新品商法

かんなぎ原作者の武梨えり先生の入院は本当だよ!の件。入院・手術が必要な急病って・・・と、ここ最近で衝撃的だった(そして現在進行中の)裸族おにいちゃんの件が頭をよぎり悪寒が走りました。
階段からの転落という噂もあるようですが、こちらはこちらで故塩沢兼人氏のことが頭をよぎりました・・・。この噂が本当だとすると手術は骨折への処置ということでしょうか。
ともかくも、一刻も早いご回復をお祈りいたします。

 
今回の騒動を受けて、新品保証を謳うエロゲが登場したりしている模様。「あてこすりじゃねえか!」と憤る人もいるかとは思いますが、2次元キャラに処女性を求める需要が正当なものだということを示し、そしてその需要へと供給するぜというメーカーの意思を表明するという意味では、まさに今やらずしていつやる、というタイミングだと思います。
そもそもこの騒動では非処女を匂わせるような表現でもないものを一部が取り立てて騒いでいたところ、そこに「処女厨キメェ」と叩きたがる人々が集まって、それが幻想であるとわかっていればこそ架空表現における処女性を重要視する人たちをも攻撃対象として不当に巻き込んで攻撃していた(そして本来の読者の多くは置き去りにされたままだった)というような流れだったので、(最初に騒いでた連中は、以前のエントリで指摘したとおり、作品の読み方や評価基準の浅さで批判されるのは当然だとしても、)巻き込まれて攻撃された人たちについては相応に権利主張する機会があってよく、このエロゲ販促はまさにその代弁として機能しています。
方法論としては、一見するとネタとして消費しているように見えてあてこすりに思えるかもしれません*1が、仮に2次元キャラに処女性を求めることの正当性を糞真面目に主張したとしたら、さらなる対立や鬱屈をかえって助長し深刻さを増す結果になるであろうことも見えているので、こういうネタちっくなアピールの形を取ってその思想の居場所を確保するというのは正解だと思います。こういう軟弱者の開き直りメソッドは、その開き直りぶりが揶揄されることを踏まえたうえでのものとなるため、相当の覚悟がいると思いますが、おそらく中の人は天然でこれをやってるのかと思うと、正直スゲーなーという感想を持ちますね。

*1:というか、そもそもかんなぎにおける非処女問題自体が“作り出されたもの”だと考えれば、この問題に言及すること自体がかんなぎへのあてこすりになるはずがないんですけど。