独特のフィンガーピッキングで演奏されるピーモント・ブルース(Piedmont blues)の伝説的な女性ギタリスト、エタ・ベイカー(Etta Baker)さんが死去されました。
1913年生まれのベイカーさんは音楽一家に育ち、子どものころからブルースギターに習熟してやがてピーモント・スタイルの第一人者といえる腕前になりましたが、1956年にオムニバスのインストルメンタルのレコード「Instrumental Music of Southern Appalachians」のために「ワン・ダイム・ブルース(One Dime Blues)」など5曲ほどを録音して以来、人前で音楽を演奏する機会を持たずにいました。60を過ぎてからプロとしてステージに立ち、1991年に78歳で初めて自身のアルバム「One-Dime Blues」をリリースしたそうです。ブルースという音楽の裾野の広さと奥深さを感じさせる経歴です。ご冥福をお祈りいたします。