2011年の映画について

今年観た新作映画は合計で52本でした。感覚としては「あまり観てないなあ...。」と思ってたんですが、去年は57本だったので結局あんまり量は変わってなかったっていう。世間には年に100本以上映画を観ているような剛の者もいらっしゃいますが、ボクなぞ50本前後が限界です。見逃した映画は「縁がなかった」って事ですよ。
今年最後のブログは、去年同様「今年観た52本の映画全部のランキング」と雑感です。「HOUSE」「スパルタの海」「GONIN」「自転車三部作」「童貞。をプロデュース」「ハメ撮りの夜明け」「セックスと嘘とビデオテープとウソ」などの旧作映画、「Love machine」「NINIFUNI」等の来年公開予定の映画、「波瀾万丈」「aramaki」「ホリディ」といった短編映画は、劇場で観てるんですがランキングから外してあります。



1.電人ザボーガー
2.監督失格
3.glee/グリー ザ・コンサート3Dムービー
4.その街のこども 劇場版
5.ザ・ファイター
6.イップマン 葉問
7.スーパー!
8.塔の上のラプンツェル
9.イップマン 序章
10.トーキョードリフター


11.サウダーヂ
12.ブラックスワン
13.宇宙人ポール
14.アンストッパブル
15.YOYOCHU sexと代々木忠の世界
16.タンタンの冒険
17.最後の忠臣蔵
18.孫文の義士団
19.アジョシ
20.冷たい熱帯魚
21.忍たま乱太郎
22.ヘヴンズストーリー
23.ドラえもん のび太と鉄人兵団
24.トロン:レガシー
25.スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
26.英国王のスピーチ
27.アンダルシア 女神の報復
28.Peace
29.アンチクライスト
30.劇場版神聖かまってちゃん
31.エンジェルウォーズ
32.無常素描
33.フェイク・クライム
34.Super8
35.ソーシャルネットワーク
36.DOCUMENTARY of AKB48 to be continued
37.メアリー&マックス
38.ミッション8ミニッツ
39.こち亀 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!

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40.スプライス
41.コクリコ坂から
42.エンディングノート
43.さや侍
44.プリンセストヨトミ
45.ノルウェイの森
46.デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜
47.カウボーイ&エイリアン
48.ツーリスト
49.ランウェイ☆ビート
50.もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
51.モテキ
52.ワラライフ!!


点線より上の作品は「楽しめた」とか「嫌いじゃない」っていう作品、下の作品は「つまらない」もしくは「嫌い」という作品です。よくありがちな「邦画はつまらねえ!」って訳でもないですな。洋・邦の如何を問わず、つまらない作品はちゃんとつまらないという感じ。毎年思うのが10〜20位くらいの作品はホントに惜しい!という事。年が違ってたらベストテン入りしてるかもしれない作品ばかりです。


やっぱり今年は「東日本大震災」という未曾有の災害があったのが最大の出来事でした。あの頃の1ヶ月くらいは「映画館に入るのもちょっと危険かも...」って言う風潮がありましたねえ。おかげで上映中止になっちゃった作品もあったりして。「ヒアアフター」「唐山大地震」がモロに煽りをくらっちゃったのが残念。でもまあこの辺りの作品は理由もわかるんですよ。3月11日ってのは金曜日で、次の日である土曜日から公開される映画も沢山ありました。舞台挨拶や上映がバタバタと中止や延期になっちゃったのがちょっと怖かったですよ。当時の様子はこんな感じ。印象深いのは3月12日から渋谷のユーロスペースで公開予定だった「ナナとカオル」っていう映画が、震災の影響で「公開延期」になっちゃったっていう話。ありゃ可哀想だ。地震と全く関係ない、SMの話なんだけどね。
「無常素描」や「トーキョードリフター」といった、今回の震災の影響が作品内に反映された映画が公開されるようになってきたけど、これらなんて最速の方で、来年以降には震災の影響が確実に反映された映画を観る事になっていくんだろうなあ...と、ぼんやり。


映画館の話をすると、今年は全国各地の映画館を見る事が出来ました。「塔の上のラプンツェル」は札幌の東宝プラザで観ました。今年の夏に閉館しちゃったそうで。閉館する前に行けて良かったですよ。他にも博多の大洋映画劇場のクラシックな感じとか名古屋のミッドランドスクエアシネマの革張りの椅子に驚かされました。中でも一番の収穫は広島の八丁座。中がすべて和風。ある種のカルチャーショックを受ました。純和風の映画館で観る「英国王のスピーチ」ってのもなかなかオツなもんでしたよ。あと自分のホームグラウンドの渋東シネタワーがリニューアルしてシネコンのTOHOシネマズ渋谷になっちゃったのは、個人的には残念なニュース。会社帰りにふらっと入って自由席に適当に座るってのが好きだったもんで。あと2階席ア↑コガレね。渋東シネタワーの2階席ってすごく好きな場所だったんですよ。


監督本人に会うっていうのも随分経験させて頂きました。「堀川中立売」の柴田剛監督や「making of LOVE」の古澤健監督と酒席をご一緒できたのはいい思い出。柴田剛監督に至ってはポレポレ東中野の階段の踊り場っていう珍しい場所での酒席でしたが。
一番記憶に残るのは映画上映後のトークショーの司会っていう大役を仰せつかったこと。全くの一般人がああやって人前で仕切らせて頂くなんてのはホントに貴重な体験でした。


映画に関してだと、今年は邦画の「ドキュメンタリー」、しかもかなりプライベートな内容の作品がシネコンみたいな大きな会場で公開された事が印象深いです。「監督失格」とか「エンディングノート」とかね。まさか六本木のシネコン林由美香主演作品を観られるとは思いませんでした。
相変わらずテレビ局資本の映画はダメな作品が多いけど、以前ほど酷い作品は減った気がします。代わりに吉本興業の作る映画がその位置に来ているような。テレビ局資本の映画はまだ良いんですよ。お客さん入るから。吉本興業の作る映画はそんなに入ってないんだよね。しかもお客さんが入らないという至極真っ当な結果を出しているのに、作り手に飽きる気配がないっていうのが怖いのです。落語の「寝床」みたいなもんですよ。大店の旦那が趣味でやる義太夫が下手過ぎて、聴いてる方が辛いみたいな話。芸人が監督するとだいたいハートウォーミングな作品を作りたがるんだよね。自分の「売り」じゃないもので客からお金をとろうとするのはどうかと思うよ。


去年指摘してたtwitterにおける映画宣伝は、去年と同様、なにか目新しい事をしているアカウントがいなかったのが残念。ちょっと頭打ちかもしれません。評判のいいツイートをRTするだけってのはあんまり良い事ではない気がするんですよ。映画アカウントをフォローすると、その絶賛ツイートがRTされてくるだけで、映画観終わっちゃうとウザいだけ。映画のアカウントも1つのパーソナリティとして考えて使わないと興味というか愛着がわかないんだよね。フォローするのも躊躇する。映画アカウントが他の映画アカウントにシュートを仕掛けるみたいな事があれば面白いかもしれないけどね。ガチの喧嘩ってやつ。作るのはタダなんだからやらない手はないんだけど、ファンを増やすにはもうひと工夫必要だと思います。


そんな感じで、来年も映画を多分そこそこ観ては、ちょろちょろっと感想を書くと思います。
来年もスゴい作品がいっぱい公開されると思うと今から楽しみです。


【おまけ】