game of patience/中村としまるx高岡大祐xダレンムーア:坂田明F1トリオ


ここ数日、印象に残るライブが続いています。
一昨日のgame of patience/中村としまるx高岡大祐xダレンムーア、
ライブ前からやけに盛り上がり、気になっていたお店とお気に入りのお店2軒はしごで
美酒美食に酔いしれる。
ライブ前の〆はブレンズ刺し(豚の生の脳みそ刺し身)。
これが絶品で最初は尻込みしていた皆も箸が進む。
ヤンセンは最後の汁まですすっていました。


で、ライブ。game of patience(以下GOP)、
やはり一音目からハッとさせられる。
普段の自分は、時間に余裕が有ることに気が付かずに、
音を探るようなことをしてはしないか、と思うくらい、
一音一音が…陳腐になりそうで、以下言葉になりません。


ただの感動、というのでもないのです。
音が出て時間が進む、その喜びそのもののような。
最後のブライアンのベースの一音の美しさが忘れられません。


本当はここで次のトリオのはずだったのですが、
GOPのサックス奏者ヨン・ヤンセンが「大祐とデュオがしたい!」
と嬉しいオファー、了解を得て短い特別セット。
これも探りあいなんか全くない、二人共矢継ぎ早に演奏していくけど、
短く早い一音一音が絡みあい離れ交わり交歓したような、
なんとも言えないような嬉しい演奏でした。
観ていた方に「兄弟デュオ」と言われたりもしましたが、
何か彼とは通じるところがあるように思います。


続いてすぐに中村としまるx高岡大祐xダレンムーア、
アンプに隠れるようなとしまるさん、電子音楽的アプローチ垣間見えるダレン、
僕はどちらでもない音を、淡々と。
時に全体が膨張するかのように、高い熱量を帯びたかのような。


終演後はここフタリならではの、お客さんも店主も出演者も交えての
まるで立ち飲みのような状況に。
いつもここで出演/鑑賞後はこれがまた楽しいのです。
ヤンセンは一人次の日に帰国します。
マレーシアには生楽器で即興演奏する人は「二人」しかいないそうで、
「孤独だよ」とポツリと。
その中で、音の喜びを忘れずに自分の音に誠実である彼が、
彼の音そのものなのでしょう、きっと。
今回の、とても嬉しい出会いでした。


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昨日はちょっと久しぶりの柏ナーディスへ。
相変わらず、昔ながらの「ジャズ屋」の雰囲気を持つ店主小峯さん。
柏にはいろいろと「奇縁」があって、友人知人がいます。
久々の友人達の前で坂田明F1トリオ。
このトリオはありとあらゆる意味でハードで全体力精神力を放出して後は抜け殻になるのが常ですが、
何故かこの夜はするするといくらでも吹けて、身体にもダメージなく、
最初から最後までハイボルテージで演奏。
ウォームアップもそこそこで臨んだのに、何故か年に何度あるかの滅多にないベストコンディションでした。
坂田さんと珠也さんのパワーに拮抗するには、いつもこれくらいでないと…。


ここのところ楽しすぎる夜が続いていて、お酒も進みすぎ。
少し身体に優しく、とバーボン数杯と焼酎1杯と日本酒数杯で打ち止め。
楽しい夜でした。


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今日は久々のライブオフ、お昼はこれを観に行く予定です。
http://www.tochoh.com/event/17553
夜はおそらく、ダレン達と飲み歩くのでしょう…。
本当に楽しそうに飲む人達です。