若返り薬 夢野久作

 少し不思議なこともあるものだ。食べ物をおもちゃにしちゃいけないように、薬もおもちゃにしてはいけない?でも、使用期限が切れている薬なら捨てるよりも他に応用したほうがマシという考え方もできそうではある。
 そういうことを確認せずにやっている以上はアウトだな。


 患者から1年ずつ命を切り取って1万年分の若返り薬を作ったというのが、異様で印象に残った。そして、若返り過ぎたら消えてしまうオチも考えられている。
 本物だと仮定すれば2粒ずつ飲んでいって21年若返るのが正解なのかなぁ。でも、どんなに時間を挟んでも3粒飲んだ時点でアウト?いや、それならばおじいさんの前で実演して見せた分が重なるわけで、1年以上を挟めば切り離されると考えられる。
 やはり使用に間をおいて、合わせて21年若返る作戦が正解だな。


青空文庫
夢野久作 若返り薬