養老渓谷歩き

昨日は朝起きるといい天気だったのでどこかに歩きに行くたくなった。
突然だが、前調べなしにまだ歩いたことがない千葉の養老渓谷に行ってみることにした。




このところ腰痛が一進一退で全く車を運転していていなかったから愛車のバッテリーが上がってしまった。
かかりつけの名取オートに自宅まで来てもらい新しいバッテリーに交換してもらったばかりの、久しぶりのドライブだ。
首都高からアクアラインを軽快に走り、養老渓谷駅前には一時間半で着いた。
思っていたよりすごく近い。あっという間、というのが実感だ。
これなら神奈川県内の山歩きの入り口に移動するよりも早い。
紅葉はすでに盛りを過ぎるころだが、駅前には老若男女、おおぜいのハイカーが集まっていた。
観光協会の案内所で地図をもらうとトレッキングコースがいくつもある。
道沿いでは地元の老婆がさまざまなお手製の特産品を売っていた。
おやつに草餅を買った(大福があればもっとよかったのだが・・)。
快晴で空気がうまい。
歩きながら行き先を決めることにしてとりあえず勧められた楽々コースを歩きだしたが、
イカーたちはまちまちの方向に散って行く。
案内されたコースをはずれ、若者が歩いて行った高みに向かうことにして上り坂をゆっくり登っていった。
詳細な地図がないのでどこを歩いているのかはわからなかったが、
お昼近くに大福山の展望台に着いた。



ここで持参のおにぎりと先ほど買った草餅を食べた。
大福を買ってくればよかったと思った理由はこの山の名前にちなんだから。
ここから渓流に向かって林の中を一気に下る。
川辺にたどり着くまではずいぶんとぬかるんでいた。

渓谷は深い谷間を流れている。
切り立った両側にはかつてここが海の底であったことを示すきれいに層になった断崖を眺めることができた。
川岸は砂地だ。
数日前の雨で渓流は少しにごっていて魚影はなかった。
渡渉で靴を濡らしながら陽のない水辺を歩く。
深山の趣だ。


四時間あまりのトレッキングで駅前に戻った。
帰ってから調べると歩いたのは大福山梅が瀬コースだった。
どんなところかと思っていた養老渓谷は想像以上に変化に富み、
これから迎える冬場のトレッキングにはもってこいの場所だ。
今回は温泉旅館群やキャンプ場のある道や滝とトンネルは歩かなかったが、近いうちにまた来てみたいと思った。
たまたま今朝、NHKの「小さな旅」をみていたら昨日歩いた養老渓谷が放送されていたので驚いた。
***
比較的暖かだった今日はマドちゃんとへーちゃん、孫二人の七五三のお宮参だった。
せっかくの行事だったけれど、同じ時間に東京の神保町で仕事関係の会合があって晴れ姿を見ることができなかった。

これがもう子供時代の最後かもしれない家族ぐるみの祝い事を一緒に過ごせなかったのは残念だった。

会合のあと小さなケーキをふたつ買って帰り
ばあばの撮ってきた写真を見ながら、いちごの乗ったケーキを前にコーヒーで乾杯して、これからの健やかな成長を祈った。
このあとケーキはじじとバアバでひとつずつ食べた。