近畿横断ぶらぶら歩き(後半)

2月12日の昼にはその後のあてもなく京都駅に着いた。
昼ごはんは駅のホームのえき蕎麦。でもこれがおいしいかった(昆布出汁が効いている)。
キツネ蕎麦を註文したが、カウンターに揚げ玉が山盛りでセルフになっている。
かけ蕎麦にして狸にすればよかったと食べたあと思った。
食後、駅のホームから電話で今夜の宿を捜す。
大原・寂光院のまえの民宿がとれたのでバスで大原を目指す。
乗ること1時間余り、途中居眠りをしてしまったが、大原は京都の田舎なのだった。
30数年ぶりに訪れた三千院は立派で、苔むす庭は絶品。

なんとこの日は初午大根炊きの行事のある日だった。

京都はうす味と思っていたが大根はしっかりした醤油味。きれいなおねえさんが可愛かったなあ。

仏像はさすが国宝、まえかがみの脇侍が珍しいし、いまにも動きそうで御利益がある感じだった(写真に撮れなかったのが残念だ)。

Tさんの病気が大事に至らないことを祈った。
宿のまえの寂光院は平成12年に放火で焼けてしまって再建されたものだった。
地蔵菩薩は白塗りで現代のオブジェのようだ、きっといにしえの仏像もこうだったのだろう。
宿は民宿。

食事は味噌鍋(味噌汁が鍋に入っている)と漬物だけの質素そのもの。さすが京都だな、元手はひとり200円くらいだろう(ちょっと腹だ立つ、もうけ過ぎだよ)。温泉があるからまあ良しにしよう(加温、循環でカルキ臭いのが玉にきず)。
夜中に小雪が降って朝にはあたりが薄らと雪化粧。

このあとまた京都駅に戻り宇治に向かった。
(また続く)