Darieの超〜お気楽日記

2016-10-05 ザ・ナレオ70周年はブルーノート東京で

10月2日、ブルーノート東京に於いて『創部70周年記念 THE NALEIO FES. at BLUE NOTE TOKYO』が開催され、私も僭越ながら参加させていただいて、どどっと歌ってまいりました。

歌いながら様々な思いが胸に去来して、ぐっとこみ上げ、、、と言いたいところですけれど、曲の進行が大変で、実のところ、それどころではなかったのです。

なにせバンマスの浅井竜介氏が構成した珠玉の名曲集、全33曲のメドレー。一瞬の油断もままならず、ひたすら突っ走らなくてはならなかったのでありました。

でも大変なシアワセ感に包まれたことは確かで、そのあたりのことをちょっと書きます。



「NALEIO」は「ナレオ」と読む。

早稲田大学の音楽サークルで、今年で70周年だというから大変な歴史がある。

もともとハワイアンミュージックのサークルとして始まり、 次第にその時代時代の流行りの音楽を演奏するようになったということだけれど、私が加入した当時、部員は主にブラックコンテンポラリーミュージックを演奏していた。ファンクロック、R&B、ディスコミュージック、フュージョン。

現在とはまったく状況が異なり、世の中大々的に洋楽全盛期であったのだ。

私は当時ムサ美の学生だったけど、ひょんなつながりから慶応大学の音楽サークルに籍を置く「TAVASCO」というファンクバンドの一員になり、更にそこから早稲田のナレオに紹介されて入部した。

ナレオは3年生で構成されるたった1組のレギュラーバンドを頂点とする厳しい縦社会サークルだが、翌年レギュラーになる予定の2年生のバンドにボーカルがおらず、どこかにファンクをぶいぶい歌える人はいないかということになり、私に話しが来たのだ。

なんでもやってみよう精神でもって、まずは見学させていただくことになった。

文学部の片隅にある音楽長屋と呼ばれる建物の一室が、彼らの部室。

長屋の他の部屋からは、サックスやトランペットの音色が聴こえてくる。

ここが噂に聞くナレオの部室か〜〜などと思いながら扉の前に立つと、いきなり扉が開き、全身黒の出で立ちのスリムな男性がにゅっと顔を出した。

お化粧しているわけではないのだろうけれど、顔の彫りが深く、どこかグラムロックのミュージシャンのような陰影のある雰囲気の男性で、紹介者からの説明を聞いてすぐに中に入れてくれた。

ボーカルが不在であるそのバンドの仮のボーカリストとして、取り敢えず今日は自分が歌っているとのこと。

見たところ私たちよりもかなり先輩で、4年生を軽く通り越し、もはや自分が何年生なのか不明だと笑い飛ばすその男性は実はドラムが専門楽器。

そんな謎だらけの状況もさることながら、驚かされたのは彼らのすぐれた演奏技術。

なにこれ、本当に大学生なの?

目を白黒させながらおとなしく見学させていただくこと1時間程度だったか、私のナレオとの出会いはそんな驚きから始まった。


新参者としてこの集団に馴染むプロセスを注意深く踏みながら、このサークルがとても特殊なものであることが徐々にわかってきた頃、年度が切り替わった。

私たちはレギュラーバンドとなり、あちらこちらの現場で「お仕事」をこなした。

色んな会社や団体からパーティーに華を添えるための「バンドさん」として呼ばれるのだ。

とにかく好景気だったその当時、お仕事は絶え間なく舞い込み、ダンスパーティーを盛り上げるヒットナンバーを次から次へと練習しなくてはならなかった。

機材車に楽器を積み、結構な遠隔地までも遠征した。

そして年度末にヤクルトホールで年に一度のリサイタルを開催し、4年になると同時に引退。

下級生にレギュラーの座をバトンタッチし、何事もなかったかのように就活に励むのだ。

え!!!

