12月になりましたね。先日の渋谷チェルシーホテルでのライブを観てくれた皆様、
イベントスタッフの皆様ありがとうございました。
おそらく年内の東京でのライブはあれで最後です。また来年よろしくお願いします。


今朝はなんだか冷え込みます。空もどよんと曇ってます。
昨夜から読み始めた『宿屋めぐり』(町田康)、冒頭からぶっ飛びの設定で
とても面白かったのですが睡魔に勝てず、朝起きて栞の位置を見るとなんとも
早い段階でドロップアウトしており、笑えました。『告白』があまりにも
素晴らしい長編だったので、なんともいえない心境で読み始めましたが、
とても期待度が高いです。


一般的には12月は何かと慌しくなりがち、今年一年を振り返りながらも
やがて来る来年へ向けての展望への希望に包まれる月、僕もそして
DEADPHONESも同じくそんな感じです。来年の1月からデッドフォンは
3年目を迎える。迎えるにあたって、表記から『S』を外し『DEADPHONE』に。
結成から半年は前田氏と、それからドラムの松本氏が加わり
一年半が過ぎました。まだまだ、地元でもましてや全国では認知度が低い。
しかしながら、しっかりと見失わず進んできたなぁ。ネームの力が
まったくない僕らをイベントに招いてくれたオーガナイザー、ブッキングスタッフ
のみなさん、そしてお客さん。あまりこういった感情論的なことは
書くべきことではないのだと思いますが、この2年、本当にこういった
人たちのおかげで、何とかやれてこれました。
色々なことをあきらめ、捨て、ほぼゼロ地点に立ち返り、
自分にはいったい何があって、何がないのか。
疎まれることと迎え入れられることの意味。


人間が出来てない。


これからも人間らしくなりたい。そのために、悩み、学び、話し、遊びたい。
どんなに自分のやろうとしていることが、世界の均衡保持に
ナノ単位ぐらい微力でも、どこかで、なんかとても素敵な、素直な
タイミングで誰かが、どこかの土地で見ているかも、聞いているかも
しれない、そしてその人間が近い未来、大勢を引率するような
人間になるかもしれない、音楽は、無形ゆえにどこへでも
どこでも行けるし、届く。電波にだって乗れる。
だったら、僕はまだあきらめない。

今が平穏なら、保持に努めることは、決して守りな姿勢ではなく
攻めていると思いますよ。進みながら、回りをみながら。

宿屋めぐり

宿屋めぐり

告白 (中公文庫)

告白 (中公文庫)