インシテミル@新宿バルト9
公開四週目になるインシテミルを見てきました。
時給11万2000円のアルバイトに応募した12人の男女が「ある人文科学的実験の被験者」となり、暗鬼館と呼ばれる設備で7日間を過ごすという設定の小説が原作。
事前に読んだ原作は、心理戦や謎解きを楽しむ500ページ以上の長編ミステリー。この原作が非常に面白かったので観に行こうと決めていた反面、とても2時間では収まらないだろう複雑なストーリーであったため、映画でどのように再現されるかが気になっていた作品。
で、その心配ですが、結果として非常にどういっていいかわからない感覚で終わりました。
以下、ネタバレにならない程度に相違点を書いていくと、
- 人数が10人に減っていた。
- 主人公を含めた数名の設定が変わっていた。ある人に至っては原型を留めていない。
- 主人公に与えられる凶器が異なる。
- 暗鬼館のルールが違う。
等々、原作を読んでいる身にはクエスチョンマークがつくような感じだったのだけれども、一番の違いはなんといっても、映画のジャンルが「ホラー」「サスペンス」に変わっていたこと。これには驚いた。
ドラゴンボールのように決して出来が悪いわけではありません。スタッフや俳優陣も豪華で、単独の映画としても十分に楽しめる内容ではあったのだけども、(事実、同行者は満足しておりました)推理ゲームや心理戦を楽しもうと思っていたこちらとしては、何とも言えない感覚を覚えずにはいられませんでした。(料理で言えば、「まずくはないんだけど、間違いなく調理料を間違えた、もしくは忘れたんだろうな」という味だったという感じと言えばいいでしょうか?)
間違いなく、今年一番、腑に落ちない映画になることでしょう。
連ドラとかにしたほうが良かったのかなあ…。
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