こんなに上手なのに普通に就職するんだ・・・という驚き。

「音楽で食べていくことはできないから趣味で続けるんだよ」。

いたって涼しいスタンスなのだ。

そんな中でも、レコード会社のディレクターや音楽ライターになったり、本当にプロのミュージシャンや作曲家になる人もいて、音楽業界からの風がいつも吹いている、そんな場所だった。

ナレオを引退した私は、本来作っていた自分のオリジナル音楽を追求していた矢先、同じ代だったメンバーがポニーキャニオンでディレクターをしているというので、デモテープを持ち込んでいた。

そんなとき、キャニオン内に「T・E・N・T レーベル」というものが設立された。従来のキャニオンのカラーとは一線を画す、ムーンライダーズと高橋幸宏の両アーティストのためのレーベルであったが、そんなつながりからムーンライダーズの鈴木博文氏のもとでデモテープを作ることになったのだった。

その3年後にファーストアルバムをリリースし、それを聴いた業界関係者さんからCMの作曲のお仕事をいただくようになり、さらにそれを聴いた他の関係者さんからもお仕事が来て、という具合に、職業作曲家としてのレールがほぼ自動的に目の前に敷かれていった。

就職もせず、いい年して親からの仕送りだけで暮らす万年ぷー太郎だった私も、それからは無事に胸を張って「音楽家です」と言えるようになったのだった。


ナレオに在籍していた当時、まさにぶいぶいと歌っていた、ブラックコンテンポラリー、略して「ブラコン」。

ブラコンは私がその後に自分の音楽にまっすぐに飛び込んでいくための、起爆剤のようなものだった。

全編英語で歌っていたブラコンから、自分のコトバで書いた自分の曲に。

日本人の身体性、日本語の発語からくる身体の響き、骨格の共鳴、日本人の弾くピアノ、間合い。それらを自分の音楽の中に見つけて慈しむようになった。

だから、長い間、本当に長い間、ナレオでの音楽のことを考えないようにしていたのだ。

でも、今回の70周年イベントに80年代バンドの一員として誘っていただき、再び当時のレパートリーを歌って、改めてその楽曲の持つエネルギーの凄さに身も心も浸った。

満席の客席では世代を問わず、たくさんのナレオOB・OGたちが一緒に歌ってくれている。

立ち上がって両手を高くかかげ、手拍子をしている仲間も。

そう、仲間なのね。

みんな、かつての感動を共有できたかけがえのない仲間なんだ、と思うと、本当にシアワセだった。

これからはブルーノートに出かけると、この日のシアワセ感が何倍にもなって蘇ることでしょう!!


80年代バンド、当日のセットリスト〜♪

M1 / Opening medley:


Once you get started / Rufus and Chaka Khan

Love and happiness / Larry Graham

Billy Jean / Michael Jackson

Super Stition / Stevie Wonder


M2 / Disco medley:


Fantasy / Earth, wind & fire

Le freak / Chic

Hot staff / Donna Summer

Celebration / Kool & the gang

Pow / Graham central staition

Life / Sly & the family stone

Got be Real / Sheryll Lynne

Best of my love / Emotions

Never too much / Luther Vandross

Shake it up tonight / Sheryll Lynne

That's the way / KC & the sunshine band

Super freak / Rick James

Thinking of you / Sister Sledge

We're family / Sister Sledge

Appaloosa / Gino Vannelli

Spain / Al Jerreau

I wish / Stevie Wonder

Turn your love around / George Benson

Shine on / George Duke

I'm every woman / Chaka Khan

The most beautiful girl in the world / Prince

Just two of us / Grover Washington Jr.

Come on come over / Jaco Pastorius

In the stone / Earth wind & fire

September / Earth wind & fire


M3 / Ending medley:


Shinning star / Earth wind & fire

Ain't nothing like the real thing / Mervin Gaye & Tammi Terrel

Wake up everybody / Harold Melvin & the blue notes

Ain't no mountain high enough / Marvin Gaye & Tammi Terrel

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2016-09-24 『DVD いないいないばあっ! 20周年スペシャル』のご紹介

