缶コーヒーのCM

東京新聞中山千夏のコラム?が話題になっている模様。

東京新聞の元記事は見れないので、中山氏の主張の全貌はよく分からない。中山氏に対して化粧品のCMなんかは女相手に作られているじゃないか的なコメントもあるが、上の記事を読む限りでは、CMが男性を対象としていることではなくて、「社会は男が作っている」と取られかねないメッセージが嫌なんだろうとは思うが。
個人的には今のジョージアのCMは(たぶんまだ2、3回ほどしか観たことが無いが)、そんなに気になってない。でも、過去のジョージアのCMには結構ひっかかる部分はあった。
実際、缶コーヒーを買うのは男性の方が多いのであろう。他のメーカーも男性を起用したCMを作っている。もちろん、出演者や時期によって変化するのではあるが、トミー・リー・ジョーンズ大森南朋のBOSS、坂口憲二竹野内豊のRootsなど。男性をターゲットとした缶コーヒーのCMには仕事で疲れた男を癒したり励ましたりするというコンセプトのものが多く、BOSSやRootsは「男の哀愁」的な、最後で締まりきらないちょっとヌケた感じのある男性を描いているCMが多いように思う(ダイドーUCCは、結構女性タレントを起用している印象)。
そんな中、ジョージアのCMは男を対象としながら、男を癒す存在として女が登場することが多いような気がいている。古くは飯島直子を「癒し系」に押し上げたCM(鈴木京香古手川祐子なども起用)、数年前の露出高めの片瀬那奈、ちょっと前の永作博美など。BOSSのCMでAKBのメンバーがコーヒーを差し出したりするのもあったと思うけど、それはまだ流行のタレントを使ってみましたという雰囲気があるんだけれども、ジョージアの場合は「癒す女」がメインになってることが多いのが、私の中での嫌な印象につながっているのだと思う。空想の中の店とはいえ、店を一人で切り盛りしてる永作に「弱っちいな、私の手は」とか言わせんなよ、と思ったりするわな。
そんな経緯を考えれば、「癒す女」を必要としなくなった今のCMはまだマシなのかもしれぬ、とかなんとか思ったり(そのうちまた「癒す女」シリーズに回帰しそうな気はするけど)。