二流を目指す伊達雅輝の三流レーサー&三流アングラー日記

2019年1月20日よりブログ名称ちょっと変わりました。

RESPOグリスでチューンアップ

9月10日に届いたヒルクライムの決戦用リアホイール、Shimano WH-7850-C24-TUのハブを分解し、グリスを入れ替える。
まだ新品であるが、同日のちょっとした試走で「軽い」と感じたものの、以前使っていたFH-7700での経験からハブ(FH-7850)の回転の良さはもっと向上すると確信したからだ。



まず、反フリーホイール側のロックナットを六角レンチと17mmのハブスパナを使い、緩める。



ロックナットが外れる。



手で回して玉押し/ダストキャップを外す。



中にシールリングが現れる。



フリーホイール側からアクスルを引き抜く。



反フリーホイール側のボールベアリング(13個)はリテーナーに収まっている。



対してフリー側はバラ玉(13個)だ。



取り外した部品からグリスをふき取る。高い精度が要求される部品だ。



中もきれいにする。



反フリーホイール側のシールリングを取り外す。ちょっと神経を使ったが、思ったより簡単にはずれた。



リテーナーに収まったベアリング。



グリスをふき取る。




さあ、いよいよRESPOグリスの出番。たっぷりと注入する。



グリスにRESPOマシンスプレーを混ぜ、潤滑性能の向上を狙う。



装着したベアリングの上にも同様にグリスとスプレーを塗る。



フリーホイール側はバラ玉なので数をしっかり確認。



アクスルを戻し、玉当たりを調整しながらロックナットを締める。
玉当たりは微妙な調整が必要で、締め付け過ぎると抵抗となる。緩すぎればガタが出る。
六角レンチを使うのでFH-7700に比べ格段に作業しやすくなったが、最新のFH-7900の場合は機構を見直し根本的に玉当たり調整が簡単になっているらしい。
とはいっても、作業頻度は少ないので現状で十分、満足だ。



玉当たりの調整が済んだら、最後にトルクレンチを使い規定トルク(15-20N-m)で締める。



スプロケのロックリングもトルクレンチで締める。



RESPOグリスに替えた結果は「よく回る」。手で回したときのスムーズさがやっぱり違う。
アクスルの両端を手で持って回すと、手に伝わってくる滑らかさが分かるのだ。


「よく回る」のが事実であることを客観的に証明してみようと、グリスの入れ替え前後でデータを取ってみた。


 → 
ホイールをディスプレイスタンドに固定。右手の人差指だけを使いスポークが写真左から写真右の位置に来るまで、ほんの軽く回したときの回転持続時間を計測、比較した。
無論、毎回まったく同じ力で回転させることは人間には不可能であろうが、そもそもあまり力を入れられない位置関係であるから、10回の平均値の比較であれば信憑性も多少はある、と思う。



停止するまでの時間をストップウォッチで計測。


結果は…

たった30秒前後となる力の入れ具合において7.75%の差がついた。


RESPOグリスの5回目くらいからは、正回転が終了したときにバルブの位置関係によっては、バルブがほぼ真下にくるまでゆっくりと逆回転するようになった(計測は正回転終了まで)。これは、グリス交換前には一度もなかったことだ。
グリスがなじめば、もっと回転は滑らかになるはず。


RESPO万歳! これは期待できる。
実走が楽しみだ。


ただ、通常のRESPOグリスは昨年、すでに生産中止になってしまったのが残念。


やっぱりホイールはカップ&コーンタイプのベアリングのほうが、自分でメンテできるからいいな。






15時からTRAIL5で息子と新川サイクリングロードを走る。

  • 新川サイクリングロード 14.0km


帰宅してからSUPER SIXのブレーキシューを交換。
DURA-ACE 7900からSWISS STOPのFLASH YELLOWに。



リアは、シマノのホイールに付属していたものを取り付けようとしたが、きつくてホルダーに入らなかった。
力ずくで押しこんだらきっと取り外せなさそうなので、断念した。