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ROUND ABOUT MIDNIGHT

2012-04-26

SSを読む + 

【 柏葉巴と雛苺の打明 <うちあけ> 〜 柏葉巴と桜田ジュンの約束 】

http://d.hatena.ne.jp/TEG24/20120425 

巴と雛が中心に、ゆっくりと回るSS。

いつもながら 「ほのぼの〜っ」 優しい空気。

 

今回、このSS読んでて、初めてジュンが 「ハルヒキョン」 と同じ立ち位置である事に気付かされた。

一見では無力のように見える、じつは大きな 「鍵」。

また、そういった自分自身を 「自覚」 すれば、新たな力が得られる代わりに、何かが失われてしまう。

(それを無意識に解ってるからこそ、おそろしく鈍感で、同時に極端なまでに繊細であるのかも?)

 

TEG24さんの作品は、「物語世界が一件落着(?)した時系列から、過去を振り返る」 形式が多い。

だから、破滅や終焉の死の匂いを感じさせず、安心して 「詩的スタティック性」 を楽しめる。

・・・

三島由紀夫澁澤龍彦に示唆した、稲垣足穂についての一言:

「あの人はね、ずっと 《未来》 に生きてるんだよ。そして 《現在》 を 《過去》 と見なして語っている。

 達観してるのはアタリマエなのさ。」

ただし、

こういった視点で創作する場合、作家の権威欲や衒学性・自家中毒が仄見えると、完全に陳腐化して破綻する。

自分(私自身)の場合、たとえ大人しくしていても、しょせん精神内部では 「オレがオレが!」 を潰しきれず、

この手法で物語を描いても、後で自分で読むに耐えないものばかり出来上がる。

・・・

そういった意味でも、TEG24さんを、羨ましく思う。

 

 

長門「わたしという個体はあなたに対して強い嫌悪感をいだいている。」

http://horahorazoon.blog134.fc2.com/blog-entry-1769.html

ハルヒSS全盛化する前から、何度か見かけていたテーマ・・・ 最近作で綺麗に纏まってたので。

ある意味で最悪の、一番イヤな方向性

 

80年代半ば〜90年代に、主にアメリカで流行った 「ニュー・エイジ」 ブームというモノがある。

これは要約すると

「思い・願い・祈りが強ければ、望みは (神通力的に) 実現できる!」

・・・

あの 「コスモス」 のカール・せーガンの絶筆 「人はなぜエセ科学に騙されるのか」 に一番解りやすく述べられているけど、

いわゆるムー系、ピラミッドパワーだの魔除けのクリスタルだの、超古代文明からのメッセージだの、

数多の胡散臭いマヤカシは、このニュー・エイジに集約され、体系化されて大発展を遂げたらしい。

・・・

日本では、たとえばアニメでいうと 「レイアース」 や 「エスカフローネ」 などで、この思想(?)は伝播され、

ファンタジー系創作の大きな主流になったのを記憶している。

(蛇足ながらエスカフローネ坂本真綾デビュー作ゆえ、内容へタレなのに一部の評価が高い)

 

さて・・・ 「鈴宮ハルヒの憂鬱」 は、

この悪しき 「ニュー・エイジ」 を踏襲しながらも、その痛烈なパロディになっている、そこらへんも大きな魅力だった。

・・・

願望実現能力のある脳天気女のせいで、主人公がクタクタになるまで振り回され、

SF定番の 「宇宙人・未来人・超能力者」 全部が動員され、拮抗しつつも互いに協力せざるを得ない・・・

・・・

他の凡百の 「単なる過去遺産の焼き直し」 ファンタジー物とは違って、(おそらくは)「最後の」 新機軸だった。

・・・

原作への解説・批判サイトのみならず、SSサイトのコメント読んでも、「よくSF読んでる奴が居る」 と驚かされるが、

これは上述のとおり 「最後の新しさ」 への、SF熟読者たちのコダワリと郷愁も大きいのでは?と思える。

 

で・・・ このSS。

「もしも、ハルヒに、谷川流的な甘さが無かったら」

ごく自然に、こういった 「途轍もなくイヤな世界」 へ雪崩れ落ちてゆくのは明白なわけで。

・・・

タイトル見て 「またキョンのエロ狂い系か」 とスルーしてたけど、読んでよかった。

読み返すのは全然イヤだけど。

 

 

・・・

久々に 「今の漫画」 読んでみたけどw 今のオタ受けなのって、こんな感じ多いのだろうか?

なんか面白いけど笑えない痛々しさ・・・って感じてること自体がオサーンの証しなのか。

(「○○」なんて全然ツマンネかったしな・・・)

・・・

キャラはけっこう可愛い、ギャグもそこそこ楽しめる・・・が、

自傷性」 を裏返しにした、作者の主人公への貶めが強過ぎて、すべてブチ壊しにされてる気が。

 

さよなら絶望先生(29) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(29) (講談社コミックス)

やっぱオレなんか、旧世代的なヘナヘナで笑ってるのが、関の山

 

 

 

 

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