盛り込まれなくて当然

教育再生会議の分科会について、山口智美さんがツッコミを入れておられた(その1その2)ので「規範意識・家族・地域教育再生分科会」(第2分科会)の議事要旨を読んでみた。
・・・これはすごい。もうどこから触れていいのか分からないのでとりあえず最初の方から。


委員たちの意見を全部盛り込もうとすると、子ども達は「奉仕の精神や愛、優しさ、 友情、勇気、なにより親孝行を読書を通じて身に付け」(p.1)、フィールドワーク等によって「地域について知り」(p.2)、「朝、学校の周りを掃除するとか、トイレを掃除する等」(またトイレか!)「自然体験、ボランティア体験を通じて社会性や規範意識を育て 」(p.2)「ハーモニーを教わ」(p.2)り、「30人31脚」 と「ノルディックウォーキング」をやり(小谷委員「『30人31脚』はテレビで 見て、非常に感動した」。やっぱりか!)(p.2)、「茶道、華道、武道(柔道、剣道)」を習い(p.4)、「県歌を覚えさせられ」(p.5)、「職場体験」をやる(p.6)ことになってしまう。大変です。


他にも気になるところがたくさん。

(門川委員) 今、子供に一番大切なことの一つは、エイズに如何に感染させないようにするのかという事。(p.4)

議事要旨だからしかたないのかもしれないが、あまりにも唐突で吹いたw。いや、エイズ(つーかHIVね)に感染しないようにするのは大切です、大切ですけれども・・・。

(義家委員) 以前、体罰はあったが、大きな問題にはならなかった。教師の言 うことに従わないと幸せな人生はおくれないという神話があった。今その神話 が崩れた中で、教師が生徒をコントロールできていない。この心得を読むと、 それも仕方ないと分かると思う。この通達の見直しを検討する必要がある。(p.6)

ヤンキー先生は「体罰当たり前」世代だと思うが、教師にコントロールされていたのだろうか。

(義家委員) 私が勤めていた高校では謹慎処分がないと教育は成り立たなかった。
(渡邉委員) それは学校に来させていないのか。
(義家委員) 例えば牧場に預けることもある。指導が終わるまで教室には入れない。 (p.10)

なぜ牧場に??と思ったら、

(義家委員) それも出来るが、現在の学校の状態では先生は余っていない。別の教室にいたところで、学校のなかで放牧しているのと同じ。(p.11)

どうやら放牧のためだったらしい。

(渡邉委員) 教育放棄は絶対にしてはいけない。「来るな」で切れてしまったら終わり。
(義家委員) その結果として、怯えている子を守らない事も教育放棄だと思う。
(渡邉委員) 学校には来させて、閉じ込めればいいのではないか。 (p.11)
(略)
(義家委員) この子たちに怯えて、学校に来る事が出来ない子供たちもたくさんいる。そ の事実をどうするのか。
(葛西委員) 大多数の子供たちの教育環境を守ってやることも義務。
(渡邉委員) 校長室に閉じ込めればいいのではないか。(p.13)

閉じ込めたくてたまらないワタミ社長。

(陰山委員) 出席停止をせざるを得ないような家庭は、非常に良くない家庭。反社会的な親。そこに預けることもかえって怖い。(p.15)

すごい発言。

8.「有害情報から子供を守り、健やかな人格形成を図る」について
(事務局) パソコンは学校、家庭を含めたフィルタリング。テレビについて業界の自主規制だけでなく、家庭もチェックする。(p.19)

家庭への介入? 情報統制?

(海老名委員) 敬老の日は家族集まって戦争体験などを話したらいいと思う。(p.19)

海老名さん・・・。

(野依座長) 今までは法律は家庭の中までは入るべからず、となっていた。しかし入らざるを得ないところに来ている。そこに一番の問題がある。本来は徳でやるべきところだが、法律や国の力でやらないといけないところに問題がある。 (p.21)

やらないといけないと簡単に思っちゃうところに問題があると思う。

(野依座長) 公教育を再生させる代わりに塾禁止とする。それくらいのメッセージを出していいのではないか。昔できていたことが何故今できないのか。我々は塾に行かずにやってきた。(p.23)

昔はパソコンも車もガスも電気も(ry。

(野依座長) 200人に1人、とてもよくできる子供がいる。それを伸ばさないといけない。 才能ある子は国の宝だ。 (p.26)

ゆとり教育導入に関して三浦朱門が同じようなことを言っていた気が。

(野依座長) 先ほど陰山委員がテレビの弊害を言っておられたが、各家庭とも所有するテレビを限る、そして、チャンネルは親がコントロールするとすれば、有害番組は見なくなる。(p.28)

テレビの台数まで制限。


まだまだあるけど「もう疲れたよ、パトラッシュ・・・」。
ついでにこの議論のたたき台として配布された資料もすごかった。でももう疲(ry。