darienonikki2016-09-24

『NHK-DVD いないいないばあっ! 20周年スペシャル』が10月26日に発売されます。

Eテレの幼児向け番組『いないいないばあっ!』が放送開始から20周年を迎えたことで、アニバーサリーアイテムが続々と発売されています。

私が20年前に作編曲を担当させていただいた「ちびっこマンたいそう」を含むこれまでの体操ソングのスペシャルメドレーも毎週放送されてます。

このDVDには、DVDで商品化されるようになる以前の、ビデオ時代のコンテンツも数多く収録されています。

放送当時乳幼児だったオトナの方も、当時子育てに邁進されていたパパママのみなさんにもおすすめです♪

詳細は、↓発売元のコロムビアさんのサイトへどうぞ。

http://columbia.jp/inaiinai20/



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2016-09-15 「平安の香り」

9月10日の土曜日は、オペラシティの近江楽堂にて長谷川景光雅楽四重奏団+霤塚恵による「平安の香り」の公演が開催されました。

お越しくださったみなさま、ご来場ありがとうございました。

平安朝雅楽の第一部、現行雅楽の第二部、オリジナルの現代雅楽の第三部、という三部構成です。

第三部には私の舞が入り、師匠の長谷川景光作曲「荷葉」序破急を舞わせていただきました。


2007年に長谷川景光氏の『平安の香り』というアルバムがリリースされていまして、そこに収録されている「荷葉」に舞をつけて欲しいと師匠からオファーがあり、楽曲のバックグラウンドをお訊きしながら私なりにストーリーを膨らませ、序破急にまとめさせていただきました。

平安時代の歌人・建礼門院右京大夫に捧げられた曲です。

会場の近江楽堂は、礼拝堂をイメージして作られた独特なフォルムのホールです。

ホール内には、マグダラのマリア像と、聖セシリア像。

そして高い天井の中央には十字に切り取られた天窓があり、明るい時間帯の公演でしたので、舞の最中、見上げると青空が見えました。

演舞のスペースを確保すると100席ちょっとしか椅子を並べることができず、早い段階で完売となってしまいました。

もしもどちらかで再演があればまたご案内させていただきます。

演奏された楽曲リストです。


第一部 平安朝雅楽

  盤渉調 音取

  盤渉調 蘓合香

   序一帖

   破

   唐急

 第二部 現行雅楽

  盤渉調 音取

  盤渉調 蘓合香急半帖

 第三部 現代雅楽/管絃舞楽

  九声黄鐘調 荷葉

   序

   破

   急

・演奏演舞

 長谷川景光/龍笛

 佐野龍子/笙

 常法寺美和/楽琵琶

 米澤茉莉佳/楽箏

 霤塚恵/舞


(画像は写真家・松浦文生さんによるものです)

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2016-08-27 「荷葉」の舞

右手には扇を持っているので、手首から先が自由になるのは左手。

だから右手よりも、左手に多くを語らせることになる。

でも、それは私が私の身体に語らせるのではなくて、

私の身体が、指先が、胸骨が、背骨が、みぞおちが、くるぶしが、私自身に語って聴かせてくれるのだ。


平安時代の歌人、建礼門院右京大夫。

壇ノ浦の戦いで入水した平資盛との恋、平氏の滅亡。

動乱の世を生きた一人の女性の、祈り、哀しみ、希望。

「荷葉」は建礼門院右京大夫に捧げられた曲です。

9月10日、近江楽堂で舞わせていただく「荷葉」。

作曲は私の雅楽の師匠の長谷川景光氏、その曲に舞をつけさせていただくことになり、左舞でも右舞でもない、オリジナルの舞をいたします。


・開催日時  平成28年9月10日(土)午後3時開演

・開催場所  東京オペラシティ 近江楽堂(東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティ3F)

       京王新線初台駅東口出口から徒歩3分

・開催内容  平安朝雅楽、現行雅楽、現代雅楽と創作舞

・演目

 第一部 平安朝雅楽

  盤渉調 音取

  盤渉調 蘓合香

   序一帖

   破

   唐急

 第二部 現行雅楽

  盤渉調 音取

  盤渉調 蘓合香急半帖

 第三部 現代雅楽/管絃舞楽

  九声黄鐘調 荷葉

   序

   破

   急

・演奏演舞

 長谷川景光/龍笛

 佐野龍子/笙

 常法寺美和/楽琵琶

 米澤茉莉佳/楽箏

 霤塚恵/舞

・入場料

 2,500円(全席自由)

(この公演のチケットは完売いたしました。ありがとうございました。)



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