紅茶の渋み

毎月送られてくる小冊子を見ていたら、紅茶の特集が載っていた。
そこに今まで漠然と思っていた紅茶の旨味について書いてあった。
紅茶には日本茶のような旨味ははない。
茶の味の決め手は、渋みだと書いてあった。
毎朝紅茶を飲む。大きめのマグカップに2杯は飲む。
マグカップはもう40年以上使っている年季ものだ。

はじめはお湯を入れてすぐのまだ葉が開いていない、味が薄い淹れたてをひと口だけ飲む。
二口目は十分時間が経って渋みが出尽くすまで待って、冷めかかった頃を見計らって飲む。
テーバックではなくて、葉をポットに入れて煮立ったお湯を入れる。
渋みの十分でたお茶がうまいのだ。
ずっとそうやって飲んできたが、紅茶の醍醐味は渋みにあることを知って合点がいった。
大抵、アールグレイをティスプーンに1杯、それにオレンジペコーかイングリッシュブレックファーストを2杯入れて飲んでいる。
オレンジペコーは商品名になっているが、葉の大きな紅茶を指す言葉だと初めて知った。
薀蓄ものは好きでないので、紅茶について勉強したことはないが、紅茶党として基礎知識もないことに少し恥じ入ってしまった。
ところで、極上の日本茶は旨味が強すぎて、少し苦手だ。