どうも御無沙汰を…

諸事情により更新が滞っていました…

が、何事も無かったかのように続けます。


この日は前回と同じような作業の繰り返しです。グラインダで首周りに切り込みを入れ、またツチで丸くしていくわけです。バランスを見ながら、頭の丸さも調節していきます。


これが初めの状態。まだまだアゴがありません。

こうやって浅く切り込んで、

ちょっとずつ角を落としていきます。


このあたりの日だったと思うのですが、埼玉県の小川町というところで和紙を使ったまちづくりをしている人達が、茶堂で和紙の飾り付けをして、活動の紹介などをされていました。

そのうちの御一人が、なんと本職の石工さん。御自身は文字彫り専門とのことですが、さすがにプロです、いろいろ参考になるお話をしていただけました。「音が違う。こういう角度でこういう音が出てる時が、うまくはつれてる時だ」と、実演付きでの御指導もあり。感謝です。

その石工さんによれば、やはりもう石仏を彫っている人は、日本にはほとんどいないとのこと。売られているものの多くは中国製なのだそうです。もう割に合わないんでしょうね。需要も無いですし。
芸大を出た中学校の同級が「石なんか芸大生でももうほとんどやらん。時間かかりすぎて卒業制作が間に合わんから」と言っていたけど、現代で石を使って彫る理由って、何があるのかと考えてみると、……まあ無いわけですね。

かつては、何十年何百年と残したいものは石で造ったんでしょうけど。


その石工さんとは、農業の話でも盛り上がりました。また別の記事で書こうかと思っていますが、最近は農業への関心が抑えきれなくなっており、具体的に帰農場所を探し始めています。

小川町の下里というところは、有機農法で有名らしいです。集落のほとんどの農家が慣行農法(農薬・化学肥料を使う普通の農業)から有機農法へと切り替え、地産地消の仕組み作りにも取り組まれているとのこと。ちなみに先日、そこのリーダー的な農家さんの農場見学会に行ってきました。


さて、いつまでも茶堂の祭壇を空っぽにしておくわけにもいかないので、ようやくぼんやり形になってきたところで、初めて祭壇にお祀りさせていただきました。

横から見ると、まだまだ扁平で恐縮です…。これは八月二十四日のこと。