼ。
脂がのって、真子(まこ)や白子(しらこ)をはらんだ、
ハゼ、で、ある。


久々に、池波正太郎先生レシピ、で、ある。


仕掛人・藤枝梅安、第一巻、殺しの四人、それも、冒頭の「おんなごろし」。
まさに、梅安シリーズの書き始め部分、で、ある。


若干の引用をお許し願いたい。



『 台所の沙魚(はぜ)を見るや、梅安は、ぴちゃりと舌を鳴らした。


 食欲をそそられたらしい。


  新年を迎えたばかりのこのごろの沙魚は真子・白子を腹中に抱いて


 脂(あぶら)がのりきっている。』



新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (講談社文庫)
池波正太郎著・仕掛人・藤枝梅安(一)「殺しの四人」より「おんなごろし」
講談社文庫



これを、しょうゆに酒で、さっと煮つけて、「ふむ、ふむ」、などと
鼻をうごめかして、冷酒(ひやざけ)とともに、骨も頭も残さず、食う。


この描写は、誰しも、うまそうに感じるだろう。
どうしても、食ってみたい、筆者の長年の懸案、で、あった。


見つけたのは、青森産、と、書いてある。
笊に一山、¥500。安くはない。


これと、たこ。瀬戸内。たこぶつ、にでもして食おう。
そうだ、牡蠣も買おう。
昨日の「チユーボーですよ!」
でやっていた、牡蠣飯。(こちらは、土鍋ご飯)
これもやってみよう。


帰り道もむろん、稽古
今度は上野から北へ上がり、万年町、清島、左衛門橋通りを南下し、帰宅。


さて、ハゼ。


こんな感じ、で、ある。





ぬるぬるしている。
たいした根拠はないが、塩をふって洗ってみる。
なにか、ヌメリのあるものを洗うのに、塩をふるのを
思い出したのである。


炭を熾し、火鉢に。
このくらいのものであれば、少量の炭火でも簡単に煮えよう。


小鍋にしょうゆ、酒を入れ、事前にガスで加熱をしておき、
火鉢に移る。





ひとまず、三匹ばかり入れ、ふたをする。


やはり予想通り、すぐに煮える。





こんな感じ、で、ある。
身がとても柔らかい。


食べてみる。


天ぷらは食べたことがあるが、こうして煮て食べるのは初めてである。
む!、確かに、白子、か、卵がある。


ハゼの身自体は、天ぷらにするだけあって、基本的には白身で淡白。
脂は、のっている、、、というほどには感じられないが、
なかなかうまい
(びっくりするほどではないが、キスメゴチよりも
旨みが濃い、ように感じる。)


骨も柔らかいので、いうとおり、そのまま食べられる。
頭は、ちょっと、グロテスクなので、肉だけにし、
丸ごとは食べなかった。


全部で十匹ほど。
内儀(かみ)さんと二人で、五匹ずつ。


もう少し食べないと、味はわからないのかもしれない。
15cmとはいえ、食べるところはさほど多くはない。


毎度、参考にさせていただいている、
ぼうずコンニャク、市場魚類図鑑
によると、やはり、秋冬のものは、高価で入荷も少ないらしい。
(やはり、獲れないのであろう。)


今日のように、見つけた時に、もっとたくさん買ってみるのであった。
来週も吉池にいってみるか。



さて、もう一つおまけ、牡蠣飯。


「チユーボーですよ!」のオンエアでは、堺巨匠
失敗していたが、土鍋ではなく、炊飯器でやってみた。
昆布と鰹の出汁で、しょうゆ(ほんの少しの、溜まり、と塩)、酒で
炊いてみた。
ちょっと、水加減を間違えて、柔らかくなってしまったが、







それでも、なかなか、うまかった。

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