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2011-09-11

darupen2011-09-11

[] ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 第1706回NHK交響楽団定期演奏会

去年のマーラー9番ブルックナー5番の重量級プロと較べて、今年のブロムシュテットのは名曲コンサートだなぁ、と思っていた。 マーラーなんて、あの広い(必然的にお行儀が悪い客が多い)NHKホール全体を緊迫感で支配する大名演だったのになぁ、もったいないなぁ、なんて思いながらN響A定期に行った。

 まず、シベリウスのVn協、ソロは急に変わって竹澤恭子、この人ばりばりと弾けて音もきれいで繊細なところと鋭いものが同居していてとても良い演奏家だと思うのだけど、たった一つ、音が細目のように思え、協奏曲ではオケに負けるところがあるように思う。 今回はとても楽しそうに演奏していて、歌い上げるような演奏、そんな弱点を越えて良かったです。

 休息後は「新世界より」。 これぞ人気曲、一昨年だったかチェコフィル来日公演、良かったけれど、N響ではどうでしょ、なんて思っていた(そのチェコフィル公演は、その前日のブルックナー8番が実に凄かったのだけど)

 演奏が始まって「あれ、違う??」。 実にすっきりとした演奏で、それでいて金管(特に第二楽章冒頭の有名な旋律は目立ったなぁ)・木管の音色に深みがある。 「へー、すごいなぁ」。 そして最終楽章、ドライブ感抜群だし、微弱な音もきちっとコントロールが出来ている。 この時に急に、摩天楼の立ち並ぶアメリカが浮かんできて、「あぁ、これ、セル・クリーブランド管弦楽団の演奏を現代で再演したようなものだ」と思ったら腑に落ちた。 ブロムシュテットは、こんな演奏をやってみたかったのだろうか、とてもとても楽しげに指揮していた。 その楽しげな姿と、素晴らしい響きで推進力抜群の演奏(いや、今日のはすごかった)を聴いていると、「今日みたいな、半年目なんて特別な日には、こんな演奏はものすごく良いなぁ」と思ったりする。 考え過ぎかな?

 書誌的なことで、配置は普段と違って、第1Vnと第2Vnの振り分けで、第2の横からヴィオラチェロと配置して、バスはチェロと第1との間の後方配置だった。 ブロムシュテットの定型みたいだけど、バスのは珍しいのでは?

 さて、サントリー定期で唯一の重量級・ブルックナー7番をドレスデンコンサートマスターでやる。 この5月に、ウィーンフィルのキュッヒルがコンサートマスターをして、実に素晴らしい「英雄の生涯」をやっただけに、期待している。

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