坂の上の雲 5
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/02/10
- メディア: 文庫
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内容(「BOOK」データベースより)
強靱な旅順要塞の攻撃を担当した第三軍は、鉄壁を正面から攻めておびただしい血を流しつづけた。一方、ロシアの大艦隊が、東洋に向かってヨーロッパを発航した。これが日本近海に姿を現わせば、いま旅順港深く息をひそめている敵艦隊も再び勢いをえるだろう。それはこの国の滅亡を意味する。が、要塞は依然として陥ちない。
前巻を読んでから、この巻を読みはじめるまでに2ヶ月も間を空けてしまった。1月に2冊くらいのペースで読んでいけたらいいかなとは思っていたけど、前巻の終わりから旅順で乃木と伊地知の無能さと固陋さでどんどん人が死んでいっているのを読むのは辛いからどうも読むのが億劫になって、この巻を読み終えるまでに間が空いてしまった。最初の『二〇三高地』は少しずつしか読み進められなかったけど、そのあとは1日で最後まで読み終えることができた。バルチック艦隊、出発してから日本軍の幻影を何回も見たり、トラブルが続いたりとかなり乗員たちの神経がもたなくなってきているなあ、最後の関連地図みたら出航してから実際に日本軍と戦うまで半年以上もたっているのか。
257ページに『コンドラチェンコ』という名前が一箇所だけ『コンドチラェンコ』になっていたけど、手元の本は2009年7月1日第26版なので現在はなおされているかも知らんが、こんなに有名で版を重ねているものにも、こうした誤植があるのかと逆に感心してしまった。