国籍が理由であるかないか

twitterで騒いでるのを斜め見してたらどうやらmixiニュースになってたらしい。
某所モスバーガーの店頭展示に「遅刻を何度もする中国人の女の娘に『今度遅刻したらお前の背脂でラーメン作るぞ!!』遅刻しなくなりました。」
とか書いてた話。
相変わらず「あっち側の」人たちは、やれ言論の自由だの「悪いことしてたんだから罰するのは当然」とかアタマの足りないコメントしてるわけで、ヘイトスピーチにゲンロンの自由がどーたら言ってる連中も似たようなもんなんだろうな、と思うとヘドすら出ない。
遅刻を叱るのは当然。その言い方がかなりエグいのもまあ許容範囲。しかしそこに「中国人だから」という要因が籠ってたならもうそりゃダメなのよ。そういう切り分けは当然現場では行われているはず。相手をちゃんと人として扱う現場ならね。
さらに言えば店頭表示でそれをやるというセンス。それが客寄せになるというカンチガイぶりには流石に第三者であるオレも頭を抱える。客寄せのためにやってるんでしょう?店に親しみを持ってもらうためのものでしょう?それを分かってああいう文言を書くというのは「ああいう文言を書けば客が来る」という判断を下していたということなんだよね。
厳密に言えばこのことばかりはその書き手だけを責められない。そいつがそういう考え方をしてしまったのには理由がある。ネットメディア、出版業界、だけでなくそいつがこれまで関わって来た人たちすべてに潜在している問題がある。その大きさに慄然としたからこそ騒がれたのであろう。ニコ動のタグじゃないが「もうやだこの国」と思わせるだけの背景の大きさがここにはある。
目の前に泥棒がいれば捕まえる。当たり前だ。仮にそれが中国人だろうと韓国人だろうと、もちろん日本人だろうと変わらない。それが日々を暮らしている者の感覚だろう。しかしてその犯人が中国人や韓国人だと「嬉しい」という奇妙な連中がいて、オレにとってその気持ちの表出がヘイトスピーチである。国籍が理由であるかないか。妙な屁理屈で誤魔化せるものではないし、そんなファクターを持ち込めば持ち込むほど現場というのは停滞するもんなんだよ。