Darieの超〜お気楽日記

2014-12-28 『ダリエ百葉窓』楽曲解説をこつこつ始めます。まず「十二夜」。

darienonikki2014-12-28

アルバムの曲順通り、書き進めていくことにいたします。


1.「十二夜」


作詞・作編曲・歌:Darie

演劇ユニット・LABO!の公演「十二夜」のために書いた曲です。

お芝居の初演は2008年4月10日、神楽坂シアターイワトにて。

原作は言わずと知れたシェイクスピア。

そして、このお芝居のテーマは「いのち」です。

すべての「いのち」の源は、海・・・・・だからなのでしょうか、この舞台の演出上、登場人物はみなそれぞれ、海の生き物になぞらえたビジュアルで舞台に現れます。

一見宮廷とおぼしき舞台は、実は海。

それって、ソーントン・ワイルダーの「わが町」をちょっと思い起こさせます。

「わが町」の舞台、架空の町グローバーズ・コーナーは北緯42°40′、西経70°37′に存在する設定なのですが、地図を辿るとそこは海(ボストン沖辺り)という、血の気の引くギミック。その効果たるや絶大なものがあります。

死者、生者、いのち、死、むこう側、こちら側、未来、過去、自分、他者・・・・それらが渾然一体となって観る者の頭の中をすっかり日常から引き剥がしてしまいます。


とにかく、このLABO!版「十二夜」も、「海」である、という始まり方。様々な生き物が登場します。

イカ、タコ、巻貝、鯛・・・。

私も背中に大きな透きとおる羽をひらひらさせながら、シアターイワトのピアノを弾き、劇中で歌も歌いました。

ひらひらしてて、半透明。私のビジュアルの記号はたしか「クラゲ」だったと記憶していますが、その記号とお芝居の内容にとくに脈絡があったわけでは無いと思います。

横浜ボートシアターの関野公子さんが作ってくださった衣装は、非日常世界へと演者が渡っていくための、美しいスイッチ。

公演期間中、自在に「むこう側」にワープできるスイッチを手にした私は、原作には無い宮廷お抱え音楽家という私に与えられたこの役を心から楽しんでいました。大きな羽に加えて銀のショートヘアのカツラをかぶっていたので、舞台上手のピアノの前に客席真正面に向かって座っているのに、観に来てくれた知り合いは、しばらく私だと気づかないほどの変装ぶりでした。


当曲「十二夜」は、主演俳優の真胡珠央氏が歌うシーンのために作った曲。

ですので、このアルバムに収録されているものは、当時のデモ音源です。

つまりこの歌は「仮歌」。

まさか時を経てアルバム1曲目の座におさまることになるとは、曲の運命とは不思議なものです。

ピアノと歌だけのシンプルで静かな曲ですが、テーマ曲として様々なアレンジを施せる曲に、という演出家サイドからの要望がありました。

お芝居はこの曲の大賑わいバージョン(21曲目の「キミハボク ボクハキミ」)で幕を閉じます。

今聴き返すと、船乗りを海に引きずり込む人魚の歌のようでもあるし、多分に内観的な部分もありますね。

そして当人にしかわからない部分ではありますが、当時の私のプライベートが色濃く反映されているようにも感じます。

とても切実な、何か。




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於:北とぴあ つつじホール(東京都北区王子1-11-1)

全席自由2,000円

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