メルカトルと美袋のための殺人

メルカトルと美袋のための殺人 (集英社文庫)

メルカトルと美袋のための殺人 (集英社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
推理作家の美袋三条は、知人の別荘で出会った佑美子に刹那的に恋をする。しかし彼女は間もなく死体で発見され、美袋が第一容疑者とされてしまった!事件に巻き込まれやすい美袋と、「解決できない事件など存在しない」と豪語する魔性の銘探偵メルカトル鮎が挑む巧緻な謎の数々。脱出不能な密室殺人から、関係者全員にアリバイが成立する不可能犯罪まで―奇才が放つ、衝撃本格推理集。


以前講談社文庫のを古本で買ったが、基本的に古本は苦手なので、集英社文庫で新しく出るということで改めて購入。結構最近読んだ気がしたが、もう二年弱はたっているのね。
麻耶さんの本は、勝手なイメージかもしれないが、人物のイラスト書かれているというイメージがなかったので、ちょっと意外な表紙。
メルカトルの非常識な行動、一回既に読んでいて、更に他のメルカトルが出てくるものも読んでいるからか、以前と違いこれはないわ、という感情が失せて、メルカトルならそうだろうなと感じる部分が多くなったのは自分でも意外だ。
読んでの感想は大まかには覚えていたので、特には。2年位たっても案外内容って忘れないものだね。ただ最後の短編「シベリア急行西へ」は、解説での原型のバージョンではメルカトルがこの短編で死んでいた、というのが記憶に残っていて、この本に収録されているものでも殺されていると誤って記憶していた。解説も同じ人だよね?既視感があるきがするし。