hellkite 日記と雑記とメモ。

Shiki Kazamaの駄文と音楽と、時々技術な感じ

Japan Innovation Leaders Summitの個人的メモ


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先週土曜日に開催されたJapan Innovation Leaders Summitに行ってきました。年齢的にも節目となる2011年の年明けに刺激的な話が聞けてよかったです。
というわけで、MIT教授石井裕教授の基調講演を聴いて思ったことなどを以下の4点に絞ってバラバラと書いていきます。

  1. エンジニアリングで大切なのは人である
  2. 連想し発想を飛躍させる訓練をする
  3. レッテルを貼らない
  4. 西暦2500年にどんな影響を与えるか考える


基調講演はUSTに保存されてます。
Ustream.tv: ユーザー techs_academy: 「変化する情報生態系・加速する情報水量・永遠の未来」(2/3) 石井裕氏 #jils, Japan Innovation Leaders Summit http://bit.ly/techjils マサチューセッツ工科大学 メディアラボ (MI...
Ustream.tv: ユーザー techs_academy: 「変化する情報生態系・加速する情報水量・永遠の未来」(3/3) 石井裕氏 #jils, Japan Innovation Leaders Summit http://bit.ly/techjils マサチューセッツ工科大学 メディアラボ (MI...

エンジニアリングで大切なのは人

何がリアルか?
機能よりエモーショナルな部分がリアルであると人は感じる。


これはデザイナの人と話をするとよく出る話で。
人が触れるものは手を抜くとすぐにわかってしまう。それは感覚だから。機能は素人相手にいくらでもごまかせるけど、リアルに伝わる部分はごまかせない。
そこに注力して作り込むことが最近なくなってきている。Appleくらい。Appleの製品はこの感覚なリアルさを訴えてくる。
他のメーカーはなぜそういったモノづくりができないのか?デザインにコストをかけなくなっているから?


もし、メーカー勤務で周りがデザインがわからない人で占められているなら、そこの部分を素人なりに目利きできるようになると頭1つ抜けることができるかもしれない。*1

連想、連想、跳躍

スピード感が大事。Twitterのタイムラインの流れは発想を飛躍させる訓練にちょうどいい。140文字でどれだけの情報量を詰め込めるかの訓練にもなる。


連想は空想に似ている。どれだけ自由になれるかが大事。
現実世界で生きる以上、しがらみは多いけど、せめて精神的には自由でいたい。
アインシュタインファクターを思い出したり。

アインシュタイン・ファクター
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発想を訓練をするために、予測不能な情報が流れ込んでいるTwitterを使うというのは有効だと思った。

レッテルを貼らない

最近のエンジニアはもっと広い分野を扱わなければならない。
デザイン、アート、エンジニア、テクノロジー、サイエンス。若いうちにそれぞれの中で最高のものを触れる、体験することが大事。
最高のものに触れるからこそ、意味のある行いができる。

クリエイティビティ、エステティック、ユーティリティ。機能以上にこだわらないといけないものがある。


技術的なこと以外は知らないだとか、自分に与えられたものだけで判断するとか、もっと世界を広げていくことが大事、とは仕事でもよく言われる。
もっとも、言っている方も売上目標に縛られているのが現実。
とりあえず、自分の専門分野から離れてみるのもあり。または、その分野の最高に触れる。


自分の職業は、プログラマ*2プログラマって便利でどんな分野でも首を突っ込むことができるし、必要とされる。可能性を閉じることがない。
せっかくそんな職業に就いたのだから活用しないと。

未来にどんな影響を与えるか考える

今は空想でしかないことを実現させる。自分の死後も世界は続き、情報は残る。何を残したいか。
あまり縛られる必要はない。もし迷惑をかけてしまったのなら謝ればいい。

死ぬときにどう思われたいか、というのを考えたことはあったけど*3、その先については意識したことはなかった。


でも、なかなか考えることができないですね。普段から考えていないと。
子供が産まれたりすると感じることがあるのだろうか。

その他色々

石井教授の名前でググってみたら他にも気になる言葉があったので書き連ねておく。

  • 出過ぎた杭は誰にも打てない
  • 独創、協創、競創
  • 人の2倍働いて、3倍の成果を出す
  • 何もないところに山を創り、その世界初の登頂者になる。

「未来を予言するベストの方法は、自らが未来を作り出すこと」(アラン・ケイ
「MITでは同じ研究は絶対に続けるな。まったく新しいことを始めろ。人生は短い。新しいことへの挑戦は最高の贅沢だ。」(ネグロポンテ所長)
39歳でMIT教授!タンジブル・ビッツを生んだ石井裕|【Tech総研】


Japan Innovation Leaders Summitのサイトに全ての講演が見れます。
【Tech総研】エンジニアのための『仕事・職場・転職』応援サイト
パネルディスカッションは面白かったな〜。


基調講演にも出ていた、Togetter。面白すぎたw
MIT 石井教授 ダース・ベイダー へのラブコール w - Togetterまとめ

*1:デザインは片手間でできるほど簡単なものじゃないから、どうやっても素人の域からは出られないだろうけど。

*2:プログラマはコーダーじゃないよ、念のため。

*3:何かの自己啓発本にあった気がする。7つの習慣だっけ?